奈良県 経済・産業

奈良県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 03:51 UTC 版)

経済・産業

産業

  • 観光産業が発達しており、各地の神社仏閣や遺跡、万葉の故地などが観光客を集めている。東大寺二月堂修二会(お水取り)や春日若宮おん祭などの伝統行事や若草山の山焼き、また正倉院展なら燈花会などの新しいイベントなどが多くの観光客に親しまれている。奈良県への年間観光客数は約4000万人。一方で宿泊施設は少なくホテルの軒数は2006年度において全国都道府県別で46位、客室数は47位(最下位)であった[12]。そのためホテルの多い京都や大阪に宿泊者の多くを奪われている状況である。奈良県ではホテル誘致を推進している[13]
  • イチゴスイカ茶葉大和茶)の有数の産地でもある。特にイチゴは県内の地名が付いた“あすかルビー”という有名品種がある。
  • 和書・書道に欠かせないや筆(奈良市)、茶道に欠かせない茶筅生駒市高山)、などの産地。墨は全国シェアの95%が奈良県産品であり[14]、茶筅は生駒市高山で全国シェア90%以上を占める[15]
  • 金魚では大和郡山市が国内の代表的な名産地として知られている。近年では金魚すくい大会(全国金魚すくい選手権大会)が賑わいを見せ全国から参加者が集まっている。出荷匹数は日本一である。ただし、唯一水産試験場が無い県である事もあり、金魚の疾病などは県畜産課・家畜保健所が扱っている。
  • 素麺の四大産地である(桜井市三輪素麺)。また、手延べ素麺の三大産地の一つでもある。
  • 吉野地域の山間部において、林業が県南部の基幹産業となっている。吉野杉のブランドで知られる。
  • 中和地域において、靴下広陵町)や野球のグラブなどスポーツ用品の生産も高いシェアを得ている。
  • 三郷町では江戸時代、農家の農間渡世としてわら草履生産が行われており、現在もその伝統を継ぐ和履き製造(雪駄草履)を継承している。

金融機関


注釈

  1. ^ 他の4都府県は、東京都神奈川県大阪府沖縄県である。
  2. ^ 都県内に気動車による定期列車が存在しないのは、当県のほかは東京都・神奈川県・沖縄県のみである。なお、2006年3月17日までは、気動車による急行「かすが」が奈良県内を走っていた。
  3. ^ 新幹線を除けば岩手県栃木県広島県もこれに該当する。2020年3月13日まで宮城県もこれに該当していた。
  4. ^ 近鉄が定期特急を運転していることを踏まえれば、JRと民鉄を総合すると、沖縄県を除く46都道府県全てで定期特急が走っている。
  5. ^ 臨時列車を含めた場合は、特急「まほろば」が運行されているため、特急列車が走っている県になる。
  6. ^ 京都府内の私鉄路線では阪急京都線大阪メトロ堺筋線と直通運転を行っているが、堺筋線の車両である大阪市交通局66系電車は定期運用では大阪府内の北千里駅、京都線の高槻市駅までの乗り入れのため京都府内には乗り入れない。
  7. ^ 地下鉄事業者の路線を有しない都道府県で、なおかつ地下鉄車両が乗り入れてくるのは奈良県以外では茨城県が該当する(県内の取手駅東京メトロ千代田線の車両が乗り入れるため。京都市営地下鉄東西線の車両は滋賀県へは、福岡市営地下鉄空港線の車両は佐賀県へは直通していない)。
  8. ^ 山梨大学宮崎大学は国立の男女共学であるが、総合大学ではない。
  9. ^ 実質的にはKCNとこまどりケーブルは経営統合しているのでKCNグループで独占しているといえる。
  10. ^ ただし期限付き。
  11. ^ 県内でも一部だが、これらの局を直接受信可能な地域がある(受信出来る局は地域によって異なる)。
  12. ^ サービス開始当初はKCN提携のものだけだったが、2008年8月1日から、ケイ・キャット提携(現・ケイ・オプティコム直営)のサービスも開始し、並列で同時提供している。

出典

  1. ^ 県のシンボル(奈良県)
  2. ^ “金魚・アユ・アマゴを「奈良県のさかな」に - MSN産経west”. 産経新聞. (2012年6月27日). オリジナルの2012年6月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120627160424/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120627/wlf12062712140008-n1.htm 2012年6月27日閲覧。 
  3. ^ 県外通勤の実態2[リンク切れ] - 読売新聞
  4. ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正元年)[リンク切れ] Archived 2011年1月25日, at the Wayback Machine.[出典無効]、奈良県警の発表より
  5. ^ 強風による災害事例[リンク切れ] - 奈良地方気象台
  6. ^ 当時の気象庁アメダス記録
  7. ^ 「明治維新と奈良」『奈良市史 通史四』” (PDF). 奈良県 (1995年). 2017年6月5日閲覧。
  8. ^ やまと21世紀ビジョン[リンク切れ] - 奈良県
  9. ^ 奈良県統計課[リンク切れ]の調査による各年10月1日の人口
  10. ^ 捕獲されたニホンオオカミは現在、大英博物館で標本になっている - ならかん
  11. ^ 「刑務所ゼロ」、奈良に波紋 独自の教育惜しむ声 - 朝日新聞デジタル(2016年7月27日)
  12. ^ 強み 弱み 世の中の動き 県内地域の状況 ニーズの変化 ホテル - 奈良県
  13. ^ 日経グローカル No.94 P.48 - 49(2008年、日本経済新聞社 産業地域研究所)。なお当記事では客室数・ホテル数の最下位は徳島県となっている。
  14. ^ 「第2部 奈良県の中小企業 第1章 工業 その他指定外伝統工芸品」 『奈良県地域経済レポート』 奈良県. 2014年10月12日閲覧
  15. ^ 500年の歴史を未来へ伝えるために E!KANSAI 平成29年11月号 企業・地域の取組紹介 (近畿経済産業局)”. 近畿経済産業局. 2023年8月8日閲覧。
  16. ^ 13~14章/奈良県公式ホームページ”. www.pref.nara.jp. 2023年8月8日閲覧。
  17. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧
  18. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧
  19. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧
  20. ^ テレビ・ラジオでの放送 奈良県の放送局 (PDF) - 日本道路交通情報センター 2016年5月21日閲覧
  21. ^ 2012年9月30日まではケイ・キャット枚方市八幡市京田辺市京阪東ローズタウンでサービスを提供)と提携関係にあったが、同10月1日に合併し直営化
  22. ^ 朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い - FACTA online
  23. ^ “奈良にうまいものなし。奈良高畑に住んだ…”. 奈良新聞. (2021年11月11日). https://www.nara-np.co.jp/opinion/20211111214017.html 2023年3月24日閲覧。 
  24. ^ スポーツ振興課”. 奈良県. 2023年10月18日閲覧。






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