技術 編み出された技術(テクノロジー)

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技術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 05:45 UTC 版)

編み出された技術(テクノロジー)

人間が産みだした技術は、長い歴史の中で蓄積されて利用されており、文明社会を支えている。人間が社会の機械化・情報化を推し進めたことで、技術は人間に欠けている機能を補完し、人間の意思決定の影響を巨大化させた。更には、特定の用途のみでは有るが、人間に代わって膨大なデータを利活用して高度な意思決定を行う人工知能技術が社会インフラとして機能するようになってきている。この結果、人間の役割は技術自体の開発から利用に比重が移りつつあり、少数の人間の意思決定により地球環境を激変させることも可能となった。

科学技術

mechanical artとはテクノロジー(technology)のことである。mechanical artの訳としての「技術」は日本的視点におけるいわゆる西洋的な概念である。この意味でのテクノロジーとはサイエンスとエンジニアリングによって生み出されたものをさす(詳細は以下のテクノロジー)。

日本語としての技術という語は技能や技の意味も含み、英語: skillスキル)がその対訳となる。英語でのテクノロジーとスキルは明確に異なるが、日本語を使う上で技術は文脈によって使い分けられる。たとえば、「ものづくり日本」という中で使用される技術という言葉にはテクノロジーもスキルの意味も含まれることがある。

テクノロジー

サイエンス(science)とは、自然界の現象を探求する公式な方法のことであり、サイエンスにより世界についての情報と知識を得るが、テクノロジーは、このサイエンス及びエンジニアリングという2つの方法に、社会の要請があって生み出されたものをいう。一般的にはテクノロジーといえば、(サイエンスの結果はどうあれ)「エンジニアリングによって生み出された(結果の)もの」をさす名称として用いられることが多い (en:Technology#Definitions)。

日本語として、サイエンスが科学と訳されるのは一定しているが、エンジニアリングとテクノロジーについては、おのおの工学および技術と当てはめられることもあるが、一般には文脈によってそれぞれともに技術と訳されたり工学と訳されたりする場合も多い。そのため、エンジニアリングとテクノロジー双方を含む概念として使用されていることも多い。技術がテクノロジーの対訳となる場合、上記にあげたようにエンジニアリングの結果生み出されたものをさす。

つまり、日本語の技術とは文脈によってエンジニアリング(編み出す技術)、テクノロジー(編み出された技術)、スキル(技法と技能)のどれかひとつをさすこともあれば、いずれか二つの意味を持つ場合や、さらには、それらが一体となった意味としても使用されることもある。

以下にあげるカテゴリーはエンジニアリング、テクノロジー、スキルいずれのカテゴリーでもある。


注釈

  1. ^

出典

  1. ^ a b 吉岡 2009, p. 664.
  2. ^ a b デジタル大辞泉 [1]
  3. ^ a b 新村 2018, p. 706.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 山崎 2021, p. 技術.
  5. ^ a b c d e f g 樋笠 2021, p. テクネー.
  6. ^ a b c d e f 加藤 2021, p. ギリシア哲学/用語.
  7. ^ a b 平田 2021, p. 錬金術.
  8. ^ a b c d 石川晃弘. “日本大百科全書(ニッポニカ) - 技術史観”. Kotobank. 小学館・朝日新聞・VOYAGE GROUP. 2018年11月20日閲覧。
  9. ^ a b c d e 加藤 1994, p. 106.
  10. ^ 佐々木力『科学論入門』岩波書店、1996年、20頁。 
  11. ^ 平野千博「「科学技術」の語源と語感」(PDF)『情報管理』第42巻、科学技術振興機構、1999年8月、doi:10.1241/johokanri.42.371 
  12. ^ M. モース(有地亨・伊藤昌司・山口俊夫訳)『社会学と人類学Ⅱ』弘文堂、1973年、p.121
  13. ^ M. モース(有地亨・伊藤昌司・山口俊夫訳)『社会学と人類学Ⅱ』弘文堂、1973年、 pp.128-132
  14. ^ 堀, 雄紀「身体技法の伝承における言語の役割」、一般社団法人 日本教育学会、2017年、doi:10.11555/kyoiku.84.3_287 
  15. ^ 森山, 達矢「The Description of Mastering the Physical Sense of Aikido」、日本スポーツ社会学会、2008年、doi:10.5987/jjsss.16.87 






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