平壌直轄市 平壌直轄市の概要

平壌直轄市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/06 00:49 UTC 版)

平壌直轄市
평양직할시
位置

各種表記
チョソングル: 평양직할시
漢字: 平壤直轄市
日本語読み仮名: へいじょうちょっかつし
片仮名転写: ピョンヤンチッカルシ
ローマ字転写 (RR): Pyeongyang Jikhalsi
ローマ字転写 (MR): P'yŏngyang Chikhalsi
統計(2019年
面積: 1,849[1] km2
総人口: 3,060,900[2]
人口密度: 1,655 人/km2
行政
国:  朝鮮民主主義人民共和国
下位行政区画: 18区域2郡
ISO 3166-2: KP-01
自治体公式サイト: (朝鮮観光) 平壌直轄市
평양직할시
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平壌直轄市(ピョンヤンちょっかつし、: 평양직할시 , : Pyongyang Directly Governed City)は、朝鮮民主主義人民共和国首都であり、国内最大の都市である[3]

朝鮮八道では平安道十三道制では平安南道に属するが、同国の行政区画においては道に属さず、道級の直轄市となっている。

概要

平壌市(衛星画像)

平壌準平原に位置し、北と東と西は平安南道、南は黄海北道に接する。北朝鮮の政治経済の中心地であり、軽工業、重工業など工業が盛んである。

427年以降高句麗の首都となった。市の中心には大同江が流れている。中心部に金日成広場があり、その付近に主体思想塔がそびえており、平壌のシンボルまたはランドマークとなっている。

平壌は北朝鮮の建国時から事実上の首都としての役割を持っていたが、憲法で正式に平壌が首都となったのは1972年からで、それ以前の平壌は「祖国統一を成し遂げるまでの暫定首都(臨時首都)」という位置づけで、ソウルを正式な首都と定めていた。これは、建国以来現在に至るまで憲法上は朝鮮半島全域を領土としているためである(なお、韓国も憲法上は朝鮮半島〔韓国名:韓半島〕全域を領土としており、以北五道委員会においては平壌直轄市を認めず「平安南道平壌市」として扱われている)。

「公民登録法」の規定で、17歳以上の北朝鮮国民は「公民証」が政府から発給されているが、1997年以後、平壌市民については公民証が「平壌市民証」に切り替えられ、他地域住民と明確に区別されるようになった。この区別による特に大きな影響として、旅行に対する待遇が挙げられる。

北朝鮮国民は、国内(北朝鮮各地)の旅行でも、逐一政府に旅行証明書を申請し旅行許可を得る必要があるが、この「平壌市民証」を所有していると、旅行証明書なしで北朝鮮各地を自由に行き来できると言われている。

市内のインフラは老朽化が進んでおり、2002年頃から街路樹の植樹、歩道のタイルの張替え、ビルの改装など市内中心部の再開発が始まった。2010年代初頭には、故金日成生誕100年に当たる2012年を目前に控え、軍人や学徒も動員しての高層住宅を中心とした建設ラッシュの様相を呈している一方、突貫工事による被害も報じられている。2014年5月13日には、入居が始まっていた23階建ての高層マンションが倒壊し、崔富日人民保安部部長や車熙林平壌市人民委員会委員長など政府高官が現地で謝罪するという異例の事態になっている[4]

平壌市内のパノラマ写真

気候

気候亜寒帯冬季少雨気候で寒暖が激しく冬は雨が少ない。冬から春にかけては三寒四温の気候である。

平壌(1981〜2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日平均気温 °C°F −5.9
(21.4)
−2.7
(27.1)
3.3
(37.9)
10.9
(51.6)
16.7
(62.1)
21.3
(70.3)
24.0
(75.2)
24.5
(76.1)
19.3
(66.7)
12.4
(54.3)
4.5
(40.1)
−2.9
(26.8)
10.45
(50.8)
降水量 mm (inch) 11.7
(0.461)
14.7
(0.579)
25.9
(1.02)
58.3
(2.295)
83.6
(3.291)
95.4
(3.756)
310.4
(12.22)
226.5
(8.917)
122.4
(4.819)
46.8
(1.843)
39.2
(1.543)
14.4
(0.567)
1,049.3
(41.311)
出典:気象庁[5]
平壌 1961 - 1990年平均の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日平均気温 °C°F −7.8
(18)
−4.4
(24.1)
1.9
(35.4)
9.8
(49.6)
16.0
(60.8)
20.6
(69.1)
24.2
(75.6)
24.4
(75.9)
18.7
(65.7)
11.6
(52.9)
3.8
(38.8)
−4.3
(24.3)
9.54
(49.17)
出典:World Climate Pyongyang, North Korea[6]

  1. ^ 지역별 면적 (第一級行政区画の面積一覧)”. 韓国統計情報システム (2020年12月28日). 2021年10月4日閲覧。
  2. ^ Democratic People's Republic of Korea”. 国際連合. 2021年10月4日閲覧。
  3. ^ 平壌 - 朝鮮観光 (観光地)
  4. ^ 福田恵介 (2014年5月18日). “北朝鮮が「マンション崩壊」を報じた裏事情”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2018年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  5. ^ 平年値データ ピョンヤン(平壌)”. 気象庁 (2013年4月). 2013年4月2日閲覧。
  6. ^ Pyongyang, North Korea Climate Normals 1961-1990”. World Climate Home. 2013年4月1日閲覧。
  7. ^ 明治43年10月1日朝鮮総督府令第7号による。『朝鮮総督府官報』第29号p. 14(明治43年10月1日)を参照。
  8. ^ 「東洋のエルサレム」から法王招請”. agora-web.jp. 2019年3月19日閲覧。
  9. ^ 奇光舒、李信澈 著、韓興鉄 訳、監修:李泳采 編 『写真と絵で見る北朝鮮現代史』コモンズ東京新宿 (原著2010年12月1日)。ISBN 978-4861870750 
  10. ^ アン・ヨンヒョン (2011年2月15日). “北朝鮮、平壌市の規模を半分に縮小 食糧事情悪化で「革命の心臓部」の規模を縮小か”. 朝鮮日報オンライン. 朝鮮日報. 2011年2月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  11. ^ アン・ヨンヒョン; ユン・イルゴン (2011年2月25日). “北朝鮮が平壌市の規模を半分にしたワケ 特別待遇を続けるのが困難に”. 朝鮮日報オンライン. 朝鮮日報. 2011年2月17日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  12. ^ a b 북, 미사일 산업지역 평양시 행정구역에 편입(北、ミサイル産業地域を平壌市の行政区に編入)”. ラジオ・フリー・アジア (2018年3月5日). 2021年10月3日閲覧。
  13. ^ 평양시 역사” [平壌市の歴史] (朝鮮語). 북한지역정보넷(北朝鮮地域情報ネット). 平和問題研究所(평화문제연구소). 2017年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  14. ^ 北, 평양서 150㎞ 떨어진 곳을 평양市에 편입 왜?” (朝鮮語). 조선일보(朝鮮日報). 朝鮮日報ko:조선일보). 20121-01-30閲覧。
  15. ^ “조선민주주의인민공화국 최고인민회의 상임위원회 정령 제950호 주체111(2022)년 4월 14일 화성지구의 행정구역명칭을 정함에 대하여(朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会政令第950号 主体111(2022)年4月14日 和盛地区の行政区域の名称を定めることについて)”. 労働新聞. (2022年4月15日). オリジナルの2022年5月4日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/VyaGH 2022年4月17日閲覧。 
  16. ^ 平壌のイタリア料理店に行ってきました。”. js-tours.jp. js-tours.jp. 2020年8月30日閲覧。
  17. ^ 世界のサッカースタジアムランキング(サッカー専用・兼用30000人以上の481競技場)”. fifaworldranking.com. 'J calcio'. 2018年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  18. ^ a b c 朝鮮の観光案内 > ホテルのご案内”. chugai-trv.co.jp. 中外旅行社 (2017年). 2018年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  19. ^ 호텔 - 보통강호텔(평양)” [ホテル - 普通江ホテル(平壌)] (朝鮮語). NKchosun. 조선일보 동북아연구소(朝鮮日報・北東アジア研究所). 2018年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月25日閲覧。
  20. ^ Latitude and longitude of Chongnyon Hotel In North Korea” [北朝鮮の青年ホテルの緯度と経度] (英語). Find GPS coordinates for any address or location.. latitude.to. 2018年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月1日閲覧。
  21. ^ 북한지역정보넷 - 청년호텔” [北朝鮮地域情報ネット - 青年ホテル] (朝鮮語). 平和問題研究所(평화문제연구소). 2018年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  22. ^ 朝鮮新報2017年7月31日号〈D.P.R.K〜暮らしの今 1〉平壌市民の通勤風景
  23. ^ Corfield, Justin (2013). “Sister Cities”. Historical Dictionary of Pyongyang. London: Anthem Press. p. 196. ISBN 978-0-85728-234-7. https://books.google.com/books?id=a46gFDWr3aMC&pg=PA196 


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