安田善次郎 親族

安田善次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/21 05:38 UTC 版)

親族

長男の2代目安田善次郎
四男の安田善雄。 竹廼舎2代目慎之介の養子となり、長じて安田系企業の重役に名を連ねた後、36歳で関東大震災で亡くなる。

遠祖は大陸から渡来し、公卿で著名な学者であった三善清行鎌倉幕府執事三善康信を輩出した。その末裔にあたる三善清雄が越中国婦負郡安田村に移り住み、姓を「安田」と名乗った。その三男である楠三郎(1711年 - 1784年)が、先祖三善氏通字である「善」から安田屋の善次郎と名乗り、富山城下の新町において商売を始めた。以降代々当主が善次郎を名乗った[17]。安田善次郎の父・善悦(1814年 - 1887年)はその四代目善次郎だが、三代目に子供がなかったため、2歳の時に他家から入った養子だった[17]。実父は亡くなっており、実母は兄を連れて再婚した[17]。1848年に三代目が亡くなり、家督を継いで本名・政次郎より善次郎に改名(善悦は隠居後の名)[17]。このころ商売の傍ら農業に従事していたが、富山藩下級武士の株を買って士籍に列した[17]

安田善次郎はその長男で、下に妹・常子、文子、清子がおり、それぞれ太田弥五郎(のちの安田弥五郎)、井上兵衛、河上房太郎(のちの安田忠兵衛)の妻となった[17]。善次郎の妻・房子は日本橋田所町の刷毛屋・藤田弥兵衛の四女で、1864年に結婚した。

善次郎が暗殺された後、長男の安田善之助が大正10年(1921年)に二代目安田善次郎を襲名して家督を継承した。二代目は書誌学にも造詣が深く、善本・稀覯本の蔵書家としても知られたが、収集した松廼舎(まつのや)文庫は関東大震災で、安田文庫は東京大空襲でそれぞれ焼失した[18]

三男に安田善五郎[19]。四男に安田善雄[20]。二女てる(1875年生)の婿に安田善三郎伊臣忠一の子)。三女みね(1881年生)の夫に二代目安田善四郎[21]

二代目安田善次郎の長男・安田一(善次郎の孫)の時に財閥解体を迎えた。一の長男で現安田学園理事長で安田不動産顧問の安田弘は、善次郎の曾孫にあたる。

次女のてると安田善三郎の娘・磯子は小野英二郎の息子・英輔と結婚し、その娘(善次郎の曾孫)には洋子(オノ・ヨーコ、前衛芸術家)・節子(世界銀行シニアアドバイザー・彫刻家)がいる。オノ・ヨーコはミュージシャンのジョン・レノンと結婚したが、二人の間に産まれたショーン・レノン(ミュージシャン)は善次郎の玄孫にあたる。


  1. ^ 朝日日本歴史人物事典「安田善次郎」
  2. ^ a b c d 百年史 1998, p. 10.
  3. ^ a b 百年史 1998, p. 12.
  4. ^ 百年史 1998, p. 12-13.
  5. ^ 百年史 1998, p. 13.
  6. ^ (株)富士銀行『富士銀行百年史. 別巻』(1982.03)渋沢社史データベース
  7. ^ 都立高等学校 地理歴史科用 江戸から東京へ 71頁、東京都教育委員会
  8. ^ 制限選挙期における東京市会議員総選挙の結果について(櫻井良樹)
  9. ^ 暗殺者の朝日は1890年(明治23年)生まれ、伝記が2009年(平成21年)に出されている。/ 中島岳志 『朝日平吾の鬱屈』(筑摩書房〈双書Zero〉)。
  10. ^ 服部敏良『事典有名人の死亡診断 近代編』(吉川弘文館、2010年)326頁
  11. ^ 史跡文化財めぐり 1984, p. 14.
  12. ^ 引き継がれた善次郎翁の「社会への貢献」 墨田区横網安田不動産株式会社
  13. ^ 『官報』第1278号「叙任及辞令」1887年9月30日。
  14. ^ 『官報』第1278号「彙報 - 褒章」1887年9月30日。
  15. ^ 『官報』第5589号「叙任及辞令」1902年2月24日。
  16. ^ 『官報』第8454号「叙任及辞令」1911年8月25日。
  17. ^ a b c d e f 安田氏の家系『安田善次郎伝』矢野竜渓 著 (安田保善社, 1925)
  18. ^ 安田善次郎二代目 国立国会図書館
  19. ^ 安田善五郞 (男性) 日本研究のための歴史情報『人事興信録』データベース
  20. ^ 安田善雄 (男性)人事興信録データベース(名古屋大学)
  21. ^ 安田善四郞 (男性)人事興信録データベース(名古屋大学)
  22. ^ a b 大和滋 岩淵潤子(編)「明治・大正・昭和期の芸能と旦那」『「旦那」と遊びと日本文化』PHP研究所 1996 ISBN 4569551521 pp.101-110.
  23. ^ 小汀利得『安田コンツェルン読本』春秋社、1937年、226-228頁
  24. ^ 齋藤憲『稼ぐに追いつく貧乏なし--浅野総一郎と浅野財閥』東洋経済新報社、1998年、188頁。 ISBN 4-492-06106-1


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