布ナプキン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 07:08 UTC 版)
機能
市販の使い捨てナプキンと違い、洗って繰り返し使用することができる[1]。ただし取り換える時間は2時間が目安で、これは紙ナプキンと変わらない[1]。またなるべく早く洗うことが推奨されている[1]。通気性が優れていることや肌へのストレスが少ないことがメリットとして挙げられている[1]。
緊急時にはタオルハンカチとティッシュを組み合わせて自作することができる[2]。また紙ナプキンが購入できない国の人々に対して洗う時間を短縮した商品なども開発されている[3]。
利点
欠点
- 外出などの際に使用済みのナプキンを持ち帰らなければならない。
- 洗濯の際に、通常の衣類用洗剤では経血を落としきれない場合があるため、専用の洗剤を用いてつけおき洗いをしなければならないなどの手間がかかる[5]。
- カンジダの繁殖源となる可能性がある。
- C型肝炎の媒介源となる可能性がある[6]。
- 紙ナプキンは医薬品医療機器法上の「医薬部外品」と定義され[7]、構造や品質などに数多くの規定が設けられているが、布ナプキンは同法上の定義がない「雑貨」で、為政者から品質が全く保証されていない。[要出典]
議論
月経の負荷の軽減や体調の改善などが自然派の人々の中でうたわれているが、医師の宋美玄は医学的な根拠がないと指摘している[8]。
また不便さはありながらも、女性の身体やスピリチュアリティの観点からの利点があるとされていることを社会学者の橋迫瑞穂は分析している[9]。
メーカー
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- ^ a b c d e 対馬ルリ子『生理(月経)のトラブルがつらいときの本』(初)視覚障害者支援総合センター〈みんなの女性外来〉、2008年11月25日、111頁。ISBN 978-4-09-304353-3。 NCID BA88103974。
- ^ “もしもマニュアル 衛生”. 東京防災. 東京都. p. 203 (2015年9月1日). 2017年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月29日閲覧。
- ^ Eleanor Goldberg (2015年8月11日). “貧しい国の少女たちの悩み「布ナプキン」 アメリカの芸大生が解決した”. HUFFPOST LIFESTYLE. The Huffington Post Japan. 2017年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月29日閲覧。
- ^ 金丸裕子 (2008年5月15日). “生理用ナプキンに新しい流れ 「布ナプキン」が売り上げ伸ばす”. 日経ビジネスONLINE. 日経BP社. 2017年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月28日閲覧。
- ^ 布ナプキンの洗い方|布ナプキン専門店サニーデイズ*Sunny Days*
- ^ Hepatitis C Transmission
- ^ 衛生用品の輸入手続き:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ
- ^ 宋美玄 (2016年12月8日). “布ナプキンで「子宮が温まる」「生理痛が減る」は眉唾”. DRESS. communitas. 2017年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月29日閲覧。
- ^ 橋迫瑞穂「モノと女性のスピリチュアリティ: 「布ナプキン」の事例から」『宗教研究. 別冊』、日本宗教学会、375頁、2016年3月30日。 NCID AA12673161。
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