柳沢吉保とは? わかりやすく解説

柳沢吉保

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 14:15 UTC 版)

柳沢 吉保(やなぎさわ よしやす、正字体:柳澤吉保、正仮名遣:やなぎさはよしやす)は、江戸時代前期の幕府側用人譜代大名。第5代将軍徳川綱吉の寵愛を受けて、元禄時代には大老格として幕政を主導した。王朝文化への憧憬を強く抱いた文化人でもあり、江戸六義園を造営した[1]


注釈

  1. ^ 柳沢氏の系譜については西川広平「柳澤家の系図編纂と武田家」『山梨県立博物館 研究紀要 第3号』2009年
  2. ^ 柳沢吉保の「側用人」任命に関して、福留真紀は江戸幕府の日記類において公式な「御側御用人」の役職が見られるのは宝暦6年(1756年)5月21日の大岡忠光に関する記事であり、綱吉期には役職としての「側用人」の呼称は確立しておらず、将軍側近のあり方も綱吉期と役職としての「側用人」確立後では変質していることを指摘している(福留 2011年)。
  3. ^ 近衛基熙家煕親子は霊元上皇と対立しており、しかも近衛基煕の娘の煕子(天英院)は当時綱吉と対立していた徳川家宣に嫁いでおり、近衛基熙が桂昌院の従一位叙位に動いたとは考えにくい。[要出典]一方、近衛家煕の側室は上臈御年寄右衛門佐局の姪であり、東山天皇と徳川綱吉は近衛家煕・右衛門局佐を経由して連携関係にあった。

出典

  1. ^ a b c d e 宮川葉子「柳沢吉保の忠義心と憧れ◇徳川5代将軍綱吉の側用人、翻刻した日記229巻が映す素顔◇日本経済新聞』朝刊2021年7月7日(文化面)2021年7月17日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 『柳沢吉保と甲府城』p.136
  3. ^ a b c d e f g h 『柳沢吉保と甲府城』p.142
  4. ^ 元禄7年侍従任口宣案・宣旨(公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会蔵)(川越市立博物館 2014, p. 46(写真掲載))
  5. ^ 元禄11年左近衛権少将任口宣案・宣旨(公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会蔵)(川越市立博物館 2014, p. 47(写真掲載))
  6. ^ a b 『柳沢吉保と甲府城』p.137
  7. ^ a b c 『柳沢吉保と甲府城』、p.147
  8. ^ a b 『柳沢吉保と甲府城』p.120
  9. ^ 村川浩平『日本近世武家政権論』(近代文芸社、2000年)69頁
  10. ^ a b c d 『柳沢吉保と甲府城』p.7
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m 『柳沢吉保と甲府城』p.138
  12. ^ 徳川綱吉領地宛行状(公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会蔵)(川越市立博物館 2014, p. 12(写真掲載))
  13. ^ 『柳沢吉保と甲府城』p.152
  14. ^ 石田俊「元禄期の朝幕関係と綱吉政権」(初出:『日本歴史』725号(2008年)/所収:石田『近世公武の奥向構造』吉川弘文館、2021年 ISBN 978-4-642-04344-1)2021年、P68.
  15. ^ a b c d e f g 『柳沢吉保と甲府城』p.139
  16. ^ a b c 守屋(2011)、p.128
  17. ^ 廣井敏男『里山はトトロのふるさと』旬報社
  18. ^ 福留(2011)、p.122
  19. ^ a b c d 『柳沢吉保と甲府城』p.143
  20. ^ 『柳沢吉保と甲府城』p.151
  21. ^ 小林求「甲斐八珍果」『山梨百科事典山梨日日新聞社、1972年6月10日、153頁。 全国書誌番号:73005476
  22. ^ a b c d 『柳沢吉保と甲府城』pp.134 - 135


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