平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
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概要
特撮テレビドラマ「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」のクロスオーバー作品にして、平成仮面ライダー15作品記念。本作品との連動企画として、両テレビシリーズのクロスオーバー番組『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』が公開翌日の3月30日に放送された。
これまで通俗的に使用されて来た『仮面ライダークウガ』以降の「平成ライダー」と、それ以前の「昭和ライダー」の分類が初めて作品名および作品内に使用された[注釈 2]。平成ライダーからは上映当時の最新作だった『仮面ライダー鎧武/ガイム』を中心に、『仮面ライダー555』『仮面ライダーディケイド』『仮面ライダーW』『仮面ライダーウィザード』、昭和ライダーからは『仮面ライダー』『仮面ライダーX』『仮面ライダーZX』がメインを務め、両ライダー15人同士の対立を中心に描く。
これまでに東映が制作してきた仮面ライダーとスーパー戦隊の「VSシリーズ」では「対」や「VS」と付きながら戦いに決着が付かなかったり実際には戦わなかったことがあったが、本作品では明確に平成ライダーと昭和ライダーの勝敗の結末が描かれる[3]。エンディングは平成ライダー勝利と昭和ライダー勝利の2パターンが用意され[4]、公式サイトおよび劇場に設置された投書箱のファン投票によって公開初日にどちらが上映されるかが決定[5]。「仮面ライダー」としては、投票でエンディングが決定するのは『仮面ライダー龍騎』以来である[4]。このエンディング投票は劇場・WEB投票合わせて277万3,322票が集まり、本作品の初上映時点におけるAKB48の過去最多の投票数となった2013年の「AKB48 32ndシングル選抜総選挙」の総投票数264万6,847票を約12万票超えた[6]。投票の結果、平成ライダーが138万7,041票、昭和ライダーが138万6,281票となり、760票という僅差で平成ライダー勝利バージョンの上映が決定した[6]。
上映されなかった昭和ライダー勝利バージョンは、同年8月発売のBlu-ray / DVD(セル版のみ)にマルチエンディングとして収録された。前述の通り、この企画は映画の宣伝のために行ったわけではなく、投票という行為自体に意義があったために両バージョンを公開すると単に2つの展開があるというだけになってしまうという懸念もあった。そのため、白倉伸一郎は当初は「別バージョンは封印したほうがいいかも知れない」[7]とも「もったいなくて出来ないんでしょうけど」[8]とも述べていた。
次作『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の公開時には本作品も『スーパーヒーロー大戦』シリーズの1つとして紹介されているが[9]、2017年の『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』の公開時には同作品が『スーパーヒーロー大戦Z』以来の『スーパーヒーロー大戦』シリーズとして紹介されており[10]、シリーズにおける扱いは流動的である。
注釈
- ^ a b c d e f g ノンクレジット
- ^ 映像作品に限らなければ、『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼#漫画』のオマケ漫画『仮面ライダーSD 4コマ』に『仮面ライダーSD 4コマ 昭和仮面ライダーシリーズ編』『仮面ライダーSD 4コマ 平成仮面ライダーシリーズ編』というように、作品名に使用された例は存在する。[独自研究?]
- ^ a b c 『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダー鎧武/ガイム』までの15作品に登場した15人の主役ライダーを指す。本作品ではこの15人が「平成ライダー」とカテゴライズされて登場する
- ^ a b 『仮面ライダー』から『仮面ライダーJ』までの12作品に登場した15人の主役級ライダーを指す(BLACKとRXは別カウント)。本作品ではこの15人が「昭和ライダー」とカテゴライズされて登場する。
- ^ 書籍『仮面ライダー鎧武超全集』では名称を1号ライダーアームズと記述している[12]。
- ^ a b 仮面ライダーフィフティーンのフォーゼアームズとウィザードアームズの装着時の音声は、前作『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』に登場した仮面ライダー斬月 フォーゼアームズ・仮面ライダー鎧武 ウィザードアームズと同様の音声となっている。
- ^ フィフティーン自身も「そしてこれが究極の変身…」といっている。
- ^ 後者は劇中では未使用で、スチール写真で確認ができる[出典 1]。
- ^ 書籍によっては名称をそれぞれ平成十五ライダーロックシード、昭和十五ライダーロックシードと記述している[出典 3]。
- ^ ライダーマンの声も担当[33]。
- ^ 仮面ライダーシンの声も担当[34]。
- ^ a b c d クレジットでは役名未表記。
- ^ エンドクレジットでは「チケットの声」と表記されているが、劇中ではチケットは登場していない。
- ^ エンディングクレジットでは「山本裕士」と誤表記。
- ^ エンディングクレジットでは「中山猛」と誤表記。
- ^ エンディングクレジットでは「大隈隅志」と誤表記。
- ^ エンディングクレジットでは「菊池雄人」と誤表記。
- ^ a b エンドクレジットでは「(ジャパンアクションエンタープライズ)」と表記されているが、実際に福沢のみはレッド・エンタテインメント・デリヴァー所属。
- ^ 両シリーズは『仮面ライダーディケイド』第24話、第25話と『侍戦隊シンケンジャー』第20話、第21話で既にクロスオーバーしているが、こちらは単独で成立する物語であることから、合体という扱いではない[53]。なお、トッキュウジャーと鎧武が初顔合わせをする場所は、『ディケイド』と『シンケンジャー』のものとロケ地が同じ[53]。
- ^ a b 駅名標で駅名のみ判明している停車駅。
出典
- ^ a b c d 鎧武公式完全読本 2014, p. 79
- ^ 2014年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b “白倉伸一郎「VSものは戦ったためしがない今回は決着描く」仮面ライダー大戦”. マイナビニュース (2014年1月30日). 2014年2月21日閲覧。
- ^ a b “『仮面ライダー大戦』昭和vs平成の決着はファン投票で決定、龍騎以来の挑戦”. マイナビニュース (2014年2月9日). 2014年3月22日閲覧。
- ^ “『仮面ライダー大戦』平成&昭和ライダーの必殺技映像集公開、投票は昭和優勢”. マイナビニュース (2014年3月7日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ a b 『仮面ライダー大戦』総投票数277万票でAKB48超え、平成vs昭和は760票差で平成勝利(2014年3月29日、マイナビニュース)
- ^ a b c d e f g h i j k COMPLETE TRACKS 2014, pp. 76–77, 「Interview 昭和と平成の違いは何なのだろうか? 白倉伸一郎プロデューサーインタビュー(『HYPER HOBBY』2014年5月号、pp.12-13)」
- ^ 『THE 仮面ライダー EX』Vol.01、p.42
- ^ 『「仮面ライダー公式写真集」 仮面ライダーぴあ VOL.2 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』メモリアル本』ぴあ〈ぴあMOOK〉、2015年4月20日。ISBN 978-4-8356-2439-6。
- ^ 『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』パンフレット 2017年3月25日発行 構成・文:用田邦憲 編集・発行:東映事業推進部
- ^ 鎧武超全集 2014, pp. 95–96.
- ^ a b c 鎧武超全集 2014, p. 95
- ^ a b 凱旋 2015, p. 94.
- ^ a b 鎧武公式完全読本 2014, p. 117
- ^ a b c d 凱旋 2015, p. 108, 「ARMORED RIDER VARIATIONS」.
- ^ a b 鎧武公式完全読本 2014, p. 116
- ^ a b c 鎧武超全集 2014, p. 96.
- ^ a b 鎧武超全集 2014, p. 97
- ^ 「宇宙船vol.148特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2015」『宇宙船』vol.1482015.春号、ホビージャパン、2015年4月1日、別冊p.6、ISBN 978-4-7986-1002-3。
- ^ 平成 Vol.15 2014, p. 13.
- ^ a b c d パンフレット 2014
- ^ 安達佑斗 編「フィフティーン」『仮面ライダー 全戦士パーフェクトずかん』小学館〈ピギー・ファミリー・シリーズ〉、2014年4月20日、66頁。ISBN 978-4-09-736050-6。
- ^ Blu-ray/DVDコレクターズパック特典ディスクのDATA FILEより。
- ^ a b パンフレット 2014, 「バダン帝国構成員」
- ^ 凱旋 2015, p. 96.
- ^ a b c d 平成 Vol.15 2014, p. 31, 「『鎧武/ガイム』大図鑑 ロックシード」
- ^ a b 凱旋 2015, p. 95.
- ^ 鎧武超全集 2014, p. 93
- ^ a b 特急超全集 2015, p. 71, 「トッキュウオーキョウリュウジンfeat.デンライナー」
- ^ 21st14 2017, p. 20, 「烈車」
- ^ 21st14 2017, p. 23, 「烈車ロボ」
- ^ a b トッキュウジャー公式完全読本 2015, p. 89, 取材・構成 鴬谷五郎「TOQGER VFX TALK_01 佛田洋」
- ^ パンフレット 2014, 「半田健人[乾巧役]」.
- ^ パンフレット 2014, 「佐野岳[葛葉紘汰役]」.
- ^ a b c d IBUKI_VOICEのツイート(450212714195857408)
- ^ jumpeishiokawaのツイート(1169822452358082565)
- ^ a b c d 『THE 仮面ライダー EX』Vol.01、p.41
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- ^ 宇宙船2014年4月号[要ページ番号]
- ^ “本郷猛再び! 藤岡弘、が38年ぶりに仮面ライダー1号に変身 -『仮面ライダー大戦』”. マイナビニュース (2014年1月17日). 2014年2月21日閲覧。
- ^ COMPLETE TRACKS 2014, p. 66.
- ^ “板尾創路が50歳で仮面ライダー初変身&ライダーXの速水亮も"平成VS昭和"参戦”. マイナビニュース (2014年1月31日). 2014年2月21日閲覧。
- ^ a b “仮面ライダーXの速水亮が34年ぶり登場、ZXの菅田俊も ― スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ (2014年1月31日). 2014年2月21日閲覧。
- ^ “平成vs昭和『仮面ライダー大戦』声優・鈴村健一と神谷浩史のゲスト出演決定!”. マイナビニュース (2014年2月22日). 2014年3月22日閲覧。
- ^ パンフレット 2014, 「米村正二[脚本]」.
- ^ a b c d パンフレット 2014, 「白倉伸一郎[プロデューサー]」
- ^ COMPLETE TRACKS 2014, pp. 72、76.
- ^ パンフレット 2014, 「柴﨑貴行[監督]」.
- ^ COMPLETE TRACKS 2014, pp. 72–75, 「平成ライダー対監督 スペシャルトーク大戦 柴﨑貴行(監督)×井上正大(門矢士 役)×半田健人(乾巧 役)×佐野岳(葛葉紘汰 役)」
- ^ パンフレット 2014, 「藤岡弘、[本郷猛役]」.
- ^ パンフレット 2014, 「板尾創路[葵連役]」.
- ^ 『アナと雪の女王』洋画アニメ最速!50億円突破でV3!【映画週末興行成績】シネマトゥデイ 2014年4月1日
- ^ a b c “烈車戦隊トッキュウジャー 烈車戦隊トッキュウジャー VS 仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル|東映[テレビ]”. 東映. 2014年4月18日閲覧。
- ^ トッキュウジャー公式完全読本 2015, pp. 66–68, 取材・構成 大黒秀一「TOQGER MAIN STAFF INTERVIEW_01 中澤祥次郎」.
- ^ a b c 鎧武公式完全読本 2014, p. 127
- ^ a b c 完全超悪 2020, p. 314, 「DESIGNER INTERVIEW Niθ・山田章博・篠原保・中央東口[仮面ライダー鎧武/ガイム]」
- ^ a b c IBUKI_VOICEのツイート(450211756577550336)
- ^ キャラクターブック2 2015, p. 31, 「Cast & Suit Actor Cross Talk 平牧仁×高田将司」.
- ^ 鎧武公式完全読本 2014, p. 91.
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