月見 八月十五夜以外の月見

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 行事 > 月見 > 月見の解説 > 八月十五夜以外の月見 

月見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 00:30 UTC 版)

八月十五夜以外の月見

九月十三夜

八月十五夜(旧暦8月15日から16日の夜)の月に対して、九月十三夜(旧暦9月13日から14日の夜)の月は「後(のち)の月」と呼ばれる。十三夜は日本独自の風習と言われている[2]。ちょうど食べ頃の大豆枝豆)やなどを供えることから、このの月を豆名月(まめめいげつ)または栗名月(くりめいげつ)と呼ぶ。

江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、どちらか片方の月見しかしない客は「片月見」または「片見月」で縁起が悪いと遊女らに嫌われた。2度目の通いを確実に行なうために、十五夜に有力な客を誘う(相手はどうしても十三夜にも来なければならないため)風習があった。

なお、旧暦の閏月で閏8月または閏9月が挿入される場合に1年で十五夜または十三夜が2度現れることがあり、2度目についてはそれぞれ「後の十五夜」「後の十三夜」と呼ばれていた。「後の十三夜」は2014年11月5日に171年ぶりに出現している[3]

十月十夜

旧暦10月10日の月は「十日夜の月」と呼ばれ、「中秋の名月」と「後の月」に対しては「三の月」とも言い、この夜に見る月がその年の収獲の終わりを告げるとされた。

その他の夜

天候次第で月を見られない場合もあるので地方によっては月待ちという風習があり、十七夜以降を立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)、更待月(ふけまちづき)という。二十三夜待ちまでを行う地域が多くを占めたが、二十六夜待ちまで行う地域があり、月光阿弥陀仏観音勢至の三尊が現れる[4]、という口実を付けて月が昇る(深夜2時ごろ)まで遊興に耽った。この風習は明治時代に入ると急速に廃れていったとされる。


注釈

  1. ^ 竹久夢二詩歌に「宵待草」があるが、「マツヨイグサ(待宵草)」が一般的だった。黄色い待宵草と違い、白、ピンクの「ツキミソウ(月見草)」などと同種の、群生して可憐な花である。
  2. ^ 井上ひさしのひとり芝居「芭蕉通夜舟(ばしょうつやぶね)」に「なぜ月はあんなにも美しいのだろう。なぜだ? たぶん、月に持主がいないからだろう」というセリフがある。
  3. ^ 江戸の狂歌師、大田蜀山人は月を愛した。月を愛した。なにかにつけて、眺めては詩を詠んだ。仲間70人を集めて、5日連続の宴を張ったこともある。のちに、百人一首「月みればちぢに物こそかなしけれ」(大江千里)のパロディー「月みればちぢに芋こそ喰いたけれ」も作った(「春秋」日本経済新聞 2014年9月8日)。

出典

  1. ^ 鈴木晋一 『たべもの史話』 小学館ライブラリー、1999年、pp127-137
  2. ^ “月光に祈る十三夜 - 法華寺観月会”. 奈良新聞. (2013年10月18日). http://www.nara-np.co.jp/20131018103231.html 2013年10月22日閲覧。 
  3. ^ 今秋は名月3回 171年ぶり「後の十三夜」出現(中日新聞 2014年9月5日付朝刊1面)
  4. ^ 広辞苑
  5. ^ a b c 京都歳時記-イベント情報”. 京都外国語専門学校. 2017年2月8日閲覧。
  6. ^ a b c d e f “【今週のお月様】今年最後のフルムーン”. ウェザーニュース. (2016年12月13日). http://weathernews.jp/s/topics/201612/060055/ 2017年2月8日閲覧。 
  7. ^ a b c “「3」を究める”. 朝日新聞. (2009年5月11日). http://www.asahi.com/shimbun/nie/kiji/kiji/20090511.html 2017年2月8日閲覧。 
  8. ^ 『小町踊』豆名月 隠語大辞典/Weblio辞書 2015年6月1日閲覧。
  9. ^ 旅々台北【懐かしの台湾デザート 月見カキ氷】”. 魔法網際股份有限公司 (2005年7月6日). 2008年10月12日閲覧。


「月見」の続きの解説一覧




月見と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「月見」の関連用語

月見のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



月見のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの月見 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS