木更津市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 22:31 UTC 版)
地理
千葉県中西部の東京湾側に面しており、県庁所在地である千葉市から南西約30 kmの距離である。東京都の都心から南東に30 - 40 km圏内である。都市雇用圏における東京都市圏(東京圏)の範囲に含まれる。ただし、東京都の都心と木更津市との間には東京湾を挟むため、移動距離はこれよりも長くなる。東京湾北側を周回した場合の移動距離は70 - 80 km程度であり、東京湾アクアラインを利用した場合は40 - 50 km程度である[注 1][2][3]。
市域は東西に長く広がっており、市の西部は関東平野の平地、東部は木更津台地[注 2]の台地や上総丘陵(房総丘陵)の丘陵地帯と地形の性質が異なる。
市中西部(木更津地区、清川地区)は東京湾に面しており、東京湾へ流れ込む複数の河川により沖積平野が形成する。また、東京湾臨海地区は木更津港南岸から君津市方面に掛けて工業用埋立地となっている。市北部(岩根地区、金田地区、中郷地区)では泥層を主とする田園地帯が広がり、木更津駅から千葉方面に向かって走る列車の車窓からはハス田が確認できる。市南部(波岡地区、鎌足地区)を中心に洪積台地が形成され、住宅地として整備されている。特に鎌足地区ではかずさアカデミアパーク構想における研究開発拠点としての整備が行われている。市東部(富来田地区)は小櫃川流域では田園地帯を形成し、上総丘陵の森林が広がっている。
市の主な河川として、県内では利根川に次いで2番目に長く総延長88 kmの小櫃川がある。小櫃川は君津市、袖ケ浦市、木更津市の3市を貫流し、市内では東部から北部にかけて流れ下り東京湾へと注いでいる。また、小櫃川河口付近では1,400 ha程の盤洲干潟が形成されている。市内には特に高い山が無く、最も高い場所でも 標高200 m程度である。
- 市域
- 東西 : 21.98 km[4]
- 南北 : 14.54 km
- 自然
-
小櫃堰(小櫃川)
-
浸透実験池(小櫃川河口)
気候
木更津(2006年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.3 (66.7) |
23.3 (73.9) |
25.1 (77.2) |
26.5 (79.7) |
32.7 (90.9) |
34.7 (94.5) |
37.2 (99) |
37.6 (99.7) |
35.3 (95.5) |
31.6 (88.9) |
26.4 (79.5) |
23.5 (74.3) |
37.6 (99.7) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.6 (49.3) |
10.4 (50.7) |
14.0 (57.2) |
18.6 (65.5) |
23.5 (74.3) |
25.7 (78.3) |
29.6 (85.3) |
31.3 (88.3) |
27.5 (81.5) |
21.9 (71.4) |
16.8 (62.2) |
12.1 (53.8) |
20.1 (68.2) |
日平均気温 °C (°F) | 5.6 (42.1) |
6.2 (43.2) |
9.5 (49.1) |
13.8 (56.8) |
18.6 (65.5) |
21.4 (70.5) |
25.3 (77.5) |
26.8 (80.2) |
23.2 (73.8) |
18.0 (64.4) |
12.8 (55) |
8.1 (46.6) |
15.8 (60.4) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.6 (34.9) |
2.2 (36) |
5.3 (41.5) |
9.5 (49.1) |
14.6 (58.3) |
18.1 (64.6) |
22.3 (72.1) |
23.7 (74.7) |
20.1 (68.2) |
14.8 (58.6) |
9.0 (48.2) |
4.1 (39.4) |
12.1 (53.8) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.4 (22.3) |
−3.8 (25.2) |
−1.2 (29.8) |
0.7 (33.3) |
7.1 (44.8) |
10.2 (50.4) |
15.1 (59.2) |
16.8 (62.2) |
12.1 (53.8) |
6.1 (43) |
0.4 (32.7) |
−2.2 (28) |
−5.4 (22.3) |
降水量 mm (inch) | 66.2 (2.606) |
82.0 (3.228) |
134.0 (5.276) |
133.5 (5.256) |
140.9 (5.547) |
181.7 (7.154) |
138.0 (5.433) |
97.2 (3.827) |
229.2 (9.024) |
261.7 (10.303) |
111.7 (4.398) |
93.6 (3.685) |
1,650.7 (64.988) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 4.9 | 7.4 | 10.0 | 9.3 | 9.0 | 11.4 | 9.8 | 7.4 | 12.1 | 11.5 | 9.5 | 6.5 | 108.6 |
平均月間日照時間 | 185.5 | 149.5 | 174.5 | 177.7 | 197.5 | 135.0 | 165.2 | 207.1 | 132.8 | 124.4 | 139.1 | 169.3 | 1,960.2 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[5] |
隣接している自治体
神奈川県:川崎市 | 袖ケ浦市 | |||
(東京湾) | 市原市 | |||
木更津市 | ||||
君津市 |
注釈
- ^ 距離情報はGoogle Earth(Ver4.0.1565)のルーラー機能を用いて概算を求める
- ^ 旧上総国の台地の部分をテーマにする場合、共通の要素があまり無いので一括りにした呼び方ではなく、市原台地、袖ヶ浦台地、木更津台地のように個々の呼び方をする(参考:産総研-丸茂研究室-土壌・地質汚染評価基本図~5万分の1姉崎)。
- ^ ピーク時には工員数が17,000人に達する。
- ^ 源頼朝が安房に逃れてから鎌倉に至るまでの経路は定かとされておらず、木更津を通過したか否かは推測の域を出ない。
- ^ 文献に見られる頼朝の経路として、『吾妻鏡』によれば安房勝山から鴨川に出て、長狭街道を西に花立峠(木之根峠)を越えて上総国入りしたとされ、この経路を辿れば富津市に出ることになる(『木更津市史』頁1056より)『義経記』では富津市の地名の後「きさうとの浜(木更津と思われる)」「開発(貝淵と思われる)」と木更津市と関連するだろうと思しき地名が記述されている(『角川日本地名大辞典 12千葉県』頁1014より)
- ^ 平成6年次が商店数1,721件に対し、平成16年次には1,435件に減少それに伴い年間販売額も減少の傾向が見られる(『市政の概要平成18年度版』頁114より)
- ^ 木更津市は工業都市の性質よりも商業都市としての性質の方が高い。工業地域に含まれる他の近隣市町村では工場群立地による税収が見込まれ、財政力指数が地方交付税不交付団体の条件である1.00を越えているのに対し、木更津市は0.81である。
- ^ 個別記事が作成されているもの
- ^ 市の大字の中から『難読・異読辞典』を参考に抜粋
- ^ 羽田空港再拡張に伴い、飛行ルートの再検討が行われている(国土交通省提示『羽田再拡張後の飛行ルート案』 [1])
出典
- ^ a b 千葉県. “平成30年度消費者購買動向調査(千葉県の商圏)”. 千葉県. 2019年5月31日閲覧。
- ^ 『木更津市史』頁10「第一節地理」より
- ^ 『角川日本地名大辞典 12千葉県』頁1013「立地」より
- ^ 市域の延長は木更津市公式ホームページ「市のプロフィール」より
- ^ “木更津 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年2月13日閲覧。
- ^ “合併のひみつ(後編)”. 君津市公式ホームページ (2021年10月30日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ 木更津市 市政情報『国際会議』より
- ^ 8時間燃える 木更津で山火事『朝日新聞』1974年(昭和49年)1月21日朝刊、13版、19面
- ^ 木更津市 『おしらせ』より
- ^ きさポンの公式サイト
- ^ 市制施行70周年(平成24年)
- ^ “9月24日(木曜日)より市役所庁舎が移転しました”. 木更津市. 2015年11月10日閲覧。
- ^ 『木更津市史』頁1056 「木更津における源頼朝伝説」より
- ^ 『木更津市統計書 2016年度版』頁7「7.人口と世帯の推移」よりグラフ化
- ^ 木更津市 「市政情報」の『業務核都市』より
- ^ a b 木更津市 『木更津市 財政事情(各年11月告示分)』より
- ^ 『Newsweek 日本版 2002年11月6日版』のSpecial Report(頁22-25)において「バブルと銀行破綻の傷跡に苦しむ木更津市は日本経済の未来の縮図」と表現して紹介されている
- ^ 木更津市地域再生計画 (PDF) - 内閣府地方創生推進事務局(2019年の第51回地域再生計画認定を受けた「電子地域通貨『アクアコイン』 普及推進プロジェクト ~官民連携×地域一体による普及率向上へのチャレンジ~」の説明資料)
- ^ albert (2019年2月20日). “木更津市の土地価格|上昇・下落した理由|今後の見通し”. イエ&ライフ. 2019年5月22日閲覧。
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁12より抽出
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁37より、平成21年度の情報から算出
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁12、"12.産業(大分類)年齢別就業者数"より
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁37、"46.事業所の推移"より
- ^ 木更津市『木更津市統計書(2014年版)』頁24、"23.経営耕地の種類別農家数及び面積"より
- ^ 木更津市『木更津市統計書(2014年版)』頁23、"21.農家の推移"より
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁36、"44.年度別海苔養殖状況"、"45.年度別アサリ生産状況"による
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁44-45 "52.工業の産業(中分類)別概況(4人以上の事業所)"より
- ^ 木更津市『木更津市統計書 2014年版』頁46、"53.商業の推移"より
- ^ “コストコホールセールジャパン株式会社の情報”. 国税庁法人番号公表サイト (2022年8月30日). 2022年9月2日閲覧。
- ^ 千葉県『千葉県市町村別大規模小売店舗名簿(平成27年12月末)』より。大規模小売店舗立地法で、大規模小売店に該当する店舗をアイウエオ順に並べたもの
- ^ 千葉県総務部市町村課ホームページ「市町村合併支援室」より
- ^ a b 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度~平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
- ^ 千葉県. “災害拠点病院の指定について”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
- ^ “クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018 国土交通大臣賞決定” (pdf). 国土交通省. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “千葉)木更津港にクルーズ船入港 和太鼓・吹奏楽で歓迎”. 朝日新聞デジタル. 2019年2月27日閲覧。
- ^ 千葉県. “木更津市の国・県指定および国登録文化財”. 千葉県. 2019年6月21日閲覧。
- ^ タレントキャスティング>大坪奈津子 - ホリプロ公式サイト。2024年5月17日閲覧。
- ^ “博物館資料のなかの『富士山』: 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-”. www.museum.pref.yamanashi.jp. 2020年12月24日閲覧。
- ^ “ヤツルギが木更津ご当地ヒーローに認定!”. 『鳳神ヤツルギ』公式サイト (2011年4月1日). 2011年4月4日閲覧。
固有名詞の分類
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