書店 書店の概要

書店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 20:26 UTC 版)

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書店を描いた1891年の絵画(William Fettes Douglas 画)
フランスで非常に多い bouquiniste ブキニスト。古書を中心に広く書籍や、またしばしばデッサン類・写真類や音楽メディアなど様々なものを扱う露店。写真はパリセーヌの川岸にずらりと並んだブキニスト。閉店時には本を箱の中に収め蓋を閉じて鍵をかける。
イギリスの現代の書店(Much Wenlockにて)
ポーランドの書店の店内。客が座るためのソファーが置いてある。
トルコイスタンブールの書店の店頭。
アメリカ合衆国、L.A.にあるバーンズ・アンド・ノーブルの店内

概説

書店とは、、という意味で、より具体的には書籍雑誌小売店卸業者出版社である。

書籍を扱う業者と言っても、本を作る出版社、出版社から本を大量に仕入れ各地の小売店に卸売をする業者、本を実際に読むなどして使うことになる個人や組織に販売する業者がいるわけである。なお、出版・印刷業界では、出版社を「版元(はんもと)」、卸業者を「取次(とりつぎ)」、小売店を「小売書店」などと呼び分けている。このうち、一般消費者に特に馴染み深いのは、直接目にすることの多い小売書店、ということになる。

古代ローマ時代にはすでに書籍を扱う業者がいたことが知られている。→#歴史

以下、本稿では、小売書店を中心に概説する。

歴史

古代ローマで共和制の末期には、人々の間で本を自宅で多数持つことが流行したので、書籍を扱う商人も栄えた。

中世のヨーロッパにおいて書籍を大量に持っていたのは修道院であり、修道院内で写本の作成などが行われていた。この段階では書籍を扱う業者が出る幕はあまりなかったわけであるが、グーテンベルク印刷技術が実現し、キリスト教関連の書籍である『聖書』、聖歌集等々が日常語で大量に印刷されて人々に大量に届けられる必要が出てきた段階で書店(書籍取り扱い業者)の役割が大きくなっていった。

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国では小売書店以外の販売ルートが数多くあったため、昔から小売書店の地位は日本ほど高くない。例えば1930年代、マスマーケット・ペーパーバックが登場したが、新聞スタンドが取り扱った。第二次世界大戦後もブック・クラブのような通信販売が人気を博した。書籍販売に占める小売書店の割合は歴史的に3割程度で、現在でも割合に変化はない。

小売書店は1960年代まではハードカバーを取り扱う、個人書店が主流だった。1970年代、ビー・ドルトンウォルデンブックスのような大型チェーン書店・郊外型書店が登場し、急速に発展した。両社はマス・ペーパーバックの販売に力を入れた。また新刊書や超ベストセラー(ブロックバスター)を重視し、回転率を至上命令とした。返本が問題となった。

1980年代、ビー・ドルトンやウォルデンブックスは更に発展した。マス・ペーパーバックだけでなく、雑誌販売にも力を入れた。副商品としてビデオソフトやコンピューターゲーム、カレンダーの販売も始まった。一方で書籍の大幅割引(1~3割)を行う、クラウン書店が一世を風靡した。また買取制が始まった。

1990年代、10万点以上の在庫を持つ、超大型書店(スーパーストア)が流行した。一方でコストコの親会社であるウェアハウス・クラブが食料品や雑貨などと共に、書籍の大幅割引(4~9割)を行った。業界再編が行われた[1]。ビー・ドルトンはバーンズ・アンド・ノーブルに、ウォルデンブックスはボーダーズ・グループに、クラウン書店もランダムハウスに買収された。

2011年現在、アメリカでは書店ビジネスそのものが消滅の危機に瀕している[2]。上述のボーダーズ・グループはアメリカで2位の書店チェーンだったが、連邦倒産法の適用を申請して倒産した[3]。背景にはインターネットでの書籍販売や電子書籍の普及が指摘されている[4]

日本

日本では中世まで書物は寺院や朝廷が所蔵するもので外にはなかなか出ないものだった[5]。個人の所蔵する本などが子孫に伝わらず何らかの事情で売らざるを得なくなることを「沽却」といったが、それは不名誉なことで表には出にくかった[5]。12世紀になると京都で経などの造本を行う経師が本の売買も手がけるようになった[5]

江戸時代になると京都で出版を兼ねた書店(書林)が出現した[5]。大坂や江戸では古本の販売が先に始まり、17世紀後半になって出版も行うようになった[5]。江戸時代の書店は出版、自店の出版物の卸売・販売、他店の出版物の販売、古本の販売を広く行っていた[5]

明治20年代には近代の書籍関連業界の形態として、版元、取次、書店などが別々に存在するようになった[5]三省堂三省堂書店)や岩波書店東京堂出版東京堂書店)のように、明治期、大正期から続く出版社は小売書店(古書店を含む)をその祖に持つものも多く、また、現在でも大規模小売書店や大手卸業者の多くが出版部門を持っていることから、厳密な分類は困難かつ無意味という面がある。

2000年から2018年の18年間で[6]半減し1万2026店であった[7]

各国の書店および各国で主な書店

アメリカ合衆国

イギリス

フランス

ストラスブールの書店 fr:Librairie Oberlinの店内

ドイツ

中国

香港

台湾

韓国

日本

#日本の主な書店




  1. ^ 『アメリカの出版・書店』
  2. ^ 2011年2月18日の朝日新聞朝刊12面
  3. ^ 2011年2月18日の朝日新聞朝刊12面
  4. ^ 2011年2月18日の朝日新聞朝刊12面
  5. ^ a b c d e f g 成蹊大学 日本探求特別講義 B 橋口 侯之介「第8回 本を伝える古書の世界」」誠心堂書店、2020年5月22日閲覧。
  6. ^ 日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由”. 東洋経済. 2020年2月27日閲覧。
  7. ^ 2011年2月18日の朝日新聞朝刊12面
  8. ^ 出版文化論・書評家 永江朗 氏 Archived 2012年3月12日, at the Wayback Machine.
  9. ^ TSUTAYA書籍・雑誌の年間販売総額が過去最高1,308億円を達成”. 株式会社TSUTAYA. 2017年11月14日閲覧。
  10. ^ 【高論卓説】「リアル書店」が生き残る道 カフェ併設型が人気、カギは“体験””. 株式会社産経デジタル. 2017年11月14日閲覧。
  11. ^ 東京商工リサーチ2015年度「全国書店1,128社の業績動向」調査「雑誌・書籍小売業」売上高ランキング
  12. ^ 地方に「本が来ない!!」――物流危機で書店業界全体が「危機的状況」にハーバービジネスオンライン 2019年3月18日
  13. ^ a b 「中規模書店」で相次ぐ経営危機――大都市近郊でも増える「書店ゼロエリア」ハーバービジネスオンライン 2019年7月17日


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