帰依 帰依の概要

帰依

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 09:53 UTC 版)

仏教用語
帰依
パーリ語 saraṇa (सरण)
サンスクリット語 śaraṇa (शरण)
ベンガル語 শরন
中国語 皈依
(拼音Guīyī)
日本語 帰依
(ローマ字: kie)
朝鮮語 귀의
(RR: gwiui)
タイ語 สรณะ, ที่พึ่ง ที่ระลึก rtgssarana, thi phueng thi raluek
ベトナム語 Quy y
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三宝のシンボル(Chorasan, Gandhara, 2世紀ごろ, ベルリン民族学博物館)

一般的に仏教に帰依をする際には「三帰五戒」(さんきごかい)とされ、を拠り所にすることを宣言し(三帰依)、五戒とよばれる戒律と、可能であれば更に「八斎戒」を授かることになる。宗教的には仏教以外の教えを信じることをやめ、「五戒」を守ることを誓ってはじめて正式な仏教徒となるのである。

サンスクリットの「śaraṇa शरणパーリの「saraṇa」は、保護所・避難所という意味である。いわゆる中国語には「依帰」という言葉が『書経』に出てくるが、この場合は「頼りにする」という程度の意味である。

  • 大乗仏教の一部の宗派では、帰依とは勝れたものに対して自己の身心を帰投して「依伏信奉」することをいう。
  • 自帰依、法帰依(自洲自依、法洲法依)(: attadīpo attasaraṇo dhammadīpo dhammasaraṇo)という場合の「自帰依」(自灯明)は、四念処の実践を意味する。

仏法僧の「三宝」に帰依することを、先の様に三帰依(さんきえ、: ti-saraṇa: tri-śaraṇa)というが[1]、この三帰依の文章は仏道に入る儀式である『受戒会』や『得度』にも用いられ、しばしば音楽法要にも使われる。


注釈

  1. ^ ここでは帰依と信心の両方を指す。[要出典]
  2. ^ ブッダ:仏陀、覚者。直接的には歴史上の釈迦牟尼仏を指し、広義には諸仏・菩薩や仏像をも含める。
  3. ^ ダルマ:仏法。主に『大蔵経』における律蔵・経蔵・論蔵の「三蔵」の教えを意味する。
  4. ^ サンガ:正しくは「僧伽」(そうぎゃ)。いわゆる20名以上の僧侶の集団である事が必要で、具足戒を保持している状態の人々を指す。

出典

  1. ^ a b c d 仏旗・法輪・三帰依文”. 公益社団法人全日本仏教会. 2022年12月閲覧。
  2. ^ 初期仏教の世界 - 礼拝の言葉”. 日本テーラワーダ仏教協会. 2022年12月閲覧。


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