札幌ラーメン スープ

札幌ラーメン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 16:32 UTC 版)

スープ

豚骨などを煮出したスープに札幌の気候に合わせラーメンが冷めるのを防ぐためにラードなどを浮かべる場合が多い[9][20][21]。このスタイルを始めたのは「龍鳳」の松田勘七で、「龍鳳」では味付けに主に醤油を用いた[9][19]。これは、松田が戦前中国に住んでいた時に、日本人がどんな中国料理にも醤油を用いたがることをヒントにしたという[9]

具材

元来のチャーシュー・メンマ・ネギなどの他に、タマネギ・キャベツ・モヤシなどの炒めた野菜を載せるのが定番となっている[22]。このスタイルを生み出したのは「味の三平」の大宮守人で、麺が茹で上がるまで手持ち無沙汰なので、その間フライパンで野菜でも炒めてみようかと思ったのがきっかけだという[22]。なお、札幌ラーメンの代名詞とも言えるモヤシは、元々終戦直後高価であったタマネギの代用品として用いられたものであった[22]。また、「味の三平」では味噌味の場合にはチャーシューではなく挽肉を使うため、市内の他の店でも味噌ラーメンには挽肉を用いるケースが多い[11]

店舗

北海道内
観光客の多い店舗では北海道をイメージさせる具材にバター・コーンをもちいた「コーンバターラーメン」がある。コーンバターラーメンは、1960年代から札幌駅前で営業していた「味の華平」(現在は薄野に移転)が発祥の店で、本州の物産展などでも紹介されたことから全国的に知られるようになった[23]
  • ただしレギュラーのラーメンに標準で入っている店舗は珍しい。多くの店舗は独立したメニュー、もしくは追加のトッピングとしてとして存在する[24]。具材としてのバター・コーンは、道外からの観光客からはイメージ的に「入っていて当然」とされる反面、地元民にとっては決してメジャーなものではなく、バター・コーンのトッピングすら無い店も多い。
観光客向けに、カニなどの高価な海産物を具に使った1000円以上の高級なラーメンをメニューに載せている場合もある。
北海道外
道外では、札幌市時計台など札幌を象徴するアイテムやヒグマアイヌシラカバなど北海道全体の風土を象徴するアイテムを看板・店名などに用いる例も多い。また、青森県青森市では独自のアレンジを施された「青森式」の札幌ラーメンが存在する。
のれん
新規開店した店に製麺会社が自社名入りの暖簾を贈るという習慣がある[25]。これは札幌を含めた北海道ご当地ラーメン店の特徴でもある。

関連人物

札幌で最初のラーメン店である「竹家」で、ラーメンを作った中国人の料理人。
味の三平』の創業者。「味噌ラーメン」を考案。
西山製麺』の創業者。札幌ラーメンの「縮れ麺」の開発を行う。

  1. ^ a b c 富岡、14 - 15頁。
  2. ^ 小菅、70 - 71頁。
  3. ^ ラーメンと愛国 松岡正剛の千夜千冊 1541夜、2014年4月15日
  4. ^ 小菅、78 - 88頁。
  5. ^ a b c 富岡、22 - 24頁。
  6. ^ a b c 富岡、17 - 21頁。
  7. ^ 富岡、27頁。
  8. ^ 読売新聞、2002年4月17日
  9. ^ a b c d e f g h 富岡、28 - 30頁。
  10. ^ 富岡、37 - 38頁。
  11. ^ a b c d e 富岡、48 - 53頁。
  12. ^ 朝日新聞北海道版』1969年6月1日。
  13. ^ a b c 西山製麺とラーメンのあゆみ
  14. ^ a b YouTube - 知ってるつもり「札幌ラーメン物語 大宮守人」2001年1月21日放送
  15. ^ a b c d 富岡、53 - 56頁。
  16. ^ 富岡、84頁。
  17. ^ a b ラーメン用語辞典 - 西山製麺株式会社
  18. ^ a b 日本食糧新聞、2009年4月27日
  19. ^ a b 富岡、42 - 44頁。
  20. ^ 富岡、11頁。
  21. ^ ご当地ラーメンと札幌ラーメン - 「札幌ラーメン」全国へ
  22. ^ a b c 富岡、35 - 37頁。
  23. ^ 富岡、90 - 92頁。
  24. ^ 北海道3大ラーメン - ラーメンの歴史
  25. ^ 北海道ラーメンの歩み - ラーメンの歴史


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