布施辰治 特技と病

布施辰治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 21:36 UTC 版)

特技と病

  • 検事を辞任して以降に進路に悩んだ一時期は、将棋棋士を目指したこともあった。最終的にプロ棋士一歩手前の三段まで昇級した[23][24]
  • 先天性の色覚異常を持っていた[25]

著作

  • 『君民同治の理想と普通選挙』(布施辰治法律事務所 1917年)
  • 『司法機関改善論 噫々刑事裁判の時弊』(布施辰治法律事務所 1917年)
  • 『予算案の根本枇評と普通選挙』(布施辰治法律事務所 1918年)
  • 『生きんが為に 法廷より社会へ、米騒擾事件の弁論公開』(布施辰治法律事務所 1919年)
  • 『普選の実施は果して何時? 如何にして!』(自然社 1923年)
  • 『法律上から見た焼跡借地借家権』(自然社 1924年)(借家人同盟会本部編)
  • 『急進徹底普選即行』(自然社 1924年)
  • 『審くもの審かれるもの』(自然社 1924年)(中西伊之助との共著)
    • 『法廷実話 審く者、審かれる者』(春洋社 1938年)(上書の改題)
  • 『復興計画と住宅対策 区画整理と借地借家人、借地借家臨時処理法の解説』(自然社 1925年)
  • 公娼自廃の戦術と法律』(厚生閣書店 1926年)
  • 『法律戦線パンフレット1 小作争議の戦術と調停法の逆用』(生活運動社 1928年)
  • 『共産党事件に対する批判と抗議』(共生閣 1929年)
  • 『無産者モラトリウム論』(共生閣 1929年)
  • 『法律戦線パンフレット2 改正民事訴訟法解説 吾等いかに闘ふべきか』(希望閣 1929年)
  • 『小作争議法廷戦術教科書』(希望閣 1930年)
  • 『法律戦線9巻2号号外 選挙闘争の方向転換と新戦術の展開』(生活運動社 1930年)
  • 『死刑囚十一話』(山東社 1930年)
  • 『殺人的不景気切ぬけ戦術 無産者モラトリウム論』(大鳳閣書房 1930年)
  • 『自治研究講話』(火花社 1930年)
  • 『不況対策パンフレット第2集 家賃・解雇手当・借金・揖害賠償・支払命令等と如何に戦ふか』(春陽堂 1930年)
  • 『不況対策パンフレット第1集 殺人的下景気の正体暴露とその切抜策』(春陽堂 1931年)
  • 『不況対策法律叢書1 家賃・地代にたいする法律戦術 家賃・地代値下をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1931年)
  • 『不況対策法律叢書2 借金にたいする法律戦術 借金をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1931年)
  • 『不況対策法律叢書3 無尽・保険・月賦・其他の掛金にたいする法律戦術 無尽・保険・月賦・其他の掛金をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1931年)
  • 『不況対策法律叢書5 小作争議にたいする法律戦術 小作争議をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1931年)
  • 『不況対策法律叢書6 支払命令・仮差押・競売にたいする法律戦術 支払命令・仮差押・競売をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1931年)
  • 『不況対策法律叢書4 電澄・ガスにたいする法津戦術 電燈・ガス値下をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1932年)
  • 『不況対策法律叢書7 裁判と調停にたいする法律戦術 裁判と調停をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1932年)
  • 『不況対策法律叢書8 解雇・退職手当にたいする法津戦術 解雇・退職手当をいかに闘ひぬくか』(浅野書店 1932年)
  • 三陸地方震災罹災者諸君に告ぐ!』(日本労農救援会出版部 1933年)
  • 『電澄争議の新戦術』(希望閣 1933年)
  • 『獄中の体験を述べる 親愛なる労救の同志諸君に』(日本労農救援会本部書記局 1933年)
  • 『法廷実話 審く者、審かれる者』 春洋社、1938年。
  • 『運命の勝利者・朴烈』(世紀書房 1946年)(張祥重、鄭泰成との共著[注 3]
  • 『打倒?支持?天皇制の批判、憲法改正(私案)』(新生活運動社 1946年)
  • 『住宅の人民管理』(全日本借家人組合中央本部 1949年)
  • 『有罪か無罪か、大衆の裁きに訴う 三タカ事件の紙上弁論』(日本労農救援会 1950年)
  • 公安条例の廃止の提唱 一問一答』(公安条例廃止期成同盟 1951年)
  • 『布施辰治対話抄集』(布施辰治記念会 1954年)
  • 『布施辰治著作集(全16巻と別巻)』(ゆまに書房 2007-08年)(明治大学史資料センター監修)

参考文献

  • 布施柑治[注 4] 『ある弁護士の生涯』 岩波書店<岩波新書>、1963年。 ISBN 978-4004100584
  • 大石進[注 5] 『改訂版 弁護士布施辰治』 西田書店、2011年。 ISBN 978-4888665247
  • 明治大学史資料研究センター監修 『布施辰治研究』 山泉進、村上一博編、日本経済評論社、2010年。 ISBN 978-4818821446
  • 本多久泰 『全民衆の味方 吾等の弁護士 布施辰治(明治篇)』 火花社、1930年。
  • 高史明 など 『布施辰治と朝鮮 普及版』 高麗博物館、2011年。 ISBN 978-4862860507
  • 旗手, 勲大正期三菱の不動産経営」『経済論集』第142巻、愛知大学経済学会、1996年、35-82頁。 

注釈

  1. ^ 戸籍では14日生となっているが、布施本人は13日生で通していた[1]
  2. ^ 朝鮮では敗戦まで裁判所構成法弁護士法が施行されておらず、朝鮮総督府が終局裁判所を兼ねていた。
  3. ^ 奥付では3人の共著となっているが、張と鄭は布施の単著であると「共著者のことば」で述べている。
  4. ^ 辰治の子。日経新聞元記者。
  5. ^ 辰治の孫。日本評論社元社長。

出典

  1. ^ 『布施辰治研究』 299頁
  2. ^ 『弁護士布施辰治』 16 頁
  3. ^ 『弁護士布施辰治』 18頁
  4. ^ 『弁護士布施辰治』 38頁
  5. ^ 『大日蓮』764号 50-58頁
  6. ^ 『布施辰治(明治篇)』 34頁
  7. ^ 『明治大学校友会会員名簿 大正13年7月』明治大学校友会本部、1924年10月、p.396
  8. ^ 『弁護士布施辰治』 88頁
  9. ^ 『弁護士布施辰治』 90頁
  10. ^ 旗手勲 1996.
  11. ^ 富岡の死刑執行、死体受取人検束される『大阪毎日新聞』大正15年4月17日夕刊(『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p139 大正ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  12. ^ 『ある弁護士の生涯』 73-75頁
  13. ^ 『官報』第1796号、昭和7年12月23日、pp.724-728
  14. ^ 『弁護士布施辰治』 114頁
  15. ^ 『ある弁護士の生涯』 37頁
  16. ^ 『布施辰治研究』 70頁
  17. ^ 『法廷実話 審く者、審かれる者』 2頁
  18. ^ 『ある弁護士の生涯』 43頁
  19. ^ 『打倒?支持?天皇制の批判、憲法改正(私案)』 11頁
  20. ^ 『弁護士布施辰治』 217頁
  21. ^ 『打倒?支持?天皇制の批判、憲法改正(私案)』 8頁
  22. ^ 『弁護士布施辰治』 224頁
  23. ^ 三段以下は養成機関である奨励会所属。四段からプロ棋士で、最上位が九段である
  24. ^ 『弁護士布施辰治』 24頁
  25. ^ 『弁護士布施辰治』 3頁


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