小原直 小原直の概要

小原直

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 16:15 UTC 版)

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小原直
生年月日 1877年1月24日
出生地 日本 新潟県
没年月日 (1967-09-08) 1967年9月8日(90歳没)
出身校 東京帝国大学法科大学法律学科
称号 従二位(没後追叙)

内閣 岡田内閣
在任期間 1934年7月8日 - 1936年3月9日

内閣 阿部内閣
在任期間 1939年8月30日 - 1940年1月16日

内閣 阿部内閣
在任期間 1939年8月30日 - 1939年11月29日

内閣 第5次吉田内閣
在任期間 1954年6月19日 - 1954年12月9日
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人物

新潟県古志郡長岡本町(現:長岡市)に、士族田中敬次郎の三男として生まれる。その後、元会津藩士小原朝忠の養子となり『小原』姓を名乗る。新潟県第七中学区公立第一番小学校(現:長岡市立阪之上小学校)、旧制:新潟県立長岡中学校(現:新潟県立長岡高等学校)から、麹町区永田町橋本圭三郎宅の書生となり共立学校四年級に編入。旧制第一高等学校では松平恒雄宮内大臣、初代参議院議長)、長島隆二大蔵省理財局長心得、政友会代議士、桂太郎総理の娘婿)らと同級であった。東京帝国大学法科大学法律学科を経て、1902年(明治35年)7月に司法省採用となり、東京地方裁判所判事に任用される。当時の上司倉富勇三郎から見込まれ、千葉地方裁判所検事として赴任。以後、検事の道を進む。

小原は、検察官在任中に東京地裁検事局検事正 小林芳郎の下で、南谷知悌、古賀行倫、武富済小山松吉、大田黒英記らと日本製糖汚職事件(日糖事件)で家宅捜索と贈収賄者の取調べを担当した。日糖事件の取調べ段階で発覚したものの桂太郎総理より本件捜査の見合わせを余儀なくされた内外石油事件では、小原、武富で事件担当となった[1]幸徳事件シーメンス事件大浦事件、八幡製鉄所汚職事件、朴烈事件などを担当、特に、幸徳事件では宮下太吉管野スガの取り調べを担当した。また、シーメンス事件では主任検事を担当した。

田中義一内閣原嘉道司法大臣の下で司法次官に抜擢され、以後、濱口犬養斎藤内閣の司法次官を務める。また、この時期に各省次官合同会議で外務次官であった吉田茂と親交を結び、戦後死去するまで交友関係が続いた。

小原直

岡田内閣の司法大臣在任中、帝人事件天皇機関説事件二・二六事件が起き、特に、二・二六事件では、総理秘書官迫水久常から、反乱軍に殺害されたとされていた岡田啓介総理の生存がいち早く伝えられ、その事実が確認されると、岡田の参内を強く主張し、不敬を理由に反対する他の一部閣僚の反対を押し切った。しかし、次期広田内閣では留任が望まれていたにも拘らず、陸軍から陸軍大臣内定者寺内寿一の名において国体明徴問題などの処置に難ありとして組閣への干渉を受けたため、吉田茂、下村宏と共に入閣を阻止された。

阿部内閣では、第一次近衛内閣平沼内閣時代に司法大臣であった塩野季彦の反対を受け司法大臣に就任できず、代わりに内務大臣厚生大臣に任じられた。これは、当時の司法界における経済検事(捜査検事)系列の小原閥に対する思想検事系列の塩野閥の対立の結果と見られている。

閣僚退任後は弁護士業を開業し、戦後に至り、公職追放となる[2]

戦後昭和電工事件では迫水久常の弁護を担当し、迫水唯一人のみ一審段階で無罪となった[3]指揮権発動で辞職に追い込まれた犬養健の後任である加藤鐐五郎の後を継ぎ、第5次吉田内閣で法務大臣を務めた。会津会会員[4]

略歴




  1. ^ 『小原直回顧録』(小原直、1967年) P27、P29
  2. ^ 総理庁官房監査課編 『公職追放に関する覚書該当者名簿』 日比谷政経会、1949年、455頁。NDLJP:1276156 
  3. ^ 『小原直回顧録』(1967)迫水久常の寄稿文 より
  4. ^ 『会津会雑誌第五十一号』
  5. ^ 『官報』第5782号、昭和21年4月26日。
  6. ^ 名誉市民 新潟県長岡市オフィシャルサイト[リンク切れ]
  7. ^ 『官報』第1499号・付録「辞令二」1931年12月28日。


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