年 年の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 10:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
記号 y, yr, a
暦法
時間
SI 約31 556 925.168秒(2015年央)
定義 約365.242 189 44日(2015年央)(太陽年
テンプレートを表示

1年の長さをによって定義する方法が暦法であり、現在世界各国で用いられるグレゴリオ暦[2](現行暦)では、1年を365日とするが、1年を366日とする閏年を400年間に97回設けることによって、1年の平均日数を365.2425日とする[3]

なお、天文学における時間の計量単位としての「年」には通常、ユリウス年を用いる。ユリウス年は正確に31 557 600=365.25 d(d = 86 400)である(後述)。

年は、時刻を表示する区分であり、また、年数を表す単位ともなる[4]。これは英語 の year も同様で、「4 years old」(4歳)や「per year」(1年あたり)という時間を表すとともに、「year 1950」(1950年)や「the years of 」(-の年・-の時代)というように特定の時刻を示す際にも使われる[5]。暦法に従い時刻の「年」を表す方法が紀年法であり、キリスト紀元(西暦)が最も多くの国で使われていて、国際標準化機構ISO 8601ではアラビア数字4桁で表記するよう定められている[2]

また、西暦と独自の紀年法を併記する場合があり[6]新聞を例に取ると、例えば日本では西暦2020年に対して、元号を用いる「令和2年」[7]。ほかのアジア諸国では、中華民国(台湾)では「民国109年」(聯合報)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では「主体109年」(コリアンニュース)[8]大韓民国(韓国)では「檀君紀元4353年」(朝鮮日報)、イスラム教国でもエジプトアル・アハラム)やブルネイ(ブリタブルネイ)を例に取ると「ヒジュラ太陰暦1442年」[9]が併記される。


注釈

  1. ^ 日本においてグレゴリオ暦導入前に使用されていた天保暦などは太陰太陽暦のため、1年は12か月または(閏月を含む)13か月と一定ではない。
  2. ^ 古代バビロニアでは6か月を1年としていたという。そのため人の年齢は現在の倍以上で数えられた。聖書の登場人物が非常に長寿なのは、この習慣が反映したという説がある。(岡田ら (1994)、pp.300-301、太陰太陽暦、バビロニア暦
  3. ^ この改暦のために90日もの閏日を設け、1年が445日となった。この年はアヌス・コンフシオニス(「乱年」の意味)と呼ばれた。(2005年の歴史/公益財団法人 国際文化交友会
  4. ^ 日本では旧暦の明治5年12月3日を新暦の明治6年1月1日とし、これは明治改暦と呼ばれる。大隈重信の回顧録によると、これは月給制だった役人給与を、改暦で1か月を端折ることができ、当時逼迫していた財政を節約する狙いがあったという。(佐藤 (2009)、pp.55-56) また、旧暦の明治6年は閏年で13か月あったため、「2日間しかないために端折った明治5年12月分と、準備しないで良くなった明治6年の閏月分の、合わせて2か月分(の給与)を浮かした」とも言われる。(ブルーバックス「暦の科学」山崎昭、久保良雄 (1984)) なお、明治6年を西暦1873年とした改暦の置閏法の記述は、当時既に西洋で広まっていたグレゴリオ暦ではなくユリウス暦のものだったため(4年に1度の閏日を設けるのみ)、両者で食い違いが生じる西暦1900年を2年後に控えた1898年、明治政府は再度改暦を行い、グレゴリオ暦の置閏法に改めた (ブルーバックス「暦の科学」山崎昭、久保良雄 (1984))。従って、日本がグレゴリオ暦を採用したのは1898年ということになる。

出典

  1. ^ 1年とは? 国立天文台 > 暦計算室 > 暦Wiki > 要素
  2. ^ a b 佐藤 (2009)、pp.77-81、世界統一暦の試み
  3. ^ 小山真人. “ユリウス暦における地球公転軌道上のずれ(季節のずれ)の累積と、それを改善するグレゴリオ暦(現行暦)”. 静岡大学防災総合センター. 2011年5月20日閲覧。
  4. ^ 【年】”. Webio百科事典/三省堂大辞林. 2011年5月20日閲覧。
  5. ^ a b 【year】”. Webio英和和英事典/研究社, JST科学技術用語日英対訳辞書, ライフサイエンス辞書, 日本語WordNet, 他. 2011年5月20日閲覧。
  6. ^ 佐藤 (2009)、pp.33-36、独自の紀年があってこその世界共通紀年
  7. ^ 佐藤 (2009)、pp.31-33、日本の年月日表示
  8. ^ 佐藤 (2009)、pp.29-31、朝鮮の年月日表示
  9. ^ 佐藤 (2009)、pp.23-26、イスラーム諸国の年月日表示
  10. ^ a b 矢野宏『単位の世界をさぐる』講談社、1997年、第1刷。ISBN 4-06-257183-8
  11. ^ 日本標準時プロジェクトの業務紹介” (日本語). 独立行政法人情報通信研究機構 日本標準時プロジェクト. 2010年11月13日閲覧。
  12. ^ 【年・歳】”. 語源由来辞典. 2011年5月20日閲覧。
  13. ^ a b 青木 (1982)、第4章 単位と天体暦、pp.156-157、三 一年の長さ 季節
  14. ^ 質問3-2 春分の日はなぜ年によって違うの?”. 国立天文台. 2011年5月20日閲覧。
  15. ^ 竹野茂治. “春分について”. 新潟工科大学情報電子工学科. 2011年5月20日閲覧。
  16. ^ a b 親松和浩. “時空の科学としての暦の歴史 (PDF)”. 愛知淑徳大学. 2011年5月20日閲覧。
  17. ^ 山賀進. “第一部‐2‐宇宙の科学”. 2011年5月20日閲覧。
  18. ^ a b c 飯島孝夫. “近日点通過日の不思議 (PDF)”. 学習院大学. 2011年5月20日閲覧。
  19. ^ 高橋広治. “宇宙の科学(第4章) (PDF)”. 埼玉工業大学人間社会学部. 2011年5月20日閲覧。
  20. ^ 青木 (1982)、第4章 単位と天体暦、pp.159-161、三 一年の長さ 摂動
  21. ^ 青木 (1982)、第4章 単位と天体暦、pp.161-162、三 一年の長さ ニューカムの太陽表
  22. ^ 馬嶋玄敏「暦法、とくに置閏法についての一考察」『研究紀要』、奈良女子大学文学部附属中学校・高等学校、2010年、2011年5月20日閲覧。
  23. ^ 青木 (1982)、第4章 単位と天体暦、p.165、三 一年の長さ 一年の日数
  24. ^ 青木 (1982)、第2章 太陰暦と太陽暦、pp.51-53、一 古代人の天文学 人類と天体
  25. ^ 柴田晋平. “夏至”. 山形大学理学部物理学科. 2011年11月9日閲覧。
  26. ^ 柴田晋平 他『星空案内人になろう』技術評論社
  27. ^ 青木 (1982)、序章 月と時、pp.1-2、月のみちかけ
  28. ^ a b 児玉宏児. “時間の単位と暦法”. 神戸大学大学院自然科学研究科. 2011年5月20日閲覧。
  29. ^ a b c d e f g h 浅古拓人. “第4部 暦 (PDF)”. 富士見丘中学校・高等学校. 2011年5月20日閲覧。
  30. ^ 青木 (1982)、序章 月と時、pp.3-4、太陰太陽暦
  31. ^ a b c 岡田ら (1994)、pp.309-310、太陽暦、エジプト暦(シリウス暦)
  32. ^ a b 岡田ら (1994)、pp.310-311、太陽暦、エチオピア暦
  33. ^ a b 岡田ら (1994)、p.311、太陽暦、パーシ暦
  34. ^ a b c 岡田ら (1994)、pp.311-312、太陽暦、ユリウス暦
  35. ^ 岡田ら (1994)、pp.312-315、太陽暦、グレゴリオ暦
  36. ^ 岡田ら (1994)、pp.315-317、太陽暦、マヤ暦
  37. ^ 国際天文学連合 "SI units" accessed 18 February 2010. (See Table 5 and section 5.15.) Reprinted from George A. Wilkins & IAU Commission 5, "The IAU Style Manual (1989)" (PDF file) in IAU Transactions Vol. XXB
  38. ^ 青木 (1982)、第2章 太陰暦と太陽暦、pp.97-98、四 太陽暦問答(その2) ユリウス通日
  39. ^ 宮野健次郎. “新年のご挨拶”. 東京大学先端科学技術研究センター. 2011年11月9日閲覧。
  40. ^ 「【世紀】」『日本語大辞典』講談社、1989年、第一刷、1063頁。ISBN 4-06-121057-2
  41. ^ 「【半年】」『日本語大辞典』講談社、1989年、第一刷、1613頁。ISBN 4-06-121057-2
  42. ^ 「【上半期】」『日本語大辞典』講談社、1989年、第一刷、388頁。ISBN 4-06-121057-2
  43. ^ 「【下半期】」『日本語大辞典』講談社、1989年、第一刷、883頁。ISBN 4-06-121057-2
  44. ^ 「【四半】」『日本語大辞典』講談社、1989年、第一刷、872頁。ISBN 4-06-121057-2
  45. ^ a b c d 佐藤 (2009)、pp.052-056、一年のはじめを固定したこと
  46. ^ 池内 (1999)、3 俺は北極星のように不動だ、pp.42-43、ローマの暦
  47. ^ 池内 (1999)、3.俺は北極星のように不動だ、pp.44-47、改暦の歴史
  48. ^ 「文明の誕生」p66-67 小林登志子 中公新書 2015年6月25日発行
  49. ^ 「文明の誕生」p71-72 小林登志子 中公新書 2015年6月25日発行
  50. ^ 岡田ら (1994)、pp.296-298、原始的な暦
  51. ^ 岡崎勝世『世界史とヨーロッパ』講談社現代新書、2003年、218-219頁。ISBN 4-06-149687-5
  52. ^ 【great year】”. Webio英和和英事典/研究社, JST科学技術用語日英対訳辞書, ライフサイエンス辞書, 日本語WordNet, 他. 2011年5月20日閲覧。
  53. ^ 松山恵美子. “四季の星座と神話”. 淑徳大学総合福祉学部. 2011年5月20日閲覧。
  54. ^ 【Galactic year】”. Webio英和和英事典/研究社, JST科学技術用語日英対訳辞書, ライフサイエンス辞書, 日本語WordNet, 他. 2011年5月20日閲覧。
  55. ^ a b 科学技術動向 3月号 トピックス、【6】米国探査機、約33年ぶりに水星観測を再開”. 科学技術政策研究所. 2011年5月20日閲覧。
  56. ^ 白尾元理. “マーズ・サーベイヤー98計画はじまる (PDF)”. 惑星地質ニュース. 2011年5月20日閲覧。
  57. ^ 【earth year】”. Webio英和和英事典/研究社, JST科学技術用語日英対訳辞書, ライフサイエンス辞書, 日本語WordNet, 他. 2011年5月20日閲覧。
  58. ^ 【Astronomical unit (AU)】”. Union Astronomique Internationale. 2011年10月31日閲覧。


「年」の続きの解説一覧




年と同じ種類の言葉


品詞の分類

接尾語    年  張り  悪し

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「年」に関係したコラム

  • CFDで取り扱う債券の一覧

    CFDで取り扱う債券は、日本やアメリカ合衆国などの国債先物が銘柄として用意されています。国債先物は、主に機関投資家などが取引を行っているものです。なお、先物は期限の決められた商品のため、期日までに決済...

  • 株365の日経225証拠金取引の値動きを景気から予測するには

    株365の日経225証拠金取引の値動きを景気動向から予測することができるでしょうか。日本では、内閣府が景気統計の1つとして景気動向指数を発表しています。Webサイトからは内閣府のホームページの「統計表...

  • 株365のFTSE中国25証拠金取引と為替相場との関係

    株365のFTSE中国25証拠金取引と為替相場とはどのような関係にあるでしょうか。ここでは、FTSE中国25証拠金取引の値動きのもととなるFTSE中国25に似た動きをするハンセン指数と主要通貨のチャー...

  • FXのアノマリー一覧

    FXのアノマリー(anomaly)とは、FX(外国為替証拠金取引)において、ファンダメンタルズやテクニカルでは理論的な裏付けのできない事象のことです。以下は、FXにおいてアノマリーといわれる事象の一覧...

  • CFDのトウモロコシ相場の見方

    CFDのトウモロコシ相場は、生産国や消費国の情勢、気候などにより値動きが大きくなります。この値動きは、テクニカル指標では分析できないほど荒い値動きになります。ここでは、過去のトウモロコシ相場を振り返り...

  • 株365のFTSE100証拠金取引の見方

    FTSE100証拠金取引は、FTSE100指数(FTSE100種総合株価指数)に連動して値動きする銘柄です。そのため、FTSE100指数の値動きや構成銘柄の特徴を知ることでFTSE100証拠金取引の値...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「年」の関連用語

年のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



年のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの年 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS