小島聡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 19:02 UTC 版)
得意技
フィニッシュ・ホールド
- ウエスタン・ラリアット
- 全日本プロレスに入団後の2002年、小島はPWF会長となったスタン・ハンセンの元を訪れ直訴し、直接ラリアットのかけ方の指導を受けた。ハンセンのラリアットからヒントを得てラリアットを習得したレスラーは数多くいるが、直接指導を受けたのは小島が初めてである。
- 下記のぶん殴りラリアットとは違い、必要最小限の力でインパクトの瞬間にカチ上げるように打ち出すのが特徴。使用頻度を少なくすることで小島のフィニッシュ・ホールドとしての説得力を獲得している。
- ロープカウンターからの一撃や後頭部へ放つもの、左腕で放つもの、エプロンで油断している相手の足へ場外から放つもの、ショートレンジ式など打ち出し方にも幅が増えている。
- ぶん殴りラリアット
- ハンセンに指導を受ける以前のスタイルで助走をつけて大振りで力任せにマットに叩き付ける。
- フィニッシュとして使用するさいはインパクトの瞬間に両膝をついて浴びせ倒しながら相手の後頭部を確実にマットへ叩きつける改良もなされた。
- 上記のウェスタン・ラリアットを継承してからは、ほとんどこのスタイルのラリアットは使用していない。
- こけし
- チームメイトの本間朋晃が得意とする技だが、本間が中心性頸髄損傷で欠場していた時期に、完全復活してほしい思いを込めて、本間に代わって披露した。
打撃技
- 串刺しエルボー
- コーナーへ振った相手へ仕掛けるジャンピング・エルボー。
- 下記、いっちゃうぞエルボーへの繋ぎ技として使用。
- いっちゃうぞエルボー
- マシンガン・チョップから反対側のコーナーに振り、ジャンピング・エルボーからコーナー側に倒した後に「いっちゃうぞ!バカヤロー!」と叫んだ後、にやりと笑ってトップロープに登って放つダイビング・エルボー・ドロップ。敢行する直前に必ず足元を確認するのが特徴。通常のエルボー・ドロップ、ジャンピング・エルボー・ドロップと畳みかけてから放つことや、そのまま放たないこともある。きっかけは2004年に武藤敬司に「いっちゃうぞエルボーで満足している」と指摘され、叫ぶ直前に攻撃されるようになってスランプに陥ったことである。
- ヒールターン時は「いっちゃうぞ!バカヤロー!」の叫び声はほぼ見られず無言となっていた。声を上げた時もあるがその時は観客から大ブーイングを浴びている。しかし、2008年のチャンピオン・カーニバルの棚橋弘至戦で行った時は歓声が上がっている。2007年1月2日の後楽園大会ではトップロープから「あけおめ!」と叫びながら放つ場面を見せた。
- 「いっちゃうぞ〜」は対戦相手に対してのアピールと思われているが、TVインタビューで小島が「俺がバカだから、自分に言っているんですよ」と発言したこともあり、真相は不明である。新日本末期からは観客と一緒に合唱するのが通例。
- ラリアットと並ぶ小島の代名詞的な技であるが、小島曰く「ピンフォールが全く取れないのが悩み」。ただし、蝶野正洋のようにこれを嫌いな技として挙げるレスラーもいる。
- フリーになってから使わなくなったが、2011年1月4日の東京ドームからまた使い始めた。
- 2022年のノア・全日本への参戦以降は「いっちゃうぞ〜」の途中で相手に阻止されることがある(ノアでは拳王、全日本では宮原健斗が主に行う。)。
- マシンガン・チョップ
- 相手をコーナーに押し込み、相手の顔を見ずに、手のひらだけで水平チョップを速射砲で打ち続ける技。打ち疲れて遅くなったと思ったら、再び早くなり打ち続ける。この後、「よぉ〜し!」のかけ声と共に串刺しエルボー→いっちゃうぞエルボーと繋ぐのがパターンの一つ。
- ローリング・エルボー
- ショート・エルボーを2から3発打ち込んだ後に放つことが多い。三沢光晴との対戦後から使用し始めた。
- モンゴリアン・チョップ
- 相棒・天山広吉の得意技であり、タッグマッチなどでは天山がモンゴリアンを見舞った後で小島がエルボーを放つというラリーを数回繰り返した後で「オレもやるーッ!」と言いながら繰り出すのが定着している。
投げ技
- CCD(コジ・クラッシュ・ダイナマイト)
- エメラルド・フロウジョンとほぼ同型だが、担ぎ上げる方向と落とす方向が逆サイドの違いがある。
- 三沢と対戦した際に、その威力に魅了されて自ら研究して完成させた。
- ブレーンバスターの体勢から移行する変形エメラルド・フロウジョンの逆サイドバージョンも使用するが、まれにノーザンライト・ボムのような形にもなることがある。
- 技名は愛称の「コジ(COZY)」に、若手の頃の入場曲の名前「クラッシュ・ダイナマイト」を組み合わせ、初心に帰るという意気込みが込められている。
- コジコジ・カッター
- 小島が使用するダイヤモンド・カッターの名称。自身がダイヤモンド・ダラス・ペイジ[11] に憧れていたことから使い出した。
- 新日本在籍時には唯一の使い手としてバックを取られた際や、ラリアットが打ち合いになった際、試合の流れを変える際に使用されたが、当時の新日本マットにおいてフィニッシュ・ホールドとして脚光を浴びることはなく現在でも繋ぎ技の扱いである。
- ダイヤモンド・カッター、コジマ・カッター、コジコジ・カッターと技名が定まっておらず、実況もまちまちであったが、週刊プロレスの別冊であったケンファー第1号の小島聡特集で「恥ずかしいのでコジコジ・カッターの呼び名は使わないでください」と発言。しかし、新技名について言及が無かったため、コジコジ・カッターという名が定着してしまった。
- 雪崩式コジコジ・カッター
- 雪崩式で放つコジコジ・カッター。グラン浜田のハマちゃんカッターと同様、セカンドロープに登り放つものと、トップロープに登って相手と正面に向き合い両腕で頭を掴んで仕掛ける変形の2パターンが存在する。
- DDT
- 通常のDDT、ローリング式DDT、エプロンサイドで放つDDTなど使用する。
- ロッキン・バウ
- コブラクラッチの体勢で放つ変形ネックブリーカー。
- ウィリアム・リーガルのリーガル・カッターと同型。
- 変形ネックブリーカー(正式名称不明)
- 相手と背中合わせで倒れ込むのではなく、自身の立てた膝に相手の頸椎辺りを叩きつける変形。
- 変型ファイナル・カット(正式名称不明)
- フロント・ネックロックの体勢から放つネックブリーカー・ドロップ式ファイナル・カット。
- コジコジ・ドライバー
- ブレーンバスター(女子式ボディスラム)の状態から放つみちのくドライバーII。
- KAORUのエクスカリバーと同型。
- 垂直落下式ブレーンバスター
- 小島のブレーンバスターは、その場に脳天から落とすのではなく後方に自らスライドするようにして落とす。フィニッシュとしての使用は少ない。
- 獣神サンダー・ライガーの放つのとほぼ同型。
- ライディーン・バスター(スパイン・ボム)
- カウンターで使用するシットダウン式・スパイン・バスター。そのままフォールへと移行する。
- 新日本在籍時の凱旋帰国後、ラリアットがフィニッシュに定着するまでの期間には小島の第2のフィニッシュ技としても使用された。
- ストレッチ・ボム
- コブラツイストの体勢から持ち上げて、相手の体を反転させつつシットダウン・パワーボムに移行する。
- 小橋建太のケンタッキー・ボムと同型。現在ではほとんど使用していない。
- パワーボム
- 若手時代に頻繁に使用していたが、スタンダードなフォームでフィニッシュに到る事は無かった。
- 現在では全く使用していない。
関節技、締め技
- コジMAXホールド
- 変形の羽折固め。うつぶせの相手に対し頭部側から馬乗りになり、右足で相手の左腕を羽折り状にロック。両腕で相手の右腕を掴み絞り上げる。
- 考案当初はフィニッシュ・ホールドとしても用いられた。カニ挟みからの連携で使用する場合もある。現在は後輩の後藤洋央紀が「昇竜結界」の名称で同型の技を使用している。
- 川田殺し
- 川田利明との三冠ヘビー級選手権対策として編み出した、変形のV1アームロック。
- その名のように川田との三冠戦を前に、師匠のアニマル浜口のアドバイスを受けて開発。
- 長座(ハーフダウン)状態になった相手の背後から相手の左腕を自身の左足で足で挟み込み固定して、相手の右腕をV1アームロックに捕獲し、腕を捻りあげて後方へ倒れこむ。
- 師である浜口のもとを訪れた際、「小島はあまりサブミッションを使わないから、一味加わえると良い」とアドバイスされたのが開発の転機となった。
- レッグ・アンド・ネックロック
- 左腕を相手の首の後ろに回して、右腕は相手の右脚を折りたたみクラッチを組むオリジナルサブミッション。
- 佐々木健介が考案し、小島に授けた技。新日本プロレスのヤングライオン杯で使用し、決勝で中西学からギブアップを奪ったのを始め、リーグ戦の大半をこの技で勝利し優勝を遂げた。それ以後殆ど使用されていなかったが、2010年12月11日に行われたIWGPヘビー級選手権試合の対中邑真輔戦で久々に使用された。
- アンクル・ホールド
- VOODOO-MURDERS時代に使用。膝に爆弾を抱えている武藤相手によく使用された。
- コジメ
- G1 CLIMAX2011用に開発した技、その名の通り右腕を使ったフェースロック。8月14日のG1 CLIMAX両国大会で、現在はタッグユニットテンコジで相方としても活躍する盟友の天山広吉との対戦時に使用された。
飛び技
- ラウンディング・ボディ・プレス
- 若手時代に一年間程得意技として使用していた。縦回転式ではなく捻りを加えた形となる。
- 元々、得意ではないが海外遠征中に助言されてインパクトを残す為に1996年の凱旋帰国試合(対戦相手は天山広吉)で使用。その後、半年程使用していたが相手に当たらず自爆したために封印。(インタビューでまた使用しないのかと訪ねられた際に、もうやらないと語っている)
- プランチャ・スイシーダ
- 飛ぶというよりは、どちらかと言えば飛び降りる形に近い。
- ^ cozy_lariatのツイート(533587836822224896)
- ^ 小島は柔道経験があるが、特に大きな記録は持っていない。
- ^ a b 天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学『第三世代 リングの記憶』(2020年、竹書房)104頁
- ^ 参考文献「週刊プロレス」2011年3月2日号、P.19 - 22「スペシャル座談会 小島軍(仮)が行く」(週刊プロレス編集次長 湯沢直哉によるインタビュー・構成・出筆)
- ^ "WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム 大会結果詳細" 新日本プロレス、2014年1月4日閲覧。
- ^ 週刊プロレス2017年9月13日号pp.16-17.
- ^ “NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2020 – 東京・後楽園ホール 2020/1/19 – 第6試合 60分1本勝負 – CMLL世界ヘビー級選手権試合”. www.njpw.co.jp. 2020年6月25日閲覧。
- ^ “NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020 – 1回戦 2020/6/23 – 第5試合 小島vsEVIL”. www.njpw.co.jp. 2020年6月25日閲覧。
- ^ "小島聡GHC戴冠「感無量」史上4人目主要3団体シングル王座制覇のグランドスラム達成". 日刊スポーツ. 12 June 2022. 2022年6月12日閲覧。
- ^ "【CyberFight】小島聡がGHCヘビー級王座を潮崎豪から奪取!史上4人目のグランドスラム達成". プロレスTODAY. 12 June 2022. 2022年6月12日閲覧。
- ^ 2004年7月21日、HCWのNBCアリーナ大会でDDPとタッグを組み、グレート・ムタ&スティングと対戦している。
- ^ “【セガフェス】「桐生会」を最強の組織に!大人数バトル&組織育成がアツい「龍が如く6」の「クランクリエイター」ゲームプレイが初公開”. Gamer (2016年11月22日). 2016年12月15日閲覧。
- ^ “【ファイトリーグ】開幕宣言イベントに先駆けて主要ブランドのメインビジュアルを公開”. ファミ通App (2017年6月20日). 2017年6月20日閲覧。
- ^ “XFLAG、新作「ファイトリーグ」の最新情報を公開”. GAME Watch (2017年6月20日). 2017年6月20日閲覧。
- ^ a b 小島聡 、7年ぶりに計算間違いを修正~7年前の画像つき - BLACKEYE2・2006年11月28日
- ^ 人類プロレスラー計画「中西ランド」#15-2「小島選手が参戦!ダメ出しツイッターランドσ(^_^;どうする中西!?」
- ^ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar495252
- ^ “『レスラーめし/出張版』!今回は小島聡編(前編)! “パンへの異常な愛情”を語る!ウワサの“BREAD CLUB”とは何か?”. sp.njpw.jp. 2022年8月18日閲覧。
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