孫正義 エピソード・人物

孫正義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 16:56 UTC 版)

エピソード・人物

好きな企業家

最も好きな起業家は本田宗一郎である[93]という。

創業2年目に余命5年宣告

ソフトバンク創業2年目、健康診断で肝硬変の直前の慢性肝炎でと診断され、即入院。余命5年の宣告を受け、その後3年半入退院を繰り返す。絶望の中、会議に参加するため病院を抜け出して毎週会社に行っていた。主治医のから叱られ、「なんのために自分の命を縮めるような行為をしてでも会社にいくのか?」と問われ、お金のためか? 名誉のためか? なんのために病院を抜け出して、命を縮めてまで会社に行くんだろうと自問したという。

何のための人生か、何のための会社か。

そのとき心の底から思ったのは、見栄とか、格好とか、大義名分とか、社会的に形式張ったこと、そんなものはどうでもいいと。本音でいらない。では、自分は何があったら幸せか。生まれたばかりの娘や家族の笑顔をみること。そして自分の家族だけでなく、お客さん、社員、見ず知らずの女の子。そういった人たちの笑顔のために生きたいと建前抜きに思ったという。

そして笑顔を生きる希望に、生きる欲望にして療養生活を送っていたところ、病気が回復したという[94]

1兆円をドブに捨てた?ジョブズとの男の約束

ソフトバンクの時価総額がおよそ6000億のとき、1兆8000億円のボーダフォンを買収する。すぐに週刊誌で「孫正義は1兆円をドブに捨てた」と大々的に書かれて、1週間で株価が6割下落した。

しかし、孫には1.8兆円の勝負をする秘策があった。当時は誰にも言っておらず、ソフトバンクの中でも知っていたのは2〜3人。

その秘策は、スティーブ・ジョブズ。彼がまだiPhoneを発表する前、孫は彼に会いに行っていた。

そのとき、孫は暖めていたアイディアを手書きの図面を使ってジョブズに説明する。アイポッドにMacのOSを搭載したような、今までにないモバイルフォンを作って欲しいと。

孫がジョブズに図面を渡そうとしたところ、ジョブズは見てくれなかった。しかし、孫はジョブズの含みのある笑顔をみて、自身が発想したものに相当するものを作っているに違いないと思い、「そうだろ?」と尋ねたが、ジョブズは答えなかったという。

そこで、ジョブズが作っているものが完成したら、孫をパートナーとして日本での独占販売権がほしいと交渉する。そして、独占販売権を得られるという話になったことから、孫は一筆もらいたい言った。するとジョブズから、まずは、携帯の電波の許認可をとってきてから続きの話をしようと言われたという。

その口約束の2週間後。孫は1.8兆円でボーダフォンジャパンを買収した。 そして、ジョブズは孫との約束を守る。ジョブズが孫に提供したものは、孫が当初提案したものをはるかに超えた、あらゆる機能を詰め込んだモバイルフォン、iPhoneだった[95]

No.1と組む。300年成長する群戦略

創業当時から300年成長する会社として孫が取ってきた戦略がNo.1の会社の集合体を作るという「群戦略」。

孫は、No.1の集合体のグループを作るために、企業買収の際、意図的・戦略的にソフトバンクのブランドを付けてこなかった。なぜならば、もし、No.2やNo.3になり、売却をしたいと思ったとき、「SBなんたら」「ソフトバンクなんたら」という名前を付けていたら、簡単に売却できないからだ。

そして、コアとなる会社を除き、持株比率も51パーセントや、80パーセント、100パーセントなどを要求してこなかった。むしろスイートスポットを20、30パーセントに置き、No.1の会社を集めてきた。その結果、20年で20兆円を超える規模の株式をグループで集めた。

世界には企業連合を組むグループは多数あるが、No.1のグループはない。孫は、グループが自分のファミリーのサービスを使おうとすると、弱者連合にならざるを得ないと言う。本当は1位の会社の製品があるのだが、ファミリーカンパニーの製品を使おう、となる。世界で1位でないのに使わなければいけない。それではシナジー効果も得にくく、強いグループにはなれないというのだ[96]

意思決定の前提である「権限と情報量」を素早く揃える

孫の基本的な考え方は、「7割の成功率が予見できれば事業はやるべき。5割では低すぎ、9割では高すぎる」というもの。いくら先見の明かあっても、世の中の3歩先を行ってしまうと事業は成り立たない。また、みんながやろうとしていることでは遅すぎる。ちょうど世の中の1歩先くらいのタイミングがいいという。

そして、意思決定の前提になる「権限と情報量」を最も大事にしている。多くの企業では、意思決定権者が不在の場合、決定を先送りしてしまう。それでは時間をロスしてしまうため、無理にでも権限と情報を持っている人をその場に集めて決めてしまうというのが孫の手法になっている。

孫は、会議中に疑問点や確認点が出てくれば、すぐに複数と会話ができるスピーカーフォンで、部下を呼び出す。相手が会議中だろうが、海外出張中だろうがお構いなしで、権限と情報を持っているものを集めてしまうのだ。この「権限と情報量」を素早く揃えることが、迅速な意思決定のもとになっている[97]

将来計画

孫は19歳の時に「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ」という人生50年計画を立て、今もその計画の実現に向けて走り続けているという[要出典]

小学生時代のエピソード

小学生時代の夢は画家で、好きな画家はゴッホ[注 5]

孫の父・三憲は小学生の正義に対し「今度お父さんが出す新製品に、何か言いたい事はあるかな」と問い、子ども扱いせずに関係者の一人として意見を聞いていた[13]。こうした体験が後に経営者としての手腕に繋がっていった。また「お前は在日朝鮮人だから、普通の日本人より頑張らないと出世出来ないぞ」と語っていた[13]

藤田田を訪問

高校時代、藤田田の『ユダヤの商法―世界経済を動かす』という書籍(KKベストセラーズ、1972年)を読んで感動し、面会するために藤田の会社に行く。最初は門前払いを受けるが、何度も訪れて根負けした藤田についに社長室に通されたという。そこで「今度渡米するのだが、アメリカで何をすべきか」と尋ね、コンピューター関連を学ぶように助言された。その後成功した孫は藤田を食事に招待し、藤田はあの時尋ねてきた高校生が孫正義だったかと驚き、非常に感激し、孫の会社に自社パソコン300台を発注したという[99]

大学検定試験のエピソード

カリフォルニア州での大学の検定試験の際に「この問題は日本語ならば必ず解ける」と言い、辞書の貸し出しと時間延長を試験官に申し出た。試験官は、自分の上司にあたる人間に相談。さらにその上司は、自分の上司に相談。そうこうしているうちに、最後は州知事にまで孫は電話で交渉して、「辞書の貸出し」と「時間延長の要求」をのませたという。

さらに、州知事との交渉において知事は「厳密な終了時間」を決めておらず、「辞書を引くのに適当な時間だけ延長する」という結論が出されたことから、無期限の時間延長と孫は独自解釈して、最後までテストを受けて合格したという。

著名な発言

将来はヤフーを子会社化
孫は2005年に雑誌の取材で「近い将来アメリカのヤフー本社も買収して子会社化しようと思う」と話している。[要出典]もっとも米国のYahoo!はかつてソフトバンクが筆頭株主だった[100]
噂にはコメントしない
ソフトバンクの新機種発表会で、「iPhone 3Gの発売はソフトバンクからか」と質問された時の発言。「iPhone 3GS」の発売前にも、同じコメントを残していた。
首相四年連続辞任時に「日本の不幸」
2010年、Twitterユーザーから首相辞任にコメントを求められた際に、「4人の首相[注 6]の任期が1年程度。民間会社ですら社長任期が1年では大きな事は成し得ない。日本の不幸」と述べた[101]

在日割引デマ

2010年7月19日、週刊新潮に取り上げられていた「在日割引[注 7]」の存在について、一般ユーザーからの「ソフトバンクがそのような割引をしているのはデマか?」との質問に対し、直接の返答と詳細な経緯の説明を行った。これによれば、「この割引プランはデマ。2008年に代理店がソフトバンクの許可無く販売したが、ソフトバンク側が認知した後に書面で通知し、当該の割引営業行為を停止させた」と発言した[102][103]。ソフトバンクモバイル広報室は「この割引プランは、弊社の代理店が民団と勝手に取りまとめたもので、弊社サービスではありません」と発言した。

特許

スクリーンゴルフの周囲に空気ダクトを設置し風を送ることで臨場感を増した『ゴルフシミュレーションゲーム環境装置』を特許出願(特許4041197)しており[104]、自宅の地下に設置しているとされる[105]




注釈

  1. ^ 元NTTドコモ社長大星公二さん「私が会長の頃、ドコモの経営諮問機関であるアドバイザリーボードのメンバーを孫さんにお願いした。彼の著作や業績を高く評価し、入ってもらった。孫さんが一年後に「辞めさせてください」と言ってきた。なぜかと不思議だったが、しばらくして孫さんは通信分野に参入し、移動通信へと事業を広げていった。」[18]
  2. ^ 原子力発電の140万kWの発電能力に対して、 太陽光発電では1平方m程度の量産型パネルの発電能力は1kWで、しかも、発電自体さえも天候に依存する。そのため、現在の技術では再生可能エネルギーは原子力と圧倒的な発電能力差があり、「代替」させることは不可能だと結論づけられている[要出典]
  3. ^ 2011年6月15日、孫も出席した「再生可能エネルギー促進法案成立緊急集会」で、菅直人が「国会には、菅の顔をもう見たくないと言う人が結構たくさんいる。それなら、この法案を早く通した方がいい。その作戦でいきます」と発言し、孫は「粘り倒して!この法案だけは絶対に通してほしい!」と叫んだ。
  4. ^ 「・・・仮に(買取価格が)40円(/kWh)で(買取期間が)20年だという試算をしたときに、二百数十ヵ所のうちの200ヵ所ほどは採算が合わないということで見送らざるを得ない。・・・その9割近くを見送らざるを得ないというほど、決して40円とか20年という数値が甘い数値ではなくて、それでもかなり多くの一般的な候補地が脱落してしまうほど、安易な軽いレベルのハードルではないことを、最初に申し上げさせていただきます。・・・少なくとも、40円の20年で試算したときに、二百数十ヵ所のうちの二百何ヵ所は、少なくとも造成コストうんぬんを数えたときに、われわれとしてはかなりこれは難しいなと。本当であれば42円、45円と言いたいところですが、これは一方、(消費者への負担との)バランスもありますので、やはり最低でも40円、20年というほどのものがないと」
  5. ^ 孫正義「僕は画家にも実は成りたかったんですよ。小学校の時ね。僕が成りたかった画家は貧乏画家なんですよ。要するにね、お金持ちの画家はもうその時点で堕落してると。人に売る為に絵を描くんじゃないと。展覧会に出す為に絵を描くんじゃないと。」
    村上龍「どんな画家が好きだったんですか?」
    孫正義「僕はあのーゴッホとかね。有名に成る前のゴッホ」
    村上龍「ゴッホはだって貧乏な内に死んだんですよね」
    孫正義「だからゴッホの様な生き様が一番尊敬できる生き様だと。要するに画家ならね」[98]
  6. ^ 安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫。
  7. ^ 民団新聞に広告が掲載されたソフトバンク携帯電話の在日本大韓民国民団団員のみを対象とした格安割引プランを指す俗称。インターネット上にこの広告部分を含んだキャプチャ画像が出回り、一部のインターネットユーザーが問題視した。

出典

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