平川市循環バス 平川市循環バスの概要

平川市循環バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 02:25 UTC 版)

概要

弘南鉄道自動車部が平賀町内の路線バス運行を始め、その後、弘南バスへと引き継がれた。しかし、マイカーの普及や少子化により乗客が減少、赤字は年々拡大していった。そこで経費削減と小回りの利く運営を目指し、子会社の弘南サービスへ移管したが、乗客の減少に歯止めがかからず、平賀町は赤字補填金を拠出していた。

そこで、平賀町は弘南サービスの町内既存路線と平賀病院(現・平川診療所)患者送迎バスを統合し、町内4路線の循環バスで再出発することにした。その際、小国・葛川・切明地区については、地理的な理由により対象から外された。

循環バス運行にあたり、運賃を全ての路線で1乗車100円均一とし、30 - 60分間隔で1日15便(土・休日は13便)の運行で従来より利便性の高いダイヤとした。

運賃の値下げと増便という積極策にもかかわらず、利用状況は好転しないどころか、日中は乗客がゼロの便もあるといった惨状のため、2005年4月と2007年10月の2度に渡って、大幅な減便を行った。なお、2度目の減便については、利用者からかなりの反発があったものの、平川市の危機的財政状況により補助金の拠出にも限界があり、これからも路線を維持していくためにはどうしても避けられない措置であるとの説明があり、利用者へ理解を求める一方で、2007年12月に唐竹地区にて中高生の通学利用調査を目的とする試験運行を実施するなど方向性を模索し続けた。

しかし、「新屋・尾崎線」「唐竹・広船線」の利用者からは、循環バス運行前の路線バス時代より運行本数が減ったことに対する不満は大きく、一方で、自治体の財政状況を踏まえると利便性を維持するには応分の負担はやむを得ないという意見も出ていた。そこで、平川市は2009年10月より、国からの支援を受け3年間の実証運行を行うことになった。「新屋・尾崎線」「唐竹・広船線」の2路線については、運賃を倍額に値上げしたとしても、路線バス時代の運賃に弘南バスが2008年12月に実施した値上げ分を勘案すると、ほとんどの区間で割安となることから、運賃を200円均一とし増便を実施した。新屋地区には冬期限定の高校生への通学対策として直通バスを新設した。

一方、尾上地区と市中心部を結ぶ路線新設の住民からの要望を受け、2010年度から「金屋線」と「日沼線」の2路線を設定し、隔日による試験運行を実施したが、需要数が当初計画を大きく下回ったことから、2011年11月30日をもって終了した。

沿革

  • 2004年4月1日 - 「平賀町循環バス」の運行を開始。
  • 2004年12月1日 - 運行本数を全路線で1日14便(土・休日は10便)に減便し、内2便を逆回りルートとする。
  • 2005年4月1日 - 利用状況の不振により、大幅減便。
    • 「新屋・尾崎線」「唐竹・広船線」は8便(内1便は逆回りルート)に減便。
    • 「杉館・松崎線」「岩館・大坊線」は4便に減便し、逆回りルートを廃止。
  • 2006年1月1日 - 町村合併により、「平川市循環バス」と改称。
  • 2007年10月1日 - 路線存続のため自治体との協議により、更に減便。
    • 「新屋・尾崎線」「唐竹・広船線」は5便に減便し、逆回りルートを廃止。
    • 「杉館・松崎線」「岩館・大坊線」は3便に減便。
  • 2009年10月1日 - 「新屋・尾崎線」「唐竹・広船線」を7便に増便し、運賃を100円均一から200円均一に値上げ。
  • 2009年11月2日 - 「新屋地区直通バス」を、往路2便・復路1便で運行開始。
  • 2010年4月1日 - 「金屋線」「日沼線」を週3日、1日2往復で運行開始。
  • 2010年10月1日 - 「杉館・松崎線」「岩館・大坊線」の運賃を100円均一から200円均一に値上げ。[1]
  • 2011年11月30日 - 「金屋線」「日沼線」の運行終了。
  • 2014年4月1日 - 「杉館・松崎線」「岩館・大坊線」を毎日運行から日曜・祝日運休に変更。

担当営業所


  1. ^ 「杉館・松崎線」「岩館・大坊線」については、2路線を統合し、隔日運行での増便が検討されたが、利用者からの理解が得られず、運賃を他の路線に合わせる変更のみとなった。


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