広島藩 支藩

広島藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 08:29 UTC 版)

支藩

真岡藩・真壁藩・笠間藩・赤穂藩

  • 下野国真岡藩2万石(1601 - 1611年)
  • 常陸国真壁藩5万石(1611 - 1622年)
  • 常陸国笠間藩5万3500石(1622 - 1645年)
  • 播磨国赤穂藩5万3500石(1645 - 1701年)、1671年に分家を2戸創設のため分地により5万石に変更
    • 浅野長重(浅野長政の三男)の系統。1701年に浅野長矩が吉良義央に対して殿中で刃傷に及び改易。長矩の弟・浅野長広が、宝永7年(1710年)に安房国のうちで500石に減封となったが旗本に復した。その後、長栄で男系は絶え、長楽の代で断絶した。

別流分家

  • 若狭野浅野家(赤穂郡相生村)
    浅野長恒が1671年に兄・長友から3000石を分与されて成立。
  • 家原浅野家(加東郡[注釈 10]家原)
    浅野長賢が同年、同じく3500石を分与されて成立。

家臣団

広島藩は外様の大藩に多い地方知行制を採用し、家臣の知行高は42万石余のうち、知行総高29万3千石を占めた[8][注釈 11]

寛永18年(1641年)以降、以下が三家老家として固定した。家老は自身の知行地を持つが、その陪臣(1万石で約150人)は知行地を賜わっていたものではなく、米を現物支給されていた[9]。三原浅野氏の場合、およそ500人の陪臣を抱えていた(うち100石取り以上の士分が77人、ほかに徒士足軽など)[10]

家老

居城

  • 広島城三原要害(三原浅野家・一城令により「城」から改称。また、浅野領は福島領より狭小なため、神辺城は広島藩内ではない)

注釈

  1. ^ 浅野家時代は備後国の南西部が福山藩
  2. ^ 毛利貞親・親衡は越後の毛利領を拠点に南朝に味方し活動した。
  3. ^ 吉田郡山城の築城者といわれる時親が曾孫の元春を後見した。
  4. ^ 慶長12年(1607年)、再検地で36万9千石に高直しされ、これが長州藩の表高となる。
  5. ^ 安芸一国21万2千950石並びに備後一国18万9千200石[1]
  6. ^ 光永氏や木戸氏ら、越後以来の譜代は毛利家と共に萩に移り、長州藩の上士となったが、元就時代からの家臣である芸備の土豪は、所領や俸禄の削減や年貢の増加が予想できること(実際に長州藩では検地に反対する一揆が起きた)、主筋だった大内領への移住よりは父祖代々の土地に残りたいこと、福島家は加増による入部のため人材の登用が期待できることなどで安芸・備後の両国に残る者が少なからずいた。
  7. ^ 大石大三郎は大身の浅野一門を2度も離縁した。大石るりも浅野一門を迎えるが、藩主に連なる血脈を残せなかった。
  8. ^ 五匁札・一匁札・三分札・二分札の銀札があり、額面上部に大黒天と銀分銅の絵柄が確認できる。
  9. ^ 宇和島伊達家鳥取池田家などと同様、本家が既に持っていた自領を割いて立藩した大名ではない。
  10. ^ 古代の賀茂郡(加茂郡)が加東郡・加西郡に分割して発足。
  11. ^ それでも3支藩・龍造寺四家などを抱える佐賀藩、たびたび独立を企てる吉川領や分家の多い隣国の長州藩などの西国大名に比べると藩主蔵入地は多いほうであり、直轄領は10万石を超えている。
  12. ^ 大名である無城の支藩と幕府を憚り、小早川時代の呼称「要害」と称す
  13. ^ 「浅野家文書」では事実の記載のみで理由は不明(真田信繁の大坂入城との関連も見当たらない)。
  14. ^ 綱晟の法名・天心院殿徹性日通大居士による。

出典

  1. ^ 『広嶋御時代分限帳』より「兼重蔵田検知高」
  2. ^ 徳川秀忠『福島正則宛領地判物』元和3年(1617年)九月五日付
  3. ^ 浅野家文書「広島藩御覚書帳」
  4. ^ 「写真スライド・延宝赤穂藩札」広島市立中央図書館「おカネでみる広島藩」高木久史(2019年)
  5. ^ 藩名・旧国名がわかる事典 広島藩(コトバンク)
  6. ^ 「広島県の歴史」より『芸備志』巻九十四
  7. ^ 同『芸備志』巻九十五
  8. ^ 「知行割判物発給禄」ほか
  9. ^ 『顕妙公清美鵠 巻二』より「延宝二年広島藩軍役」
  10. ^ 『御家中目印之図 老衆侍帖目印共 八』 (学習院大学所所蔵)
  11. ^ 「一国一城令」慶長20年閏6月13日(1615年8月7日)
  12. ^ 『慶長江戸図』・『寛政二十年江戸全図』(国会図書館)
  13. ^ 小和田哲男監修『日本史諸家系図人名辞典』(講談社、2003年)






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