東京マラソン
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チャリティランナー
チャリティランナー制度はワールドマラソンメジャーズの各大会に倣って2011年大会(第5回)から導入された制度である。通常の一般参加枠と異なり先着順となっている。指定の期間内に東京マラソン財団の定める寄付先団体に個人として10万円以上の寄付を行った希望者が対象。
チャリティランナーの寄付者数・寄付金額は以下の通り。下記の寄付者数はアクティブチャリティを含む。下記の寄付金額はチャリティランナー以外の寄付金も含む。
回数 | 寄付者数 | 定員到達日 | 総額 |
---|---|---|---|
第5回 | 707人 | 73,253,580円 | |
第6回 | 1,743人 | 181,973,159円 | |
第7回 | 2,250人 | 225,546,156円 | |
第8回 | 2,593人 | 265,799,815円 | |
第9回 | 2,930人 | 303,917,339円 | |
第10回 | 3,000人 | 11月2日[34] | 314,711,592円 |
第11回 | 3,000人 | 9月17日[35] | 313,015,238円 |
第12回 | 4,000人 | 7月8日[36] | 415,172,886円[37] |
第13回 | 5,000人 | 585,584,652円[38] | |
第14回 | 5,000人 | 724,137,443円[39] | |
第15回 | 出走権無し | 4,310,900円[40] |
抽選・受付
抽選
一般参加の部は前年6月〜8月に行われる事前エントリー後の抽選により出場者が決定される。毎回、定員以上の応募があり、倍率の高い抽選となっている。第14回より都民エントリーが始まった。第15回(2021年)は新型コロナウイルスにより3月から10月に変更になり、その後、更に2022年3月に延期になったうえ、海外居住者を断るなど、混乱が生じた[41]。抽選倍率は以下の通り。
回数 | 一般 | プレミアム | 都民 | 10 km |
---|---|---|---|---|
第1回 | 3.1倍 | 3.5倍 | ||
第2回 | 5.2倍 | 5.2倍 | ||
第3回 | 7.5倍 | 7.1倍 | ||
第4回 | 8.5倍 | 13.1倍 | ||
第5回 | 9.2倍 | 13.6倍 | ||
第6回 | 9.6倍 | 1人 - 5.4倍 ペア - 1.9倍 |
2.9倍 | |
第7回 | 10.3倍 | 8.2倍 | 2.6倍 | |
第8回 | 10.3倍 | 9.1倍 | 2.4倍 | |
第9回 | 10.7倍 | 9.4倍 | 2.3倍 | |
第10回 | 11.3倍 | 9.1倍 | 2.5倍 | |
第11回 | 12.2倍 | 9.6倍 | 3.1倍 | |
第12回 | 12.1倍 | 9.1倍 | 2.5倍 | |
第13回 | 12.1倍 | 8.8倍 | 2.35倍 | |
第14回 | 11.1倍 | 8.2倍 | 32.7倍 | 1.7倍 |
第15回 | 全員当選[41] |
受付
抽選の結果当選し、申し込みを完了した参加予定者は、前日まで開催されるプレイベント「東京マラソンEXPO」会場内にて受付を済ませてナンバーカード(ゼッケン)を受け取る形。大会当日の受付は行われない。これは、3万人規模の市民ランナーが参加するという日本では屈指の規模のため、当日の混乱を避ける措置である。
回数 | 開催日時 | 会場 | |
---|---|---|---|
第1回 | 2007年2月16日-17日 10時〜20時 | 東京ドーム | |
第2回 | 2008年2月14日-16日 10時〜20時 | 東京ビッグサイト | |
第3回 | 2009年3月19日-21日 10時〜20時 | ||
第4回 | 2010年2月25日-27日 10時〜20時 | ||
第5回 | 2011年2月24日-26日 11時〜21時 | ||
第6回 | 2012年2月23日-25日 11時〜21時 | ||
第7回 | 2013年2月21日-23日 11時〜21時[42][43][44][45][46][47][48][49] | ||
第8回 | 2014年2月20日-22日 11時〜21時 | ||
第9回 | 2015年2月19日-21日 11時〜20時30分(最終日は19時30分)[50][51] | ||
第10回 | 2016年2月25日-27日 11時〜20時30分(最終日は19時30分) | ||
第11回 | 2017年2月23日-25日 11時〜20時30分(最終日は19時30分) | ||
第12回 | 2018年2月22日-24日 11時〜20時30分(最終日は19時30分) | ||
第13回 | 2019年2月28日-3月2日 11時〜20時30分(最終日は19時30分) | お台場特設会場(お台場青海地区NOP区画) | |
第14回 | 一般の部中止のため中止[52] | ||
第15回 | 2022年3月2日-3月5日 11時〜21時(最終日は20時) | 東京ビッグサイト |
当日
スタート
(以下全て日本時間表記)
- 9:05 - 車いす
- 9:10 - マラソン(42.195kmおよび10km)
- 号砲前には六本木男声合唱団倶楽部による国歌『君が代』が斉唱される。スタート時には大量の銀の紙吹雪がスタートの都庁前広場の上空を舞う。ランナー見送り時にも、同倶楽部による『いざ起てアスリートよ』等の合唱が華を添える。
スタート整列
スタートがスムーズにできるよう、ナンバーカードの順番は原則として自己申告の記録順である。海外の多くの大会とは違い、タイムは自己申告になっているので、速いタイムを申請すれば、その分速いブロックでのスタートになる。
ナンバーカードにより「A〜K」のスタートブロックが設けてあり、各自の指定ブロックは、ナンバーカードに印字してある。10kmはすべてEブロックになっている。AブロックはRUN as ONE - Tokyo Marathonの準エリートに割り当てられている。
制限時間
※制限時間は号砲を基準とする。
注釈
- ^ 2018年大会までは2009年大会を除いて2月開催。
- ^ 日本での(エリート・)プラチナ・ラベル獲得レースは、東京と名古屋ウィメンズの2レース。
- ^ 末広町駅は上り線・下り線(東京メトロ呼称はA線・B線)の改札口およびプラットフォームが個別にあるが、上下線を結ぶ地下連絡通路は設置されていない。
- ^ 大会当日満16歳から満18歳まで
- ^ 車いすの部、視覚障害者、知的障害者、移植者
- ^ マカオと台湾、香港を除く。
- ^ ロシアのタチアナ・アリャソワが2時間27分29秒のタイムで1位でフィニッシュしたが、持久力を高める効果のある薬物を使用した痕跡を隠すために用いられる禁止薬物のヒドロキシエチルデンプンが検出されたため、2012年1月24日に優勝取り消しとなり、2位だった樋口紀子が繰り上げとなった[59]。
出典
- ^ 東京マラソン、石原都知事最後の号砲か 2011年2月28日 ウォールストリートジャーナル日本語版
- ^ a b 東京都公式サイト報道発表資料「東京マラソン」ワールドマラソンメジャーズに加入!-「東京マラソン」世界トップレースに仲間入り-
- ^ a b “東京マラソン:ワールド・マラソン・メジャーズ加入”. 毎日新聞. (2012年11月2日) 2012年11月3日閲覧。
- ^ 大会の模様はTBSテレビ系列が全国ネットで中継していた。
- ^ 「第3回東京マラソンと私たちの夢」 笹川陽平ブログ
- ^ 2007年2月10日 東京新聞
- ^ 新理事長に桜井氏 チャリティランナーは2215人 産経ニュース
- ^ 東京マラソン財団新理事長 桜井孝次さん 日本勢の活躍で大会の評価高まる 東京新聞
- ^ 『日本陸上競技選手権 100回記念 MEMORIAL BOOK』日本陸上競技連盟、2016年、110頁。
- ^ a b 走る 42.195kmの劇場 - 走り出した市民ランナー 朝日新聞社 2011年11月23日
- ^ a b c d 遠藤雅彦、2008、『警視庁を説き伏せろ、7時間道路閉鎖を譲るな〜『東京マラソン』』、ベースボール・マガジン新書
- ^ 大封鎖 駆け巡る期待と不安 産経Web 2007年2月17日
- ^ “秋葉原・上野エリア/シャトルバスについて”. 東京マラソン財団. 2022年3月4日閲覧。
- ^ 東京大マラソン祭り2008のパンフレット(PDF) より
- ^ “東京マラソン2023 ライブ 放送, 視聴 生放送, テレビ ネット中継 無料”. 2021年9月18日閲覧。
- ^ 東京マラソン10年2月開催に 陸上の09年度主要日程
- ^ 青梅&東京共存を…青梅マラソン スポーツ報知 2007年2月5日
- ^ 今年も大規模だった! 数字で追う「東京マラソン2009」 マイナビニュース 2009/03/23
- ^ 賞金について - 東京マラソン2009
- ^ チャリティ実施概要 東京マラソン2013
- ^ マラソン代表の選考方法、MGCレースとは?これまでとの違い
- ^ 2019年から「3月第1日曜」開催に変更 天皇誕生日が2月23日になること受け 産経新聞、2017年12月12日閲覧
- ^ 東京マラソン2021について 東京マラソン2021
- ^ 東京マラソン 一般参加取りやめ、エリートのみ200人規模で実施 新型肺炎 毎日新聞、2020年2月17日閲覧
- ^ <東京マラソン2022に参加を予定しているランナーの皆様へ>東京マラソン2022出走権利 再移行開始のご案内 東京マラソン2021
- ^ 東京マラソン2021 新型コロナウイルス感染症対策 東京マラソン2021
- ^ 新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の期間延長及び区域変更
- ^ 東京マラソン2021の開催延期について
- ^ <東京マラソン2022に参加を予定していたランナーの皆様へ>出走大会の選択について
- ^ 新型コロナウイルス対策の動向を踏まえた東京マラソン2021の対応について
- ^ <東京マラソン2021に参加されるランナーの皆様へ>全員PCR検査実施について
- ^ 小川裕夫 (2017年2月22日). “なぜ変更? 11回目を迎える東京マラソンが新コースになった理由”. the PAGE. 2017年2月23日閲覧。
- ^ 東京マラソン2011 エリート 募集要項
- ^ 東京マラソン2016チャリティランナー
募集締め切りのお知らせ | 東京マラソン2016 - ^ チャリティランナー登録締め切りのお知らせ | 東京マラソン2018
- ^ チャリティニュース - 東京マラソン2018チャリティ|Run with Heart
- ^ 東京マラソン2018チャリティ寄付金総額について
- ^ 東京マラソン2019のチャリティ実績 | 2019大会
- ^ 東京マラソン2020のチャリティ実績 | 2020大会
- ^ 東京マラソン2021チャリティ寄付金額及び東京マラソン2022チャリティ寄付先事業(内定)のお知らせ | 東京マラソン2021
- ^ a b 東京マラソン2021における追加抽選の実施について | 東京マラソン2021
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- ^ “《植え込みに立ちション》「東京マラソン2023」市民ランナーに批判殺到も“小便問題”は2007年からの継続課題だった”. NEWSポストセブン (2022年3月8日). 2023年3月10日閲覧。
- ^ 転売ビジネスも…東京マラソン困った“不正出走”続々 zakzak 2010年2月27日
- ^ 「局アナ12人参加」でバラエティと化した「東京マラソン」 - 週刊新潮 2008年2月28日号
- ^ 東京マラソン“盛り上がり”のウラで・記者は見た! 女子アナ【日本テレビ】たちのサム〜イ現場 - 週刊現代 2008年3月8日号
- ^ 【日本人を劣化させるテレビの大罪】スポーツ中継をバラエティー化してどこが面白いのか ゲンダイネット、2008年3月21日
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