明智小五郎 探偵道具

明智小五郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 20:01 UTC 版)

探偵道具

拳銃
警視庁公認の拳銃所持者である。腕前は百発百中。
変装具
つけ髭、カツラ、眼鏡などの小道具で、知人にも悟られない完璧な変装を行う。冒険ものの「少年探偵団シリーズ」になると、明智は変装具や拳銃に加え、以下のように様々な探偵道具を使うようになる。
棒やすり
細巻き煙草の中に仕込んでおり、縄で縛られた際にこれで脱出する。
アケチ一号
事件解決報酬の500万円を投じて、明智が購入した黒い自家用自動車。座席の下に人が隠れられるように改造されており、通信機や変装小道具も備えられている。小林少年に無免許運転させることもあった。
小型ヘリコプター
二十面相がフランスの発明家に特注して作らせた背嚢型の小型ヘリコプター。同じものを明智がその発明家を説き伏せて誂え、二十面相同様に装着して空中戦を挑んだ。
無線通信機
小林ら少年探偵団に配り、事務所と連絡させている。
麻酔薬入り煙草
内ポケットに常時麻酔薬入り煙草を二本持つ。『人間豹』では敵の一味に吸わせて監禁から抜け出した。

モデル・命名

人物像として、『D坂の殺人事件』で「私」(明智の友人の無職の青年)が、講釈師の五代目神田伯龍に「歩き方から、顔つき、声音までがそっくり」と語っている。乱歩は当時、まだ若かった頃の伯龍の講釈をよく聞いていた。

明智小五郎の名は、戦国武将明智光秀とその変名とされる「荒深小五郎」から採ったとの説、あるいはこの明智と桂小五郎の名を合わせたとする説がある[要出典]

登場作品

一般作品

その他
  • 『大暗室』(昭和11年)- 大曾根竜次が「名探偵・明智小五郎」の名を騙って新聞記者たちをおびき寄せる場面がある。

少年探偵団シリーズ

(タイトルはポプラ社版のもの)

漫画作品

高階良子
  • 『黒とかげ』
    『黒蜥蜴』の漫画化。1971年「なかよし」4月~8月号に連載。1999年に講談社漫画文庫で復刻した。
山口譲司
  • 『江戸川乱歩 異人館』
    ビジネスジャンプ掲載。※印は原作では明智小五郎登場作品ではない。
    • 『屋根裏の散歩者』
    • 『人間椅子』※
    • 『D坂の殺人事件』
    • 『魔術師』
    • 『白昼夢』※
    • 『お勢登場』※
    • 『押絵と旅する男』※
JET
  • 『黒蜥蜴 名探偵登場!』
    『黒蜥蜴』の漫画化。2002年12月
北沢バンビ
  • 『黒蜥蜴』
    『黒蜥蜴』の漫画化。2007年「コーラス」3月号・4月号

  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 20頁。
  2. ^ 『江戸川乱歩推理文庫 二銭銅貨』(講談社)中島河太郎による解説
  3. ^ 真矢ミキ“黒蜥蜴”VS渡部篤郎“明智小五郎” 乱歩の名作ドラマ化”. ORICON STYLE (2015年11月20日). 2015年11月20日閲覧。
  4. ^ “西島秀俊:サイバー犯罪に挑む現代版・明智小五郎に “小林君”は伊藤淳史”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2018年12月18日). https://mantan-web.jp/article/20181217dog00m200061000c.html 2018年12月18日閲覧。 
  5. ^ “りょう主演『黒蜥蜴』ドラマ化 明智小五郎役は永山絢斗 乱歩生誕125年”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年9月14日). https://www.oricon.co.jp/news/2144441/full/ 2019年12月18日閲覧。 
  6. ^ 探偵明智は狂乱す webエース(2018年3月12日閲覧)
  7. ^ 作中で人間の言葉を話す事は無いが、人間の言葉は理解出来ている様である。






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