木曽川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 01:02 UTC 版)
木曽川 | |
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源済橋より木曽川上流側を望む (中津川市、2014年(平成26年)9月) | |
水系 | 一級水系 木曽川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 229 km |
平均流量 |
169 m³/s (犬山観測所(1951年 - 2002年)) |
流域面積 | 5,275 km² |
水源 | 鉢盛山(長野県) |
水源の標高 | 2,446 m |
河口・合流先 | 伊勢湾(三重県) |
流域 |
日本 長野県・岐阜県・愛知県・三重県 |
地理
本流
長野県木曽郡木祖村の鉢盛山(2,446メートル)南方を水源とし、南西に流れている。鳥居峠西側を南に向かって流れ御嶽山から流れ来る王滝川を合わせた後、木曽の桟や寝覚の床などの渓谷を形成しながら岐阜県中津川市に入り流れを西に変える。
中津川市より可児市までの間は恵那峡、深沢峡、蘇水峡といった峡谷を形成し、濃尾平野東部に出て美濃加茂市と可児市の境界で飛騨川と合流する。飛騨川合流後の可児市から愛知県犬山市の犬山城付近まで再度渓谷を形成し、これらを総称して「日本ライン」と呼ぶ。この区域は1931年(昭和6年)に国の名勝に指定されている[1]ほか、中流域が1985年(昭和60年)に環境庁(現・環境省)の「名水百選」[2]に選定された。
各務原市と愛知県犬山市の境界付近から再度濃尾平野に出て、各務原市川島地区で一旦3つの流れに分流し(三派川地区)、国道22号新木曽川橋付近で再度合流する。下流域ではかつて揖斐川、長良川と合流・分流を繰り返し輪中が発達していたが、江戸時代以降何度となく改修工事が繰り返され、現在では分離されている。三重県桑名市長島町と木曽岬町との境で伊勢湾に注ぐ。延長229キロメートルは、最上川と並び全国7位の長さである。揖斐川、長良川流域を除く流域面積は5,275平方キロメートルである。
木曽川水系
揖斐川及び長良川は、河川法上では木曽川水系に包括されている。江戸時代までは現在の木曽三川公園付近までに木曽川・揖斐川・長良川の三川が全て合流し、東西の2筋に分かれて伊勢湾に注いでいた。明治時代の木曽三川分流工事によって分流がなされ、現在では揖斐川・長良川は伊勢大橋付近で合流するものの、木曽川は揖斐川・長良川と合流することなく伊勢湾まで至っている。
流域は長野・岐阜・愛知・三重・滋賀の5県にまたがり、水系全体の流域面積9,100平方キロメートルは日本国内の水系で5番目に広い[3]。水系全体で391の一級河川があり(詳細は#主な支流)、河川延長は全体で246.5キロメートル[3]。
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桃介橋から望む木曽川。
(長野県南木曽町、2014年(平成26年)10月) -
苗木城址から望む木曽川。
(岐阜県中津川市、2017年(平成29年)3月) -
武並橋と木曽川。
(岐阜県恵那市、2011年(平成23年)11月) -
猿啄城址から望む木曽川(日本ライン)。
(岐阜県坂祝町、2010年(平成22年)11月) -
ライン大橋から望む木曽川と犬山城。
(岐阜県各務原市、2014年(平成26年)10月) -
木曽川橋と木曽川。
(岐阜県笠松町、2006年(平成18年)9月) -
尾張大橋と木曽川。
(三重県桑名市、2015年(平成27年)8月)
流域の自治体(木曽川本流)
- 長野県
- 木曽郡木祖村、木曽町、上松町、大桑村、南木曽町
- 岐阜県
- 中津川市、恵那市、瑞浪市、加茂郡八百津町、可児郡御嵩町、可児市、美濃加茂市、加茂郡坂祝町、各務原市、羽島郡笠松町、岐南町、羽島市、海津市
- 愛知県
- 犬山市、丹羽郡扶桑町、江南市、一宮市、稲沢市、愛西市、弥富市
- 三重県
- 桑名市、桑名郡木曽岬町
- ^ “木曽川 文化遺産オンライン”. 2023年6月4日閲覧。
- ^ 木曽川(中流域) - 名水百選 Archived 2011年9月26日, at the Wayback Machine. - 環境省
- ^ a b 法政大学 地理学教室 小寺研究室. “一級河川リスト”. 2022年10月12日閲覧。
- ^ “木曽林務課だより 11月号”. 木曽地方事務所林務課. 2019年9月6日閲覧。
- ^ “木曽三川について”. www.cbr.mlit.go.jp. 2019年9月6日閲覧。
- ^ 『日本三代実録11巻』
- ^ * 榎原雅治 『中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景』(中央公論新社 中公新書、2008年)
- ^ a b 愛知県 (2018年11月7日). “川筋の変遷とその痕跡-愛知県の河川の歴史-”. 2022年11月15日閲覧。
- ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2022年11月3日閲覧。
- ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2022年11月3日閲覧。
- ^ 長野県. “河川の概況”. 2022年10月12日閲覧。
- ^ 岐阜県 (2021年4月1日). “河川調書” (PDF). 2022年9月30日閲覧。
- ^ 三重県. “河川の情報”. 2022年10月12日閲覧。
木曽川と同じ種類の言葉
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