大路三千緒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 06:44 UTC 版)
おおじ みちお 大路 三千緒 | |||||
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本名 | 神山 美知子 | ||||
生年月日 | 1920年2月21日 | ||||
没年月日 | 2021年1月12日(100歳没) | ||||
出生地 | 日本・東京都 | ||||
死没地 | 日本・兵庫県伊丹市 | ||||
民族 | 日本人 | ||||
ジャンル | 俳優 | ||||
活動期間 | 1939年 - 2021年 | ||||
活動内容 | 宝塚歌劇団、演劇、映画、テレビドラマ | ||||
配偶者 | 独身 | ||||
著名な家族 |
千代薫(妹) 葦笛るか(姪) | ||||
主な作品 | |||||
テレビドラマ 『阿修羅のごとく』 『おしん』 | |||||
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来歴
卒業後、宝塚少女歌劇団に宝塚歌劇団27期生として入団(同期生は越路吹雪、月丘夢路、乙羽信子、東郷晴子など)。宝塚入団時の成績は93人中70位[1]。
1939年、初舞台を踏む。宝塚時代は男役を多く演じているが、娘役(とりわけ中年女性役)も初舞台当時より演じることが多かった。
終戦を経て、宝塚再興後の1951年 - 1952年に花組組長、1961年 - 1975年に雪組組長を歴任。その後は専科を経て1980年4月30日[1]に退団。最終出演公演の演目は東京宝塚劇場公演『アンジェリク/仮面舞踏会』である[1]。
妹も宝塚OGの千代薫[2]、姪もOGで女優の葦笛るか[注釈 1]。
在籍当時より映画・テレビドラマへの出演もあったが、退団後はテレビドラマを中心に活動。90歳まで宝塚で演劇指導を行っていた[4]。
1983年、『おしん』で主人公・谷村しんの祖母(谷村なか)役を好演。
2003年の『銀座まんまんなか!』への出演を最後にテレビドラマやメディアへの登場は途切れていたが、2012年4月4日に放送された『歴史秘話ヒストリア』・2014年8月6日に放送された『昭和偉人伝』に越路吹雪の同期生ということでテレビ出演した。また2019年には女性自身のインタビューに応じている[4]。
2014年、宝塚歌劇団創立100周年記念で設立された『宝塚歌劇の殿堂』の最初の100人のひとりとして殿堂入り[5][6]。当時、大路は存命していた殿堂入りタカラジェンヌの中で最高齢(94歳)であった。
晩年は兵庫県宝塚市内の介護付き老人ホームにて生活し、2020年2月21日に満100歳(百寿)を迎え[7]、殿堂入りしたタカラジェンヌでは雲井浪子以来2人目のセンテナリアンとなる。
2020年11月に脳梗塞で倒れて入院、闘病を続けたが2021年1月12日18時30分、兵庫県伊丹市の病院で死去した[8]。100歳没。生涯独身であった。
受賞歴
注釈
出典
- ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 32.
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 29.
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 28.
- ^ a b “90歳まで宝塚で演技指導も…99歳の元タカラジェンヌ | 女性自身”. WEB女性自身. 2019年9月22日閲覧。
- ^ 村上久美子 (2014年1月11日). “宝塚が八千草薫ら殿堂100人を発表”. 日刊スポーツ 2022年6月26日閲覧。
- ^ 『宝塚歌劇 華麗なる100年』朝日新聞出版、2014年3月30日、134頁。ISBN 978-4-02-331289-0。
- ^ “「おしん」のばあちゃん役の大路三千緒さん満100歳に 現在の楽しみは「相棒」|デイリースポーツ”. デイリースポーツ. 2020年2月23日閲覧。
- ^ "「おしん」おばあちゃん役 元タカラジェンヌ大路三千緒さん死去 100歳". デイリースポーツ. 神戸新聞社. 18 January 2021. 2021年1月18日閲覧。
固有名詞の分類
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