日馬富士公平 素質・取り口

日馬富士公平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/28 21:30 UTC 版)

日馬富士 公平(はるまふじ こうへい、1984年4月14日 - )は、モンゴル国ゴビアルタイ出身で伊勢ヶ濱部屋(入門時は安治川部屋)に所属していた元大相撲力士、第70代横綱2012年11月場所 - 2017年11月場所)。


注釈

  1. ^ 「ダワーニャミーン」(Даваанямын/Davaanyamyn) は「ダワーニャム(=父親名)の」という意味であるが、日本語報道では属格助詞ын/yn(-ィーン)」を省略して、単に父親名をカナ転写して「ダワーニャム・―」と表記されてしまうことが多い(他のモンゴル出身力士の本名についても全く同様の傾向がある。詳細については、モンゴル人の名前#モンゴル国における用例も参照)。本人の名「ビャンバドルジ」のうち「ビャンバ」はチベット語「チャンパ」(བྱམས་པ།,byams pa)で「弥勒菩薩」「土曜日」の意、「ドルジ」はチベット語「ドルジェ」(རྡོ་རྗེ།, rdo rje)で「金剛石(ダイヤモンド)」の意。
  2. ^ モンゴル国では、クビライ帝の時代以前から、自身の名前に「○○ドルジ(朶而只)」等と「○○という父親の息子」という表現を使うことが見られるなど出自には父親の系統が重視され、父の出身地を重視する慣行から、おしなべて多くのモンゴル出身力士は父親の出身地を自分自身の本籍地として表現する傾向がある。
  3. ^ 『相撲』2012年8月号62頁に、往復の車の中で九重親方の取組が収録されたDVDを観賞している様子が記述されていた。ちなみに、千代の富士は前ミツ相撲の取り手であったが、自身は突っ張りを主体としている。
  4. ^ これは同じ相撲部屋に所属する力士とは本場所で対戦しないからである。
  5. ^ 横綱が番付に初登場した1890年(明治23年)夏場所以降でも、新横綱5連敗は史上初の不名誉記録である。
  6. ^ 新横綱が皆勤出場で1桁勝ち越しだったのは、1987年(昭和62年)11月場所の第62代横綱大乃国康(8勝7敗)以来25年ぶり。
  7. ^ 不祥事を除けば2001年5月場所で優勝しながら右膝の故障で翌名古屋場所から7場所連続全休した貴乃花以来13年ぶりとなる。
  8. ^ その背景として、貴ノ岩の付け人暴行事件の際の一連の報道などで、日馬富士の傷害事件当時貴ノ岩にも非があったことが協会内部・一般世論に認知されている。また、当の被害者であった貴ノ岩が既に日馬富士と和解していたのも大きい。
  9. ^ 同場所を休場したモンゴル出身力士は、酒席の参加者を除けば霧馬山翔天狼の2名だが貴ノ岩にとっては大先輩にあたり、なおかつ当時癌で療養中でもあった翔天狼に対してこのような言動をとることは考えられず、実質的に当該力士は霧馬山であることが明らかになっている
  10. ^ 具体的には左手で相手の右くるぶし付近をつかんで決めた1番であり、日馬富士の左手小指が先に土俵に触れたようにも見えた際どい内容でもあった
  11. ^ かつては白のサポーターも禁止されており、どうしても付ける場合は紅茶で肌色に染めたという。
  12. ^ 伊勢ヶ濱からも禁煙を勧められたが、「30になったらやめます。」と言い負かしたという逸話もある。これは伊勢ヶ浜こと旭富士が30歳にして横綱に昇進した例を持ち出した反論であった。
  13. ^ 臀部膿瘍と診断され、切開手術により14日目から途中休場
  14. ^ a b 白鵬と優勝決定戦
  15. ^ 前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)損傷および右肩亜脱臼により全治3週間の加療要すと診断され4日目から途中休場
  16. ^ 大関角番
  17. ^ 左足関節靱帯損傷で全治2か月の加療要すと診断され初日から全休
  18. ^ 右眼窩内壁骨折で全治1か月の加療要すと診断され、5日目から途中休場
  19. ^ 右肘外側側副靱帯損傷で全治1か月の加療要すと診断され、2日目から途中休場
  20. ^ 右変形性肘関節症・右肘内側側副靱帯損傷で全治3か月の加療要すと診断され初日から全休
  21. ^ 右ハムストリング肉離れで全治まで1か月程度の安静加療を要する見込みと診断され、7日目から途中休場
  22. ^ 豪栄道と優勝決定戦
  23. ^ 左上腕骨内側上果炎及び、左尺骨神経痛(ただし、貴ノ岩に対する暴力問題が起因)により3日目から途中休場、場所後の11月29日に引退を表明

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 北辰堂出版『昭和平成 大相撲名力士100列伝』(塩澤実信、2015年)205ページから207ページ
  2. ^ a b c 『大相撲中継』2017年9月16日号 p76-77
  3. ^ 軽量を活かした速い相撲が魅力!横綱日馬富士 All About 2013年2月7日更新
  4. ^ 『大相撲中継』2017年10月13日号 p.10.
  5. ^ 大相撲コラム集(キモはここなのだ!)真っ向勝負にこだわっていたから決まった変化技(幕内・安馬)-goo大相撲
  6. ^ 『変化を完全封印! 安馬、大関へ“真っ向勝負”誓う』 MSNスポーツ(夕刊フジ) 2008年11月21日
  7. ^ 『新大関・安馬の素顔(下)貴ノ花に近づきたい…真っ向勝負決意』 スポーツ報知 2008年11月26日
  8. ^ 『相撲』2018年10月号101頁
  9. ^ a b ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(4) 立浪部屋』p81
  10. ^ a b 月刊『相撲』2001年4月号(ベースボール・マガジン社、2001年3月29日発売) p.82-83
  11. ^ 日馬2度目V! 白鵬V8失敗/名古屋場所 日刊スポーツ 2011年7月23日配信 2011年7月23日閲覧
  12. ^ 日馬、尻の腫れ物悪化で綱とりピンチ! サンスポ 2011年9月8日閲覧[リンク切れ]
  13. ^ 平成時代唯一の全勝同士の相星決戦。
  14. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年8月号 p51
  15. ^ “日馬、横綱昇進が正式決定”. 日刊スポーツ. (2012年9月26日). http://www.nikkansports.com/sports/sumo/news/f-sp-tp3-20120926-1023173.html 2012年9月26日閲覧。 
  16. ^ “日馬富士 緊張の口上「横綱の自覚を持って、全身全霊で精進」”. スポーツニッポン. (2012年9月26日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2012/09/26/kiji/K20120926004197510.html 2012年9月26日閲覧。 
  17. ^ 大相撲-yahoo!ニュース[リンク切れ]
  18. ^ 耳にウミ…日馬休養、3日から稽古再開 日刊スポーツ 2012年10月3日8時0分紙面から
  19. ^ 日馬富士 2度目“クンロク”…師匠も「厳しいよ」 スポニチアネックス 2013年3月25日配信
  20. ^ 但し、横綱3場所目で途中休場を含め2場所が1桁勝星は大乃国以来となる(8勝7敗、5勝5敗5休、13勝2敗・優勝)
  21. ^ 2敗日馬に「勘違いしやがって」/夏場所 日刊スポーツ 2013年5月17日配信
  22. ^ 横審、日馬富士に批判は出ず同情的 サンスポ 2013年9月30日19時36分配信[リンク切れ]
  23. ^ 伊勢ケ浜親方代役に貴審判部長/九州場所 日刊スポーツ 2013年11月15日9時38分配信
  24. ^ 横綱日馬富士が休場 トレーニング中に左足首負傷、昇進後で初 スポニチアネックス 2014年1月10日9時9分配信
  25. ^ 白鵬と日馬富士、両横綱が奉納土俵入り 日刊スポーツ 2014年1月8日17時46分配信
  26. ^ 日馬富士が初場所休場 靭帯断裂部分も 日刊スポーツ 2014年1月10日10時0分配信
  27. ^ 日馬富士、2場所連続優勝がかかる初場所を休場 読売新聞 2014年1月10日11時45分配信
  28. ^ 鶴竜が鋭い立ち合いで日馬富士を圧倒 日刊スポーツ 2014年3月4日14時21分配信
  29. ^ 日馬 横綱初の2度目反則負け まげつかみ 目もハレた 中日スポーツ 2014年9月18日紙面から
  30. ^ 横審、白鵬「断トツに強すぎ」で顕彰ナシ 日刊スポーツ 2014年11月24日19時17分配信
  31. ^ 東京新聞 2016年7月13日 朝刊
  32. ^ 日馬富士が照ノ富士に17番15勝も「体が重い…」 日刊スポーツ 2016年9月4日9時24分紙面から
  33. ^ 日馬富士が「報知年間最優秀力士賞」初受賞! スポーツ報知 2016年12月28日配信
  34. ^ 日馬富士、14日から休場…隠岐の海戦で右足太もも痛める スポーツ報知 2017年1月14日配信
  35. ^ 横綱日馬富士が休場 右ハムストリング肉離れ デイリースポーツ 2017年1月14日配信
  36. ^ 横綱日馬富士が復帰「春場所に向けて頑張る」 右脚負傷で初場所休場 産経新聞 2017年2月11日21時3分配信
  37. ^ 日馬「痛がる、怖がるでは相撲にならない」 充血した左目痛々しくも弱音吐かず/春場所 サンスポ 2017年3月16日19時42分配信
  38. ^ 『大相撲中継』2017年5月27日号35頁
  39. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p43
  40. ^ a b 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p79
  41. ^ 日馬富士「自分でケガさせた」右足親指と足首に湿布 日刊スポーツ 2017年5月22日19時57分配信
  42. ^ 日馬富士納得いかぬ1敗「負けは負け。明日の一番」 日刊スポーツ 2017年5月25日9時57分紙面から
  43. ^ a b 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p58
  44. ^ 日馬富士「ハッハッハッ」3年ぶり首投げ決めご機嫌 日刊スポーツ 2017年7月16日配信
  45. ^ 『大相撲中継』2017年9月16日号 p78
  46. ^ 『大相撲中継』2017年8月12日号 p11
  47. ^ 日馬だけは休むな!横審、3日連続金星配給の一人横綱に懇願/秋場所 サンスポ 2017年9月15日配信
  48. ^ 日馬富士「しょうがない」今場所4個目の金星配給 日刊スポーツ 2017年9月19日配信
  49. ^ 日馬富士「4個金星配給」での優勝なら史上初の珍事 日刊スポーツ 2017年9月24日配信
  50. ^ 日刊スポーツ 2017年9月24日
  51. ^ 『大相撲中継』2017年10月13日号 pp.2-3.
  52. ^ 大相撲:日馬富士 暴行認め謝罪、休場 貴ノ岩全治2週間毎日新聞 2017年11月14日配信
  53. ^ 日馬富士が引退会見「国民の皆様におわびします」”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2017年11月29日). 2020年9月25日閲覧。
  54. ^ 横綱・日馬富士が引退 暴行問題で引責 午後会見 毎日新聞 2017年11月29日10時8分配信
  55. ^ 日馬富士「礼儀、直すのが先輩の義務だと」 引退会見 朝日新聞 2017年11月29日14時51分配信 2017年11月29日閲覧
  56. ^ 日馬富士が引退会見 伊勢ケ浜親方は号泣「本人が一番悪い」 スポニチアネックス 2017年11月29日13時51分配信 2017年11月29日閲覧
  57. ^ 帰化手続き中だった日馬富士「すべてを失った」 読売新聞 2017年11月30日配信
  58. ^ 元日馬富士関を傷害罪で略式起訴、貴ノ岩暴行で - 大相撲 : 日刊スポーツ
  59. ^ 元横綱 日馬富士に罰金50万円の略式命令 | NHKニュース
  60. ^ 元日馬富士、スーツ姿で朝赤龍引退パーティー出席 引退後初めて国技館に登場 SANSPO.COM 2018.2.5 05:01(産経新聞社、2018年2月5日閲覧)
  61. ^ 日馬富士まさかの角界残留!伊勢ヶ濱部屋のコーチに就任”. 東スポWEB (2018年2月28日). 2018年2月28日閲覧。
  62. ^ “9月30日に元横綱日馬富士の引退相撲”. 日経新聞. (2018年8月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10911_Q8A820C1000000/ 2018年9月26日閲覧。 
  63. ^ 貴ノ岩は日馬富士断髪式に不参加 約1年対面せず 日刊スポーツ 2018年10月1日8時27分(日刊スポーツ新聞社、2019年2月3日閲覧)
  64. ^ 「新モンゴル日馬富士学園」開校「将来ノーベル賞」 日刊スポーツ 2018年9月2日
  65. ^ 元貴ノ岩、涙なし断髪式 元横綱・日馬もはさみ入れ「頑張って下さい」 SANSPO.COM 2019.2.3 05:03(産経新聞社、2019年2月3日閲覧)
  66. ^ 元日馬富士が優秀論文賞を受賞…城西国際大大学院を修了「相撲道に感謝」”. スポーツ報知 (2021年3月13日). 2021年3月13日閲覧。
  67. ^ “伊勢ケ浜親方が還暦土俵入り「新たなスタート」元日馬富士と安治川親方従え”. 日刊スポーツ. (2021年10月3日). https://www.nikkansports.com/m/battle/sumo/news/202110030000793_m.html?mode=all 2021年10月4日閲覧。 
  68. ^ 朝日新聞2017年12月1日朝刊、1面・社会面。
  69. ^ 日馬富士暴行 説教中のスマホに激怒 同席者ら証言 毎日新聞 2017年11月14日22時50分(最終更新11月15日9時14分)
  70. ^ 日馬富士暴行で被害届 貴ノ岩大けが、協会は場所前に把握 中日新聞 2017年11月15日朝刊 2017年11月15日閲覧
  71. ^ 横審委員長「厳しい処置求める」 日馬富士の暴行問題 朝日新聞 2017年11月14日21時48分配信 2017年11月15日閲覧
  72. ^ a b 日馬富士、現役続行望むも事態認識で引退へ 横審も「厳しい処分必要」 産経ニュース 2017年11月29日10時6分配信 2017年11月29日閲覧
  73. ^ 日刊スポーツ2017年11月27日
  74. ^ 横綱の暴行 日馬富士が幕内貴ノ岩を殴打 読売新聞 2017年11月28日配信
  75. ^ “日馬富士が引退決意!きょうにも福岡県内で記者会見”. 日刊スポーツ. (2017年11月29日4時49分). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201711290000037.html 2017年11月29日閲覧。 
  76. ^ 「横綱をなめてるのか」 暴行事件詳細、報告書で判明 日本経済新聞 2017年12月20日21時30分
  77. ^ 【夏場所】新横綱・鶴竜「アッ」奉納土俵入り所作“ど忘れ” スポーツ報知 2014年5月10日6時0分配信[リンク切れ]
  78. ^ 日馬3年ぶり珍手「裾取り」/九州場所 日刊スポーツ 2013年11月14日9時56分配信
  79. ^ 『大相撲ジャーナル』2016年9月場所12ページ
  80. ^ 鶴竜「名誉あること」20年ぶり三段構え披露 日刊スポーツ 2016年10月4日16時52分配信
  81. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年6月号20頁
  82. ^ 東京新聞 2016年7月25日朝刊
  83. ^ 日馬富士「娘の学校でうれしい」青学での夏巡業合流 日刊スポーツ 2017年8月8日19時34分配信
  84. ^ 歴代6位の706勝の日馬富士「優しさはいらない」 日刊スポーツ 2017年9月18日配信
  85. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年12月号p13
  86. ^ ハートセービングプロジェクト活動紹介ブログ
  87. ^ 日馬富士関へのインタビュー(HSPへの熱い想い) ハートセービングプロジェクト活動紹介ブログ 2011年2月15日公開
  88. ^ 日馬富士 公平 タレントデータベース[リンク切れ]
  89. ^ 月刊『相撲』平成23年11月号
  90. ^ 『安馬が掟破りの喫煙…「全面禁煙」の支度部屋で』 スポーツ報知 2008年9月17日
  91. ^ 『安馬「もうしません」禁煙1勝…大相撲秋場所4日目』 スポーツ報知 2008年9月18日
  92. ^ 日馬富士関が婚約発表 お相手は岩手大のモンゴル留学生 日本経済新聞 2010年9月29日配信
  93. ^ 日馬富士画伯15点を販売 銀座で絵画展、高評価 日刊スポーツ 2015年12月24日9時52分紙面から
  94. ^ 嘉風反則勝ちに複雑「気持ち悪い」連呼 日刊スポーツ 2014年9月17日配信 2015年4月9日閲覧
  95. ^ 横綱日馬富士が右目の負傷で休場、日刊スポーツ 2014年9月18日配信 2015年4月9日閲覧
  96. ^ “横綱・日馬富士がMV初出演!KUNI新曲 ジャケットも描いた”. スポニチアネックス. (2015年10月29日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/10/29/kiji/K20151029011408770.html 2015年10月29日閲覧。 


「日馬富士公平」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日馬富士公平」の関連用語

日馬富士公平のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日馬富士公平のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日馬富士公平 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS