松田優作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 04:05 UTC 版)
家族
- 劇団仲間であり、後に『完全なる飼育』などの代表作を持つ作家・松田美智子と1975年(昭和50年)9月21日に結婚。長女が生まれるも、女優・熊谷美由紀(現・松田美由紀)との不倫が原因で1981年(昭和56年)12月24日に離婚。美由紀とは『探偵物語』の共演で出会い、「今まで見たことが無いエキセントリックな女だ」と衝撃を受け、「この女から離れられない」と感じたという。龍平出産後の1983年に結婚。
- 美由紀との間に、順に長男・龍平、次男・翔太、長女・Yuki[31][注釈 9]がいる。また、翔太の妻でモデルの秋元梢の父親は元大相撲力士で第58代横綱の千代の富士貢であり、優作と千代の富士が双方没後に翔太と梢は結婚しているが、千代の富士とは親戚関係である。
出演
映画
1973年(昭和48年)
1974年(昭和49年)
- ともだち、日活児童映画、監督: 澤田幸弘 - 小松
- 竜馬暗殺、映画同人社・ATG、監督: 黒木和雄 - 右太
- 時代劇初出演で、竜馬の敵、右太役を演じている。
- あばよダチ公、日活、監督: 澤田幸弘 - 夏木猛夫
1976年(昭和51年)
1977年(昭和52年)
1978年(昭和53年)
- 最も危険な遊戯、東映セントラルフィルム、監督: 村川透 - 鳴海昌平
- 殺人遊戯、東映セントラルフィルム、監督: 村川透 - 鳴海昌平
- 沖縄列伝・第一 島小 (しまぐわ)、自主ドキュメンタリー、監督: 吉田豊 - 松田はナレーションを担当。
1979年(昭和54年)
- 乱れからくり、東宝、監督: 児玉進 - 勝敏夫
- 俺達に墓はない、東映セントラルフィルム、監督: 澤田幸弘 - 島勝男
- 蘇える金狼、東映・角川映画、監督: 村川透 - 朝倉哲也
- 処刑遊戯、東映セントラルフィルム、監督: 村川透 - 鳴海昌平
1980年(昭和55年)
- レイプハンター 狙われた女、にっかつ、監督: 澤田幸弘 - 保険勧誘員 (ゲスト出演)
- 薔薇の標的、東映、監督: 村川透 - バーの客 矢沢 (友情出演)
- 野獣死すべし、東映・角川映画、監督: 村川透 - 伊達邦彦
1981年(昭和56年)
- ヨコハマBJブルース、東映セントラルフィルム、監督: 工藤栄一 - BJ
- 陽炎座、シネマ・プラセット、監督: 鈴木清順 - 松崎春狐
1983年(昭和58年)
1985年(昭和60年)
1986年(昭和61年)
- ア・ホーマンス、東映・キティフィルム、監督:松田優作 - 風
1988年(昭和63年)
1989年(平成元年)
テレビドラマ
1975年(昭和50年)
- 俺たちの勲章、NTV・東宝 - 中野祐二
1976年(昭和51年)
- 大都会 闘いの日々、NTV・石原プロ - 第4話「協力者」ゲスト出演 松宮次郎
- 夫婦旅日記 さらば浪人、CX - 第17話「群狼の街」ゲスト出演
- 大都会 PARTII、NTV・石原プロ - 徳吉功
1977年(昭和52年) 10月 - 11月
1978年(昭和53年)
- 大追跡、NTV・東宝 - 最終回ラストシーンにゲスト出演
1979年(昭和54年)
- あめゆきさん、TBS - 山田わかの恋人
- 探偵物語、NTV - 工藤俊作
1982年(昭和57年)
- 春が來た、ANB - 風見
- 死の断崖、NTV・セントラルアーツ - 尾形徹男
- 新・事件 ドクターストップ、NHK - 相沢清二
- ホームスイートホーム、NTV - 第8話 - 第11話ゲスト出演
- あんちゃん、NTV - 第15話・第16話ゲスト出演 山本倉三
1983年(昭和58年)
1984年(昭和59年)
1986年(昭和61年)
1988年(昭和63年)
- 土曜ワイド劇場、桜子は微笑う ラストエンペラーに仕掛けられた妖しい女の罠、ANB - 梔子玲三
1989年(平成元年)
- 華麗なる追跡 THE CHASER、10月7日・NTV - 兼城直也
ドキュメンタリー
- SOUL RED 松田優作(2009年、ファントム・フィルム) - 生誕60周年及び没後20周年を機にして作られたドキュメンタリー映画
- ラストデイズ「お前は、オレになれる」松田優作×香川照之(2010年12月22日、NHK)
- 喫茶優作(2013.10.06-11.03、BS朝日)
- 喫茶優作 PART2(2014.10.05-11.02、BS朝日)
- アナザーストーリーズ「松田優作 “ブラック・レイン”に刻んだ命」(2022年11月11日、NHK)
広告・テレビコマーシャル
- マンダム「GATSBY(ギャツビー)」:ハイチで撮影されたが、優作はハイチのラム酒を手みやげに持ち帰った。そのラム酒が店の定番になったと、レディジェーンの大木店長は述懐している。また80年代に海外でCM撮影した際には、タンゴで使用する楽器、バンドネオンを購入してきたという。(1985年 − 1988年)
- キッコーマン「トライアングル」
- 麒麟麦酒「キリンライトビール」
- 日本ビクター(現:JVCケンウッド)
- サッポロ飲料(現:ポッカサッポロフード&ビバレッジ)「JACK」− 没後に制作。
- Schick - 没後に制作。「探偵物語」の工藤俊作をメインキャラクターにキャンペーンを展開 (2008年)
- グンゼ 「The GUNZE」- 没後に制作。「探偵物語」の工藤俊作をキャラクターとしたコマーシャルを作成
など
映画主題歌担当
ディスコグラフィ
シングル
発売日 | 規格 | 規格品番 | 面 | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東宝レコード | |||||||
1976年 | EP | XT-5009 | A | 銀次慕情 | 松田優作 | 山西道広 | あかのたちお |
B | 居酒屋 | 佐井好子 | 大野雄二 | ||||
ビクターレコード | |||||||
1978年7月25日 | EP | VIH-1023 | A | Uターン | 島武実 | 宇崎竜童 | 大野雄二 |
B | ひとよ酒 | 佐井好子 | |||||
1980年5月21日 | EP | VIH-1503 | A | 白昼夢 | 松田優作 | 芳野藤丸 | 大谷和夫 |
B | UPWARD MORE | 東海林良 | |||||
1981年4月21日 | EP | VIH-1539 | A | ブラザーズ・ソング[注釈 10] | 大津あきら | 鈴木キサブロー | 今剛、川村栄二 |
B | LADY | 竹田和夫 | クリエイション | ||||
1981年4月21日 | EP | VIH-1644 | A | 夢・誘惑 | EX、松田優作 | 梅林茂 | |
B | 246の幾何学 Geometry 246 | 松田優作 | |||||
1985年3月21日 | EP | VIH-1662 | A | ワン・フロム・ザ・ハート One From The Heart[注釈 11] | 松田優作 | 梅林茂 | |
B | ナイト・パフォーマンス Night Performance |
アルバム
オリジナル・アルバム
発売日 | 規格 | 規格品番 | タイトル |
---|---|---|---|
東宝レコード | |||
1976年7月25日 | LP | AX-5001 | まつりうた |
ビクターレコード/ビクターエンタテインメント | |||
1978年8月25日 | LP | VIH-6028 | Uターン |
1980年5月1日 | LP | VIH-6070 | TOUCH
Side:A
Side:B
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15060 | |
1981年5月21日 | LP | VIH-28039 | HARDEST DAY
Side:A
Side:B
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15061 | |
1982年11月21日 | LP | VIH-28106 | INTERIOR
Side:A 「OPEN YOUR EYES SIDE Performed with EX」
Side:B 「CLOSE YOUR EYES SIDE Performed with KATSUO OHNO BAND」
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15063 | |
1985年3月21日 | LP | VIH-28210 | DEJA-VU
※ 松田優作 with EX Side:A
Side:B
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15064 | |
1987年4月21日 | LP | VIH-28287 | D.F. NUANCE BAND
Side:A
Side:B
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15065 |
ライブ・アルバム
発売日 | 規格 | 規格品番 | タイトル |
---|---|---|---|
ビクターエンタテインメント | |||
1981年11月21日 | LP | VIH-28068 | HARDEST NIGHT LIVE
Side:A
Side:B
|
1997年2月21日 | CD | VICL-15062 | |
2017年3月8日 | CD(紙ジャケ) | VICL-64746 |
ベスト・アルバム
発売日 | 規格 | 規格品番 | タイトル |
---|---|---|---|
ビクターエンタテインメント | |||
1990年2月21日 | CD | VICL-22009 | Yusaku Matsuda 1978-1987
|
1997年2月21日 | CD | VICL-2180 | |
2021年3月10日 | UHQCD | VICL-77009 | |
2021年3月10日 | UHQCD
+CD +DVD |
VIZL-1868 | Yusaku Matsuda 1978-1987
Disc1
Disc2
Disc3『YUSAKU MATSUDA SOUL VIBRATION 1990.02.21』 ※ 1990/2/21にビクタースタジオで行われた追悼ライヴ・イベント。約55分。 ※ 黒田征太郎のライヴ・ペイティングの模様、脚本家・丸山昇一のMCなども収録。
|
企画アルバム
発売日 | 規格 | 規格品番 | タイトル |
---|---|---|---|
ビクターエンタテインメント | |||
2008年6月11日 | CD | VIZL-274 | コンプリートボックス「SLOW NUANCE」
※ 松田優作が残したアルバム8枚を紙ジャケCDにて再現。 ※ 人気ブランド SATORU TANAKA による特製Tシャツつき ※ フォトカード3枚つき DISC-1 『まつりうた』 DISC-2 『Uターン』 DISC-3 『TOUCH』 DISC-4 『HARDEST DAY』 DISC-5 『HARDEST NIGHT LIVE』 DISC-6 『INTERIOR』 DISC-7 『DEJA-VU』 DISC-8 『D.F NUANCE BAND』 |
注釈
- ^ 美由紀との長女(#家族参照)。
- ^ 戸籍上では1950年(昭和25年)9月21日生まれになっており、本来の学年より1年遅れで義務教育を終了している。その為、萩原健一や中村雅俊は本来は1学年下だが、戸籍上では同じ年に義務教育を終了している同学年である。
- ^ 第53回から登場。青木英美も登場している。
- ^ 事件の真相は、鹿児島市内の飲食店でスタッフが地元のOLを交えて打ち上げをしていた時、解散近くになってスタッフとOLとの一組のカップルができあがった。打ち上げ終了後、このカップルがタクシーを拾おうとしているのをOLの友人が見つけ、カップルについて行こうとした。そこで松田とEが「野暮なことをするなよ」と引き止めようとしたところ、彼女と押し問答になり、それを目撃した予備校生が木刀を持って駆けつけ、松田に木刀を振り上げた。そこで松田とEが予備校生に反撃した、ということだったという (出典は脚注4)。[疑問点 ]
- ^ 鈴木清順が監督。
- ^ 併映は澤井信一郎監督作品『めぞん一刻』。
- ^ この作品は石橋凌、寺島進の映画デビュー作品でもある。ここで役者に開眼した石橋は松田を師と仰ぐ事となり、音楽活動と平行して俳優業にも力を入れていくことになる。
- ^ ただし前述のとおり戸籍上は1950年9月21日生まれとなっていたため、多くのメディアは松田の没年齢を「39歳」と報じている。
- ^ 2019年3月現在、本人のTwitterアカウントのプロフィールでは「Yuki Matsuda」および「ゆう姫」と表記されている[32]。
- ^ 映画「ヨコハマBJブルース」主題歌。
- ^ 松田優作 with EX。
出典
- ^ a b “史上初の大調査 著名人100人が最後に頼った病院 あなたの病院選びは間違っていませんか”. 現代ビジネス (2011年8月17日). 2019年12月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 松田美智子「越境者松田優作」『スタア』、新潮社、2008年。
- ^ a b c d e f 「ZIG・ZAG ガンと知りながら闘病…… 松田優作の惜しまれる死!」『週刊宝石』1989年11月23日号、光文社、206頁。
- ^ a b 山本, 俊輔、佐藤, 洋笑、映画秘宝編集部編 編『セントラルアーツ読本』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2017年、345頁。ISBN 978-4-8003-1382-9。
- ^ 「元妻・美智子氏が初めて語る・松田優作 日本国籍への想い」『週刊文春』2007年5月17日号、文藝春秋。
- ^ 織川隆「松田優作とふたりの女」『新潮45』新潮社、2006年1月号。
- ^ a b c 松田美智子『越境者 松田優作』2008年、新潮社、65、96、108-110、121-130頁。
- ^ a b c d e 「ブラウン管の気になる男たち 松田優作」『スタア』1975年9月号、平凡出版、8–9頁。
- ^ 「特撮専門誌宇宙船」VOL.36 (1987年6月号) の夏夕介のインタビューより。
- ^ 岡田 2003, pp. 68–69.
- ^ 岡田 2003, p. 70.
- ^ 岡田 2003, p. 71-72.
- ^ http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-13852
- ^ a b c d e J.COM,2019年11月号、松田優作特集記事、p.15
- ^ “あばよダチ公”. Movie Walker. 2019年3月19日閲覧。
- ^ 樋口尚文『ロマンポルノと実録やくざ映画 禁じられた70年代日本映画』平凡社、2009年7月、306頁。ISBN 9784582854763。
- ^ 鶴田浩司「松田優作の死」『ニッポン映画戦後50年』1995年、朝日ソノラマ。
- ^ ジーパン刑事起訴 ロケ先で乱暴の松田優作『朝日新聞』1976年2月6日朝刊、13版、23面
- ^ https://www.allcinema.net/cinema/145543
- ^ a b 山口猛『松田優作 炎 静かに』社会思想社〈現代教養文庫1505〉、1994年、43-45頁。ISBN 4-390-11505-7。
- ^ “オールタイム・ベスト10 日本映画男優・女優”. KINENOTE. キネマ旬報社 (2014年12月). 2016年9月23日閲覧。
- ^ “〜胸躍るあの映画、感動のシーンが切手に!〜 特殊切手「日本映画」発行”. 日本郵便. 2014年7月21日閲覧。
- ^ 舛田利雄、佐藤利明、高護『映画監督舛田利雄 : アクション映画の巨星舛田利雄のすべて』Hotwax責任編集、ウルトラ・ヴァイヴ、シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年11月、287-288頁。ISBN 9784401751174。
- ^ 「日経エンタテインメント!・松田美智子インタビュー」2008年4月号。
- ^ 『知ってるつもり?!』「松田優作」。
- ^ 2010年12月22日、NHK放送、ドキュメンタリー番組「ラストデイズ-“お前は、オレになれる” 松田優作×香川照之」
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P124、222
- ^ “徹子の部屋.27日、放送1万回 自然体トークで40年”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年5月22日). オリジナルの2016年4月3日時点におけるアーカイブ。 2015年5月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “連載 芸能生活40年 宇崎竜童 『運がよければ』(42) 原田芳雄さん、松田優作と俺にCM共演の依頼”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社): p. 18. (2011年12月20日)“連載 芸能生活40年 宇崎竜童 『運がよければ』(43) 深夜2時に優作が電話で『おい!殺すぞ!!』”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社): p. 18. (2011年12月21日)“連載 芸能生活40年 宇崎竜童 『運がよければ』(44) 殺人予告した優作の誤解が解けて以前の仲に”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社): p. 16. (2011年12月22日)“連載 芸能生活40年 宇崎竜童 『運がよければ』(45) 優作がCM撮影現場でスタッフに連続平手打ち”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社): p. 16. (2011年12月23日)
- ^ 2015年11月20日発行東京新聞夕刊1面
- ^ “優作さん娘ベール脱ぐ 6月CDデビュー、12年から素性隠し活動”. Sponichi Annex (2015年5月12日). 2015年5月12日閲覧。
- ^ “YJY(@YJYmusic)さん | Twitter”. 2019年3月19日閲覧。
- ^ 『週刊明星』1981年4月23日号
- ^ 岡田晋吉『青春ドラマ夢伝説 あるプロデューサーのテレビ青春日誌』日本テレビ放送網、2003年。
- ^ 小林信彦「<正義>をめぐる木村拓哉の喜劇 (HERO)」『コラムの逆襲 エンタテインメント時評 1999〜2002』新潮社、2002年。
- ^ 帰ってきた渡り鳥 渡り鳥・流れ者シリーズ・他研究サイト[リンク切れ](2002年12月23日時点のアーカイブ)
- ^ 創刊号に付属のシリーズガイドより。
固有名詞の分類
- 松田優作のページへのリンク