本塁打
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/11 07:24 UTC 版)
本塁打率
本塁打率とは「1本塁打を打つのにどれだけの打数を要したか」を表す指標であり、「打数÷本塁打数」で求められる [22] [23] [24]。 なお英語圏では at bats per home run (AB/HR)などと呼ばれる。
日本での記録
通算(150本塁打以上を対象) [25]
シーズン(規定打席以上を対象)[26]
メジャーリーグでの記録
通算(3000打席以上を対象) [27]
シーズン (規定打席以上を対象、ニグロリーグは対象外) [28]
被本塁打
被本塁打とは、投手が打者に打たれた本塁打のことを言う。「被弾」と呼ばれる事もある。ただし、投手によって投球回が違うため、本塁打を打たれやすいかどうかは、被本塁打率(被本塁打数÷投球回×9)で表される。この率が低いほど本塁打を打たれにくい投手となる。この被本塁打率の平均はMLBにおいては1.0ほどである。ただし、本拠地球場の本塁打パークファクターによって変動しやすい。
NPB被本塁打記録
順位 | 選手名 | 被本塁打 | 被本塁打率 | 投球回 |
---|---|---|---|---|
1 | 鈴木啓示 | 560 | 1.10 | 4600.1 |
2 | 山田久志 | 490 | 1.14 | 3865 |
3 | 東尾修 | 412 | 0.91 | 4086 |
4 | 北別府学 | 380 | 1.10 | 3113 |
5 | 金田正一 | 379 | 0.62 | 5526.2 |
6 | 平松政次 | 374 | 1.00 | 3360.2 |
7 | 米田哲也 | 370 | 0.65 | 5130 |
8 | 小山正明 | 365 | 0.67 | 4899 |
9 | 工藤公康 | 362 | 0.98 | 3336.2 |
10 | 柳田豊 | 359 | 1.37 | 2357.2 |
石川雅規 | 1.06 | 3037.2 |
順位 | 選手名 | 被本塁打 | 被本塁打率 | 投球回 |
---|---|---|---|---|
12 | 三浦大輔 | 358 | 0.98 | 3276 |
13 | 山本昌 | 341 | 0.92 | 3348.2 |
14 | 成田文男 | 328 | 1.06 | 2781 |
15 | 松岡弘 | 326 | 0.91 | 3240 |
16 | 坂井勝二 | 325 | 1.03 | 2839.2 |
17 | 堀内恒夫 | 323 | 0.95 | 3045 |
18 | 梶本隆夫 | 321 | 0.69 | 4208 |
19 | 野村収 | 315 | 1.20 | 2355.2 |
20 | 石井茂雄 | 309 | 0.88 | 3168 |
- 記録は2022年シーズン終了時[29]
順位 | 選手名 | 所属球団 | 記録年 | 被本塁打 | 被本塁打率 | 投球回 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 池谷公二郎 | 広島東洋カープ | 1977年 | 48 | 1.91 | 226 | セ・リーグ記録 |
2 | 金田留広 | 東映フライヤーズ | 1971年 | 42 | 1.41 | 268 | パ・リーグ記録 |
高橋里志 | 広島東洋カープ | 1977年 | 1.33 | 284.2 | |||
井本隆 | 近鉄バファローズ | 1980年 | 1.84 | 205.2 | パ・リーグ記録 | ||
山田久志 | 阪急ブレーブス | 1985年 | 1.70 | 222.1 | |||
6 | 鈴木啓示 | 近鉄バファローズ | 1968年 | 41 | 1.03 | 359 | 左投手記録 |
柳田豊 | 1980年 | 1.75 | 211.1 | ||||
小野和義 | 1986年 | 1.88 | 195.1 | 左投手記録 | |||
9 | 平松政次 | 大洋ホエールズ | 1976年 | 40 | 1.38 | 260.1 | |
10 | 真田重男 | 松竹ロビンス | 1950年 | 39 | 0.89 | 395.2 | |
鈴木啓示 | 近鉄バファローズ | 1971年 | 1.20 | 291.1 | |||
遠藤一彦 | 横浜大洋ホエールズ | 1984年 | 1.27 | 276.2 | |||
山内孝徳 | 南海ホークス | 1986年 | 1.66 | 211.1 |
- 記録は2022年シーズン終了時[30]
選手名 | 所属球団 | 被本塁打 | 記録日 | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
川崎徳次 | 読売ジャイアンツ | 8 | 1949年4月26日 | 大映スターズ |
脚注
注釈
- ^ アシストホームランとも呼ばれ、元福岡ダイエーホークスの岸川勝也が鈴木貴久の、元読売ジャイアンツの松本匡史がボブ・ホーナーの放った打球を本塁打にしてしまっている。ホセ・カンセコは、カルロス・マルティネスの放った打球が頭に当たり、これがフェンス外側へ飛んで、結果本塁打にしてしまったことがある。その他、大豊泰昭や山田勉も本塁打をアシストしてしまったことがある。1960年8月9日のボストン・レッドソックス対クリーブランド・インディアンスの試合では、レッドソックス外野手のルー・クリントンが、エンタイトル二塁打になるはずだったボールを偶然スタンドに蹴り込んでしまい、間の悪いアシストホームラン、しかも決勝打にしてしまうハプニングが起きている。
- ^ 当時のもので現在は本規則における用語の定義 15『キャッチ』【原注】に記載されている。
- ^ 2014年度からはフェンス際の打球と適用範囲が広がっている。
出典
- ^ 公認野球規則 5.05(a)(5)
- ^ 4ベースエラーの新人アデル「ボール見失って…」 日刊スポーツ(2020年8月10日)
- ^ Rangers score on rare 4-base error against Angels MLB.com (2020年8月10日)
- ^ 公認野球規則 本規則における用語の定義 25『フェアボール』(e), 32『ファウルボール』(d)
- ^ 公認野球規則 5.06(b)(4)(F)
- ^ 公認野球規則 5.06(c)(3)
- ^ 公認野球規則 6.01(e)
- ^ a b c 朝日新聞2002年03月05日27面
- ^ 英: inside-the-park home run または inside-the-park homer。en:Inside-the-park_home_runも参照のこと。
- ^ a b c d e 久保田龍雄「かつて「1日がかり」では達成も…幻の“サイクル本塁打”に挑んだ男たち」『BASEBALL KING』フロムワン、2020年10月20日。2022年6月2日閲覧。オリジナルの2022年6月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 「サイクル本塁打、決勝負けなし9連勝などなど 大阪桐蔭の記録ずくめVアラカルト」『デイリースポーツ』神戸新聞社、2022年4月1日。2022年6月2日閲覧。オリジナルの2022年6月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c “NPBで「サイクル本塁打」を1日で達成した唯一の選手 いつか「村神様」には1試合で達成を”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年9月30日) 2022年9月30日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1999年4月19日東京朝刊スポーツA面19頁「巨人、5点差はね返したが… 河村真司「中継ぎの差」に沈む/中日9-7巨人」(読売新聞東京本社 西山栄一)
- ^ 「1試合4本塁打 メジャーでは過去18人 サイクル本塁打はマイナーで記録」『Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2018年5月15日。2022年6月2日閲覧。オリジナルの2022年6月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ Lisa Winston (2006年8月10日). “Horne's 'home run cycle' has yet to be replicated Recent college grad puts baseball history in perspective” (英語). MiLB.com Homepage. マイナーリーグベースボール. 2022年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月2日閲覧。
- ^ “SportsCenterのツイート”. Twitter. 2022年11月15日閲覧。
- ^ 「エンゼルス “サイクル”本塁打の珍記録 ソロ、2ラン、3ラン、満塁全部出た そのうち2発が大谷」『Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2022年5月10日。2022年6月2日閲覧。オリジナルの2022年6月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ 歴代最高記録 本塁打【通算記録】 - NPB.jp 日本野球機構(シーズン中は毎日更新)
- ^ 歴代最高記録 本塁打【シーズン記録】 - NPB.jp 日本野球機構
- ^ MLB 通算本塁打記録 - Baseball-Reference.com
- ^ MLB シーズン本塁打記録
- ^ カネシゲタカシ, 鳥越規央 『プロ野球 令和の最新データで読み解く「この選手がすごい! 」ランキング』辰巳出版、2020年、36-37頁。ISBN 4777826473。
- ^ 永山智浩 (2015年6月17日). “Webオリジナルコラム 本塁打率から見るプロ野球。「10.00」の壁を越えられるか?”. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社. 2021年11月8日閲覧。
- ^ baseballchannel (2016年2月8日). “苦境に立つバレンティンとブランコ。復活の証明へ、スラッガー2人が挑む通算200号”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel). 株式会社カンゼン. 2021年11月8日閲覧。
- ^ “DeNA筒香が通算150本塁打を達成 本塁打率で見る歴代強打者たち”. Full-Count. 株式会社Creative2 (2018年5月25日). 2021年11月8日閲覧。
- ^ 永山智浩 (2015年6月17日). “Webオリジナルコラム 本塁打率から見るプロ野球。「10.00」の壁を越えられるか?”. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社. 2021年11月8日閲覧。
- ^ “Career Leaders & Records for AB per HR”. Baseball-Reference.com. 2022年11月25日閲覧。
- ^ “Single-Season Leaders & Records for AB per HR”. Baseball-Reference.com. 2022年11月25日閲覧。
- ^ NPB 通算被本塁打記録 - NPB.jp 日本野球機構
- ^ NPB シーズン被本塁打記録 - NPB.jp 日本野球機構
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