戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
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戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 | |
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ジャンル | ロボットアニメ、SFアニメ |
アニメ | |
総監督 | ネルソン・シン |
監督 | レイ・リー、アンディ・キム |
シリーズ構成 | フリント・ディリー スティーブ・ガーバー マーヴ・ウルフマン |
キャラクターデザイン | パット・アグナシン フレッド・カリロ、他 |
音楽 | ジョニー・ダグラス ロバート・J・ウォルシュ |
アニメーション制作 | 東映動画、 AKOM |
製作 | サンボウ・プロダクション マーベル・プロダクション |
放送局 | 日本テレビ他 |
放送期間 | 1986年9月15日 - 1987年2月25日 1986年11月14日 - 1987年6月26日 |
話数 | 全30話+総集編2話 |
漫画:超ロボット生命体物語ザ☆トランスフォーマー | |
原作・原案など | 金田益実 |
作画 | まがみばん |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | テレビマガジン |
発表期間 | 1986年12月号 - 1987年4月号 |
話数 | 全5話 |
漫画:トランスフォーマー大戦争 | |
原作・原案など | 金田益実 |
作画 | まがみばん |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | テレビマガジン |
発表期間 | 1987年5月号 - 7月号 |
話数 | 全3話 |
関連作品 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
米国版『THE TRANSFORMERS』シーズン3に相当する。
日本テレビなどで放送。全32話。
特徴
前作は、地球のエネルギー資源を巡るサイバトロンとデストロンの戦いの物語だったが、本作品では舞台が宇宙全体に拡大。全編を通して、トランスフォーマーや地球人も含めた様々な種族や生命体が登場した。本作品より登場するトランスフォーマーの主要キャラクターたちは、実在の車両や航空機ではなく、近未来的なデザインのメカに変形するキャラクターが多い。
劇場版『トランスフォーマー ザ・ムービー』の後も東映動画への発注は続いていたが[1]、円高で激変する為替相場の影響で[2]、主要スタッフのネルソン・シンが大韓民国で設立したAKOMが中心となって大半のエピソードを担った[2]。しかし、「ガルバトロンの生存を喜ぶデストロン兵士たちの中に、ガルバトロンがいる」「ムービーで死亡したキャラが、背景に登場」「合体ロボと、合体前の個別のトランスフォーマーが同時に映っている」「街中を歩いているのに突然、背景が宇宙空間になる」など、前作に輪をかけて作画上のミスが多く、そのクオリティに日本国内の「トランスフォーマー」関係者は必ずしも満足出来なかったという[3]。一方、東映動画は13話分の制作を担当[4]。『ザ・ムービー』より続投し制作進行を務めた宇田鋼之介によると、制作本数が少ないためか東映側の制作進行は宇田を含め2人しかいなかった[5]。また、当時はコピー機の性能が良くなくアメリカから送られてきた絵コンテや膨大な設定をコピーするだけで1日が終わってしまうことや、動画を発注してもどこも請けてくれなかった状況を明かしている[5]。
玩具は、大半が既存製品の流用だった前作と違い、このシリーズの新キャラクターの多くは商品のデザインをハズブロが新たに起こし、それをタカラが商品にしていくという形となった。しかし、変形の前後が繋がらない絵が送られてきた上に「変形プロセスは其方で考えてくれ」と言われたり、ホットロディマスとロディマスコンボイが同一人物かつリーダーであることや、ガルバトロンがメガトロンの強化体であることも知らされずに(破壊大帝ではなく要塞参謀として)玩具が開発されるなど、タカラ側の混乱は相当なものだったようである。その結果、アニメ設定と大幅にイメージが異なる商品が多数登場した。
『2010』のタイトルは語感を優先した日本独自の設定で、米国版では『THE TRANSFORMERS』のシーズン3に相当。映画版における、2005年のユニクロン戦争の翌年である2006年が舞台となっている。
前作同様、サブタイトルは「角ばった独特のフォント」で表示されているが、本作品では、原語版のサブタイトルと同じタイミングで表示された。
なお、アイキャッチは前作のものを少し手直しして、「TRANS FORMERS」のロゴを表示する部分をカットし、本来の英字メッセージの上に「トランスフォーマー 2010」のロゴを被せ、BGMも日本語版OPのものを使用した。
ストーリー
ユニクロン戦争から5年、戦いはサイバトロンの勝利に終わった。
落ち延びたデストロンは辺境の惑星ジャールにて、エネルギー不足に苦しみながらも、惨めな生活を送っていた。
航空参謀サイクロナスはそんな彼らを1つにまとめあげ、宇宙の果てに追放された新破壊大帝ガルバトロンを復活させ、軍団の再生を企てる。
また、代々のサイバトロン総司令官の持つ叡智の結晶体「マトリクス」を受け継いだ、若き騎士ホットロディマスは、ロディマスコンボイとして、サイバトロンの新しい総司令官となる。
そして、自分の資質に悩みながらも多くの仲間に支えられ、次第にリーダーとして、自覚と自信に目覚めていく。
一方で、超ロボット生命体の創造主であり、邪悪な知的生命体のクインテッサ星人も、セイバートロン星の奪還を狙い、行動を開始する。
サイバトロンVSデストロン、第三勢力・クインテッサ星人の三つ巴の戦いが、宇宙を舞台に展開する。
注釈
出典
- ^ 森下孝三「第6章 演出家人生を燃やした『聖闘士星矢』」『東映アニメーション 演出家40年奮闘史 アニメ『ドラゴンボールZ』『聖闘士星矢』『トランスフォーマー』を手がけた男』一迅社、2010年11月20日、127頁。ISBN 978-4-7580-1186-0。
- ^ a b 谷澤崇編「トランスフォーマー ザ・ムービー証言集」『トランスフォーマージェネレーション2021』ヒーローX、2021年5月20日、ISBN 978-4-8019-2682-0、79-80頁。
- ^ TARKUS編「作品解説◎坂井直人」『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ DVD-BOX解説書』3頁。
- ^ 「作品リスト 海外合作アニメ」『東映アニメーション50年史 1956-2006 〜走り出す夢の先に〜』東映アニメーション株式会社、2006年8月1日、130頁。
- ^ a b 谷澤崇編「トランスフォーマー ザ・ムービー証言集」『トランスフォーマージェネレーション2021』ヒーローX、2021年5月20日、ISBN 978-4-8019-2682-0、78頁。
- ^ 長潟謙彰 編「トレインボット」『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ大百科』勁文社〈ケイブンシャの大百科315〉、1987年10月30日、134頁。雑誌コード 63345-76。
- ^ ジェネレーション 2001, pp. 124, 「トランスフォーマー[用語解説]」
- ^ a b c ファーストシリーズ・コンプリート 2004, pp. 91, 「バトルチャージャー」
- ^ a b G1キャラクター大全集 2004, pp. 53
- ^ G1キャラクター大全集 2004, pp. 55, 「EXTRA CHARACTERS」
- ^ ジェネレーション 2001, pp. 142, 「放映・作品リスト」
- ^ 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 バンダイチャンネル公式ホームページ
- ^ 谷澤崇 編「TF BACKSTAGE マーケティングインタビュー 前田典秋」『トランスフォーマージェネレーション2011 VOL.2』ミリオン出版、2011年7月28日、81頁。ISBN 978-4-8130-2162-9。
固有名詞の分類
1986年のテレビアニメ |
ワンダービートS オズの魔法使い マシンロボ クロノスの大逆襲 銀牙 -流れ星 銀- 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 |
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