大般涅槃経 (上座部) 大般涅槃経 (上座部)の概要

大般涅槃経 (上座部)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/12 03:18 UTC 版)

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類似の伝統漢訳経典として、『長阿含経』(大正蔵1)の第2経「遊行経」や、『仏般泥洹経』(大正蔵5)、『般泥洹経』(大正蔵6)、『大般涅槃経』(大正蔵7)等がある。

80歳の釈迦が、王舎城東部の霊鷲山から最後の旅に出発し、マッラ国クシナーラーにて入滅(般涅槃)するまでの言行、及び、その後の火葬・遺骨分配の様子が描かれる。

時代背景

釈迦の最後の旅が行われたこの時期は、ちょうどマガダ国アジャータサットゥ王による、ヴァッジ国への侵略・征服が進められていた時期であり、本経にもその時代背景が色濃く反映されている。

本経は、アジャータサットゥ王が、ヴァッジ国への侵略計画について、釈迦に伺いを立てるところから、話が始まる。

また、ガンジス川の南岸、国境の村であり、物流拠点でもあったパータリ村(パータリプッタ)が、侵略拠点の要塞として造り変えられていく様も、描かれている。(アジャータサットゥ王の次の王、ウダーインの時代になると、マガダ国の首都は、王舎城からこのパータリプッタに移される。)

構成

第1章
1. 霊鷲山にて 【1-5】
2. 修行僧たちへの説教 【6-12】
3. 旅出 【13-18】
4. パータリ村にて 【19-34】
第2章
5. コーティ村にて 【1-4】
6. ナーディカ村にて 【5-10】
7. 商業都市ヴェーサーリーにて 【11-13】
8. 遊女アンバパーリー 【14-20】
9. ベールヴァ村にて 【21-26】
第3章
10. 死の決意 【1-6】
11. 悪魔との対話 【7-9】
12. 大地震 【10-47】
13. 死別の運命 【48-51】
第4章
14. バンダ村へ 【1-4】
15. ボーガ市と、四大教示 【5-12】
16. 鍛冶工チュンダ 【13-25】
17. プックサとの邂逅 【26-43】
第5章
18. 重い病 【1-12】
19. アーナンダの号泣 【13-17】
20. 大善見王の物語 【18】
21. マッラ族への呼びかけ 【19-22】
22. スバッダの帰依 【23-30】
第6章
23. 臨終の言葉 【1-7】
24. 死を悼む 【8-12】
25. 遺体の火葬 【13-23】
26. 遺骨の分配と崇拝 【24-28】

旅の道程

描かれる釈迦の最後の旅の道程は以下の通り。[2]

マガダ国

ガンジス川渡る (ゴータマの渡し))

ヴァッジ国

  • コーティ村
  • ナーディカ村
  • ヴェーサーリー市、ベールヴァ村(雨期安居)
  • バンダ村
  • ハッティ村、アンバ村、ジャンブ村
  • ボーガ市

マッラ国

  • パーヴァー市
(カクッター川)



  1. ^ 中村, 岩波文庫
  2. ^ 『ブッダ最後の旅』岩波文庫 pp. 367-368
  3. ^ a b 中村元は、アンバラッティカー園と、ナーランダーの記述については、サンスクリット本・有部本に記述が見られないので、後世の付加であると指摘している。『ブッダ最後の旅』 岩波文庫 pp. 219-221
  4. ^ サンスクリット、チベット、有部本では、この言葉は釈迦ではなく「ある比丘」が言ったことになっている。『ブッダ最後の旅』 岩波文庫 p. 233
  5. ^ 中村元は、「八勝処」の記述が他には漢訳阿含部の『大般涅槃経』にしか見られないので、後世の挿入と指摘している。『ブッダ最後の旅』 岩波文庫 pp. 269-270


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