小栗虫太郎 参考文献

小栗虫太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 16:23 UTC 版)

(おぐり むしたろう、1901年明治34年)3月14日 - 1946年昭和21年)2月10日)は、日本小説家推理作家秘境冒険作家。本名:(おぐり えいじろう)。東京都千代田区外神田出身。


  1. ^ 日本は太平洋戦争第一段作戦の一環として1941年12月8日、マレー作戦を開始した。
  2. ^ たとえば江戸川乱歩『探偵小説四十年』(江戸川 2006, pp. 242–243)など。乱歩は小栗虫太郎の未亡人に聞いた話としている。
  3. ^ 『人外魔境』(1968年)、『二十世紀鉄仮面・他』『成吉思汗の後宮』『完全犯罪』『黒死館殺人事件』(以上は1969年)、『紅殻駱駝の秘密』『絶景万国博覧会』(以上は1970年)、『成層圏魔城』(1971年)の8冊。
  4. ^ André Langié, translated by J. C. H. Macbeth, Cryptography, 1922.
  5. ^ 坂口安吾『推理小説について』:新字新仮名 - 青空文庫。「ヴァン・ダインの悪影響かと思うが、死んだ小栗虫太郎氏などゝなると、探偵小説本来の素材が貧困で、それを衒学でごまかす、こういう衒学は知性のあべこべのもので、実際は文化的貧困を表明しているものなのである」。
  6. ^ 1935年2月22日付書簡。西原和海「虫太郎とQ書簡」(小栗 2001, p. 514, 初出『彷書月刊』1989年11月号)。「九州男」は夢野久作、「大舌」は大下宇陀児、「えど川」は江戸川乱歩を暗示している。
  7. ^ 乱歩はこれに対して、「君の方がぼくより一枚上の作家じゃないか」と返したという。
  8. ^ 『後光殺人事件』では「前捜査局長で目下一流の刑事弁護士」、『聖アレキセイ寺院の惨劇』では「推理の深さと超人的な想像力によって、不世出の名を唱われた前捜査局長、現在では全国屈指の刑事弁護士」と紹介されており、『黒死館殺人事件』の連載時の登場人物紹介では「非職業的探偵」とされている。一方で、『二十世紀鉄仮面』では「私立探偵」と自称している。この「私立探偵」については転職したとする解釈もあるが、松山俊太郎は、正規の捜査権がないことの比喩表現だと主張している[36]
  9. ^ 担当編集者であった戸川安宣によれば、当初は解説を小田晋に依頼したが断られたため、すでに同全集の『江戸川乱歩集』の解説を担当することが決まっていた中井英夫に対し、中井がかつて用いていた「塔晶夫」の筆名を用いて執筆してもらうよう依頼したもの[37]
  1. ^ a b c d e f g h i j k 小栗宣治「小伝・小栗虫太郎」『日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集』付録〈創元推理文庫〉(東京創元社、1987年)所収。
  2. ^ 横溝正史「小栗虫太郎に関する覚書」『白蟻 小栗虫太郎傑作選II』〈社会思想社・現代教養文庫、1976年)。
  3. ^ 川口則弘『直木賞物語』バジリコ、2014年1月11日、29頁。ISBN 978-4-86238-206-1 
  4. ^ に『日本探偵小説全集完全犯罪他一篇』(春陽堂書店、1954年)の中島河太郎による解説。
  5. ^ 小栗 1977, pp. 305–307, 松山俊太郎「解題」.
  6. ^ 松山 2012, p. 402.
  7. ^ 松山 2012, p. 403.
  8. ^ 探偵小説家の小栗虫太郎 作家像の見直しも 家庭小説を確認”. NHK NEWS WEB (2021年3月2日). 2021年3月3日閲覧。
  9. ^ 江戸川乱歩も認めた作家・小栗虫太郎 作風異なる小説確認”. NHK首都圏ナビ (2021年3月2日). 2021年3月3日閲覧。
  10. ^ 「小栗虫太郎、異色の家庭小説 「黒死館殺人事件」の探偵小説家」『朝日新聞』、2021年4月25日、朝刊、23面。
  11. ^ 小栗虫太郎生誕120年、歿後75年記念出版『亜細亜の旗』のご案内”. 春陽堂書店. 2021年3月3日閲覧。
  12. ^ 小栗虫太郎関連資料について”. 成蹊大学図書館 (2017年4月13日). 2019年5月10日閲覧。
  13. ^ 2017年度企画展示 小栗虫太郎 -PANDEMONIUM (大魔城) の扉を開く-”. 成蹊大学図書館. 2019年5月10日閲覧。
  14. ^ 中島 1996, pp. 66–67.
  15. ^ 松山俊太郎「解題」『黒死館殺人事件 小栗虫太郎傑作選傑作選I』社会思想社〈現代教養文庫〉、1977年4月25日、475頁。ISBN 4-390-10886-7 
  16. ^ 長田順行『暗号と推理小説』社会思想社〈現代教養文庫〉、1986年5月30日、204頁。ISBN 4-390-11176-0 
  17. ^ a b c 江戸川 1996, pp. 120–121.
  18. ^ 日下 2003, pp. 496–498.
  19. ^ 中島 1996, p. 66.
  20. ^ 日下 2003, p. 496.
  21. ^ 江戸川 1996, p. 120.
  22. ^ 木々高太郎「小栗君についての発見」(小栗 2001, pp. 483。初出『探偵文学』1935年10月号)。
  23. ^ 澁澤龍彦「小栗虫太郎『黒死館殺人事件』解説」『澁澤龍彦全集』 10巻、河出書房新社、1994年3月12日。ISBN 4-309-70660-6 
  24. ^ 江戸川 2006, p. 243.
  25. ^ 小栗 1987, p. 付録8, 小栗宣治「小伝・小栗虫太郎」.
  26. ^ a b 鮎川 1990, p. 233.
  27. ^ 江戸川 2006, p. 242.
  28. ^ 小栗 1987, p. 714, 戸川安宣「編集後記」.
  29. ^ 鮎川 1990, p. 230.
  30. ^ 鮎川 1990, p. 235.
  31. ^ 鮎川 1990, pp. 236–237.
  32. ^ 乾信一郎『「新青年」の頃』早川書房、1991年11月15日、186頁。ISBN 4-15-203498-X 
  33. ^ 小栗 1977, pp. 319–323, 松山俊太郎「解説」.
  34. ^ a b c 横溝正史「小栗虫太郎とピンチヒッター」(『朝日新聞』昭和48年4月23日)。
  35. ^ a b 横溝正史『蝶々殺人事件』あとがき(昭和22年5月)。
  36. ^ 松山俊太郎「「新伝記小説」と「運命の書」――虫太郎論序説をかねて」『青い鷺 小栗虫太郎傑作選III』社会思想社現代教養文庫〉、1976年。 
  37. ^ 戸川安宣 著、空犬太郎 編『ぼくのミステリ・クロニクル』国書刊行会、2016年11月25日、206頁。ISBN 978-4-336-05896-6 


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