明治座 沿革

明治座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 14:32 UTC 版)

沿革

1873年(明治6年)に開場して以来、130年以上の歴史と伝統を誇る。戦前は松竹が経営していたが、戦後は新田建設の新田新作が中心となり、株式会社明治座を設立して運営。以降、基本的に自主興行を続けている。

  • 1850年頃 - 西両国広小路において三人兄弟の芝居「喜昇座」として始まった。当時は寺社の境内の小屋掛けで興行する宮地芝居だった。[9]
  • 1872年(明治5年) - 官許の劇場が江戸三座から東京十座に改定される[9]
  • 1873年(明治6年) - 日本橋久松町河岸に喜昇座が開場し、東京十座のひとつとなる[9][注釈 1]
  • 1879年(明治12年) - 堀田正倫の資金援助により大改築を行い、久松座と改称。
  • 1880年(明治13年) - 火災で焼失。
  • 1885年(明治18年) - 千歳座と改称して新築開業。
  • 1890年(明治23年) - 火災で焼失。再建。
  • 1893年(明治26年) - 初代市川左團次が千歳座を買収して座元となり、明治座と改称。
  • 1911年(大正元年) - 座主が、新派俳優の伊井容峰となる。
  • 1917年(大正6年) - 松竹合名会社に経営権が移る。
  • 1923年(大正12年) - 関東大震災で焼失。
  • 1928年(昭和3年) - 浜町に移転し、再建。
  • 1945年(昭和20年) - 東京大空襲で焼失。
  • 1950年(昭和25年) - 株式会社明治座設立。再建。
  • 1957年(昭和32年) - 漏電を原因とする火災が発生、再び焼失。
  • 1958年(昭和33年) - 再建。
  • 1960年(昭和35年) - 株式会社芳町会館設立。
  • 1964年(昭和39年) - 株式会社明治座美術センター設立。
  • 1966年(昭和41年) - 株式会社明治座美術センターを明治製作所に社名変更。
  • 1970年(昭和45年) - 明治座舞台株式会社を設立。
  • 1972年(昭和47年) - 株式会社明食設立。
  • 1976年(昭和51年) - 森下ビル購入。
  • 1986年(昭和61年) - 株式会社明食を明治座事業株式会社に社名変更。
  • 1990年(平成2年) - 老朽化で興行休止。株式会社明治製作所を株式会社エス・ピー・ディー明治に社名変更。森下営業所開業。
  • 1993年(平成5年) - 浜町センタービル内に創建から7代目となる新明治座が開場。明治座百年記念公演開催。浜町センタービル竣工。
  • 1994年(平成6年) - 株式会社帝劇濱田家が株式会社新宿浜田家を吸収合併、社名を株式会社明治座フードコミュニティーに変更。
  • 1999年(平成11年) - 株式会社エムエス・ファーマシー設立。
  • 2003年(平成15年) - 町屋営業所開業。株式会社明治座アートクリエイト設立。
  • 2006年(平成18年) - 明治座ダイニングプロモーション設立。
  • 2009年(平成21年) - 料飲事業本部、江東区森下より江東区東砂に移転。東砂営業所開業。株式会社伊勢の株式を取得し子会社とする。
  • 2011年(平成23年) - 明治座森下スタジオ開業。
  • 2016年(平成28年) - 株式会社アーヌエヌエ設立。
  • 2019年(平成31年) - 明治座創業145年を記念し、アート集団チームラボ制作のデジタルテクノロジーを使用した新しい緞帳「四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳」を公開(2021年に公開終了)。
  • 2020年(令和2年) - 株式会社明治座無償減資、資本金1億円。
  • 2023年(令和5年) - 明治座150年記念公演開催。
  • 2024年(令和6年) - 25年を持って建替のため長期休館予定の帝劇を運営する東宝作品と複数年・複数月開催で合意。

注釈

  1. ^ このとき認められた十座は、中村座、市村座、守田座、河原崎座、桐座、中島座、奥田座、喜昇座、薩摩座、辰巳座の各座である。

出典

  1. ^ 施設案内 座席表 公式サイト
  2. ^ a b c d e f g h i j k 株式会社明治座『第89期(令和4年9月1日 - 令和5年8月31日)有価証券報告書』(レポート)2023年11月30日。 
  3. ^ 大平昌秀著 異端の系譜 p51
  4. ^ [https://kotobank.jp/word/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%BA%A7-141079 「明治座」、 日本歴史地名大系・日本大百科全書 (ニッポニカ)・改訂新版世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典小項目事典・山川日本史小辞典改訂新版、コトバンク](2024年7月9日閲覧)
  5. ^ a b c d e f g NPO法人東京中央ネット > 特集 > 今月の顔、三田政吉
  6. ^ a b c 三田友梨佳アナ 家業は高級料亭だけじゃない! 銀座「住所がないビル」から巨利を得る「ミタパン一族」光文社、2021.02.25
  7. ^ 「明治座の幕開く きのうこけら落し」『日本経済新聞』昭和25年12月1日3面
  8. ^ 株式会社明治座 代表取締役社長/玄冶店 濱田家 代表取締役社長 三田 芳裕 氏”. まち日本橋:お江戸日本橋情報サイト. 三井不動産. 2013年7月28日閲覧。
  9. ^ a b c 五藤寿樹「劇場経営としての明治座の研究」『日本橋学研究』第3巻第1号、日本橋学館大学、2010年3月、55-71頁、ISSN 18829147NAID 110008895603 


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