宇宙円盤大戦争とは? わかりやすく解説

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宇宙円盤大戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 03:55 UTC 版)

宇宙円盤大戦争』(うちゅうえんばんだいせんそう 英文:Great Battles Of Flying Saucers[1])は、1975年7月26日に東映まんがまつりの一編として公開された、東映動画製作の30分の短編劇場用ロボットアニメ。もともとの企画は当時のUFOブームがキッカケとなっている[3]


注釈

  1. ^ a b 中黒(・)はオープニング映像のクレジットに基づく。
  2. ^ TVアニメ『UFOロボ グレンダイザー』第72話は、『宇宙円盤大戦争』の実質的リメイクになっており、ゲスト・キャラクターのルビーナ王女(ベガ大王の娘)の声は、テロンナ役の小原乃梨子が担当している。そのバトルスーツもまた、テロンナの物をやや派手さを抑えて流用されている。
  3. ^ アニメ本編では「デューク・フリード」ではなく、中黒(・)の無い「デュークフリード」表記となっている。また講談社『テレビマガジン』誌では特集記事・掲載漫画とも「デューク=フリード」で統一されている。
  4. ^ 当時発売されたミニカード裏面の解説文には“六年前には愛し合い、デュークフリードは愛のちかいの髪かざりをテロンナにつけてやった”との記述がある。[7]
  5. ^ a b 『グレンダイザー』における光量子エネルギーのように、現実の光量子と異なるのかどうかは不明。
  6. ^ 当時発売されたミニカード裏面の解説文には“白光光線を発射しろ!”との記述がある[10]が、それ以上一切の説明が無いため、どのような武器かは詳細不明。劇中では全身を発光させて、UFOロボットの火炎攻撃を弾き飛ばしており、あるいはそれを指す可能性もあるが定かでない。
  7. ^ 設定画では、ロボイザーの合体していない状態のスぺイザーが鋸刃を出している図が描かれており、双葉社刊『魔神全書 MAZINGER BIBLE』では“ガッタイガーの状態でも使用可能”と解説しているが、その画稿には注釈として“ガッタイガーになった時のみカッターが出る”という、図とも矛盾する書き込みがされている[6][12]。劇中では2度使用されているが、いずれもガッタイガーの状態でしか使われていない。
  8. ^ “キャップ”との表現は、劇中での大介の言に基づく。
  9. ^ 劇中では「戦闘コマンド」[5]とも呼ばれる。
  10. ^ 講談社『テレビマガジン70's ヒーロー創世期メモリアル』にて、“原作・響わたる氏、まんが・森藤よしひろ氏の「ミクロマン」第1回。”との解説がある[26]
  11. ^ “響わたるは脚本家の鳥海尽三の筆名である”とのこと[28]。テレビマガジンにおける『ミクロマン』のストーリーは鳥海尽三が響わたるのペンネームで作っていた[29]。他に『ひみつ指令マシン刑事999』原作の“響わたる”とは「タツノコプロでアニメをやっていた人たちの共同ペンネーム」とのすがやみつるの発言がある[30]
  12. ^ 単行本のKC(TVマガジン)コミックス『ミクロマン』全6巻すべての表紙・背表紙では、著者名が森藤の単独表記となっているが、奥付・中表紙では“響わたる”との連名となっており、さらに第5巻から“響わたる(鳥プロ)”との連名表記になっている[32][33]
  13. ^ 短調から長調へ変わるパート
  14. ^ 登場人物たちが通う学校の名が「八ヶ岳学園[40]」である(TVシリーズ第9、35話ほか)。また設定画の“牧葉家全景”の背後の山には“八ヶ岳”との書き込みがある[40]。なおグレンダイザーが不時着して、デュークフリードと宇門博士が出会った場所も“八ヶ岳”である(第2話)。
  15. ^ ただし栃木県那須地方[41][42]や富士山付近[43][44]など、完成映像と異なる記述をする資料もある。

出典

  1. ^ a b 「東映動画 長編アニメ大全集 下巻」(徳間書店)240頁 1978年
  2. ^ a b オープニング映像のクレジットに基づく。
  3. ^ a b 魔神全書 2002, pp. 348–349, 「第5章 銀幕のマジンガーたち 第8節 宇宙円盤大戦争 主要設定画集」
  4. ^ a b c 魔神全書 2002, pp. 350, 「第5章 銀幕のマジンガーたち 第8節 宇宙円盤大戦争 主要設定画集」
  5. ^ a b c 「MAZINGER ENEMIES COLUMN 『宇宙円盤大戦争」〜円盤獣のコンセプトを生んだ『グレンダイザー』の世界〜」『マジンガーシリーズ 40周年記念公式図録 狂機乱武-機械獣/妖機械獣・戦闘獣・円盤獣/ベガ獣の世界-』グライドメディア(現・大洋図書)、2013年5月31日、147頁。ISBN 978-4-8130-2218-3 
  6. ^ a b 魔神全書 2002, pp. 356, 「第5章 銀幕のマジンガーたち 第8節 宇宙円盤大戦争 主要設定画集」
  7. ^ 堤哲哉・著『昭和アニメカードクロニクル』辰巳出版、2021年3月5日、ISBN 978-4-7778-2725-1、131頁。
  8. ^ a b c 講談社月刊『テレビマガジン』1975年7月号70-71頁「カラー特報 宇宙円盤大戦争 ロボットがドッキングする すごい円盤ガッタイガー」。
  9. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE.48 スーパーロボット大図鑑1 〜鉄の城編〜』バンダイ、1992年7月20日、ISBN 4-89189-228-5、135頁。
  10. ^ a b c d e f 堤哲哉・著『昭和アニメカードクロニクル』辰巳出版、2021年3月5日、ISBN 978-4-7778-2725-1、131-134頁。
  11. ^ a b 魔神全書 2002, pp. 357, 「第5章 銀幕のマジンガーたち 第8節 宇宙円盤大戦争 主要設定画集」
  12. ^ 大全集 1988, pp. 166, 「劇場用キャラクター 設定&デザイン画集(グレートマジンガー対ゲッターロボG他)」
  13. ^ a b c d e f 講談社、月刊『テレビマガジン8月増刊 人気まんが7大ヒーロー大行進ジャンボ号』1975年7月15日発売(奥付表記では1975年8月15日発行)、207-277頁「宇宙円盤大戦争」。
  14. ^ 講談社『テレビマガジン』8月号増刊「人気まんが7大ヒーロー大行進ジャンボ号」1975年7月15日発売(奥付表記では1975年8月15日発行)、212-213、269-271頁。
  15. ^ 講談社『テレビマガジン』8月号増刊「人気まんが7大ヒーロー大行進ジャンボ号」1975年7月15日発売(奥付表記では1975年8月15日発行)、262頁。
  16. ^ 講談社『テレビマガジン』8月号増刊「人気まんが7大ヒーロー大行進ジャンボ号」1975年7月15日発売(奥付表記では1975年8月15日発行)、251-252頁。
  17. ^ 講談社『テレビマガジン』1975年8月号、90-91頁「宇宙円盤大戦争 デューク=フリードの3大戦法」
  18. ^ 魔神全書 2002, pp. 353, 「第5章 銀幕のマジンガーたち 第8節 宇宙円盤大戦争 主要設定画集」
  19. ^ 赤星政尚他・著『不滅のスーパーロボット大全 マジンガーZからトランスフォーマー、ガンダムWまで徹底大研究』二見書房、1998年9月25日、ISBN 4-576-98138-2、「CHAPTER.4 ロボットアニメを作った男たち ロボットアニメ 殿堂入りスタッフ紳士録」133頁。
  20. ^ 講談社、月刊『テレビマガジン』1975年7月号、164-171頁「宇宙円盤大戦争 前編」。
  21. ^ 講談社、月刊『テレビマガジン』1975年8月号、174-189頁「宇宙円盤大戦争 後編」。
  22. ^ 『ワールドムック1215 フィギュア王』No.263、ワールドフォトプレス、2019年12月24日(奥付では2020年1月30日発行)、ISBN 978-4-8465-3215-4、「特別企画 UFOロボ グレンダイザー1975」78-79頁。
  23. ^ 原口正宏 、長尾 けんじ/赤星 政尚:著『創立40周年記念出版 タツノコプロインサイダーズ』講談社、2002年12月20日、ISBN 4-06-330179-6、「第二章 企画文芸の理(ことわり) 鳥海尽三」36、40頁、「第二章 企画文芸の理(ことわり) 酒井あきよし」53頁。
  24. ^ オトナアニメ編集部・編著『オトナアニメCOLLECTION いまだから語れる70年代アニメ秘話〜テレビまんがの時代〜』洋泉社、2012年7月16日、ISBN 978-4-86248-964-7、46-47頁。
  25. ^ 講談社『テレビマガジン』1月号増刊「人気ヒーロージャンボ号」1975年12月15日発売(奥付では1976年1月15日発行)、289頁「大けんしょうつき科学まんが ミクロマン」。
  26. ^ 『テレビマガジン特別編集 テレビマガジン70's ヒーロー創世期メモリアル』講談社、1998年12月27日、ISBN 4-06-178421-8、102頁。
  27. ^ 講談社『テレビマガジン』4月号増刊「8大ヒーロージャンボ号」1976年3月15日発売(奥付表記では1976年4月15日発行)、311頁「ミクロマン」。
  28. ^ 原作・響わたる/ まんが・森藤よしひろ、ミリオン出版刊『ミクロマン完全版 01』ISBN 4-8130-1082-2、2003年7月11日発行、奥付:著者プロフィール。
  29. ^ 『テレビマガジン特別編集 テレビマガジン70's ヒーロー創世期メモリアル』講談社、1998年12月27日、ISBN 4-06-178421-8、84頁「鳥海尽三インタビュー」。
  30. ^ 岩佐陽一・編、洋泉社MOOK『まんが秘宝Vol.3ぶっちぎりヒーロー道・リターンズ!!まんがチャンピオンまつり』洋泉社、1998年4月2日、ISBN 4-89691-305-1、「すがやみつるインタビュー」137頁。
  31. ^ 『テレビマガジン1978年4月号増刊 飛べ!孫悟空と人気まんが号』講談社、1978年3月15日発売(奥付表記では1978年4月15日発行)、175頁「ミクロマン いかれ!フードマンのまき」。
  32. ^ 森藤よしひろ・著、講談社KC(TVマガジン)コミックス(KCT828)『ミクロマン』第5巻、ISBNコードなし、1978年5月15日発行。
  33. ^ 森藤よしひろ・著、講談社KC(TVマガジン)コミックス(KCT830)『ミクロマン』第6巻、ISBNコードなし、1979年2月25日発行。
  34. ^ 講談社、月刊『テレビマガジン』1975年7月号、164-171頁「宇宙円盤大戦争 前編」。
  35. ^ 講談社、月刊『テレビマガジン』1975年8月号、174-189頁「宇宙円盤大戦争 後編」。
  36. ^ 『劇場版マジンガーシリーズ 3』TE-M367 (VSTM00367)、東映ビデオ株式会社、1986年12月12日。
  37. ^ DVD-BOX『マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX』DSTD02065、東映ビデオ株式会社、2002年05月21日、ボーナスディスク。
  38. ^ DVD-BOX『マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX Compact』DSTD02226、東映ビデオ株式会社、2003年05月21日、ボーナスディスク。
  39. ^ Blu-ray BOX『MAZINGER THE MOVIE Blu-ray 1973-1976』BSTD03560、東映ビデオ株式会社、2012年10月21日、ボーナスディスク。
  40. ^ a b 魔神全書 2002, pp. 211, 「第3章 UFOロボ グレンダイザー 第3節 アニメ版 グレンダイザー」
  41. ^ 講談社『テレビマガジン』1975年12月号、グレンダイザークラブ 126-127頁「宇宙開発研究所のひみつ大公開!」。
  42. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE.48 スーパーロボット大図鑑1 〜鉄の城編〜』バンダイ、1992年7月20日、ISBN 4-89189-228-5、108頁。
  43. ^ 大全集 1988, pp. 108, 「宇宙科学研究所(施設・特殊装備)」
  44. ^ 魔神全書 2002, pp. 207, 「第3章 UFOロボ グレンダイザー 第3節 アニメ版 グレンダイザー」


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