尖閣諸島 地理

尖閣諸島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/15 03:28 UTC 版)

地理

尖閣諸島の位置(南西諸島内)
尖閣諸島
尖閣諸島
尖閣諸島
尖閣諸島
尖閣諸島位置図 (青:魚釣島、黄:久場島、赤:大正島)

琉球諸島西方の東シナ海沖縄トラフの西側に位置する。ここはユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでおり、尖閣諸島は沖縄島から年々その距離が離れている。南西諸島からユーラシア大陸に続く大陸棚の上にある。

地質は火山性であり、岩盤がむき出しになっている。水源(河川や湖沼)は無い。農業に不適なことから定住者はいないが、第二次世界大戦前の一時期、日本人が開拓者にちなんだ通称「古賀村」集落を形成し、200人あまりが生活していた(その後経済的理由により放棄された)。また、大戦末期に石垣島から台湾へ民間人を疎開させる途中に遭難した民間船が漂着し、救助されるまでに50人以上が飢餓などで犠牲になる尖閣諸島戦時遭難事件が発生している。

付近海域は、好漁場であるためそれを餌とする大量の海鳥の生息地となっている。特に絶滅危惧種アホウドリ(1953年8月1日 - 4日に行われた、高良鉄夫琉球大学助教授、宮城元助助教授と琉球大学学生11人の尖閣諸島学術調査団による尖閣諸島調査において、尖閣諸島北小島でアホウドリ数羽の生息を非公式に確認[24][25][26]。その後、1971年4月1日に、池原貞雄琉球大学教授ら琉球大学学術調査団が尖閣諸島南小島でアホウドリ12羽が生息していることを公式に確認[27]。)やクロアシアホウドリ(1970年12月10日に、九州・長崎大学合同学術調査団は、尖閣諸島北小島でクロアシアホウドリ数羽を発見。1971年に、池原貞雄琉球大学教授ら琉球大学学術調査団が尖閣諸島北小島でクロアシアホウドリ6羽の生息を確認[28][27]。)の繁殖地となっている[29][30]。沖縄県がアメリカ軍に占領され、日本政府が主権を行使できなかった1960年代には、尖閣諸島に大量の台湾人漁民が「不法入域」していたため、1963年(昭和38年)5月15日 - 18日に行われた琉球大学の高良鉄夫教授らによる第四次調査で100万羽以上の海鳥が生息することを確認していたが[31][32]1968年(昭和43年)7月7日 - 9日に行われた第五次調査では、小島のカツオドリが20万羽から1万羽、北小島のセグロアジサシは50万羽から10万羽に激減していた[33][34]。これは台湾漁民が不法操業のついでに上陸し、海鳥や卵を大量に収奪していたからである[32][34]。その後も台湾漁民による不法上陸が報告されているが[35]、現在では上陸そのものが厳しく制限されており、保護されているため、元の海鳥の楽園となっている。




注釈

  1. ^ ただし中華人民共和国の主張としては、当該地域は中華民国(中華人民共和国に属する台湾省)が実効支配している地域であり、行政権は中華人民共和国の直轄ではなく、中華人民共和国に属する「台湾省」に存在するとしている。詳しくは台湾省 (中華人民共和国)を参照。
  2. ^ 沖縄県内ではアホウドリがいるのは尖閣諸島に限られている。
  3. ^ 1967年に切手の図案のなかで日章旗を星条旗よりも高い位置に置いたことから切手発行が禁じられ不発行切手になった前例があった。

出典

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