大島本 写本の態様・特徴

大島本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 00:18 UTC 版)

写本の態様・特徴

浮舟帖のみを欠いており全54帖中53帖が現存している。もともとは54帖揃っていたと見られるが、いつ頃どのような事情で1帖だけ欠けたのかは不明である。

大型の四半本で全て袋綴。現在の表装は紺色系統の深い青色のものであるが、これは原装そのものではなく江戸時代前期から中期にかけて改装されたものと見られる。多くの補訂があることは前述した。

もともとは全帖で一つの箱に重ねて入れられていたが、新日本古典文学大系の底本使用料が入った際、その底本使用料を使用して選定保存技術保持者である前田友斎によって保存のため一冊ずつ取り出せるような引き出しを備えた専用の文庫箱形式の四箱からなる桐製の収納箱が作成された。

巻名

巻名については概ね現在でも一般的な巻名を記している。但し橋姫の巻名についてはこの巻に初登場する宇治八の宮を俗聖として出家することなく仏道にいそしんでいることから優婆塞と称することに由来している「優婆塞」の異名で記されている。この異名は『白造紙』に含まれる「源シノモクロク」、聖覚の『源氏物語願文』や了悟の『幻中類林光源氏物語本事)』、『源氏六十三首之歌』など成立時期の古いいくつかの資料にも見られるものであり、平安時代末期にはかなり有力な異名であったと見られる[28]藤原定家による源氏物語の注釈書「奥入」(第二次・自筆本)でも「廿八 優婆塞 一名 橋姫」と優婆塞を先に記した上で現在では一般的な巻名である橋姫の方を「一名」として記している[29]

奥書

桐壺関屋夢浮橋の巻末に奥書がある。

  • 関屋巻
    文明十三年九月十八日
    依大内左京兆所望、染紫毫
    者也
    権中納言雅康
  • 桐壺巻
    彼源氏物語事於長府書華、従京都豊芸為和談上使
    聖護院殿様御下向候、然者久々御在府候、桐壺巻大門跡
    様御筆候、夢浮橋巻新門跡様御筆候、大門跡
    様御名道増様与申、新門跡様御名道澄様与申也
    永禄七年七月八日 吉見大蔵太輔正頼 (花押)
  • 夢浮橋巻
    源氏一部五十四帖雖為新写之本、依有数奇之
    志附属良鎮大僧正者也
    文正元年十一月十六日 桃華老人
    うつしをくわかむらさきの一本は
    いまもゆかりの色とやはみね
    右光源氏一部五十四帖令附属正弘朝
    臣、以庭訓之旨加首筆、用談義之処
    秘本也、堅可被禁外見者也
    延徳二年六月十九日 前大僧正
    あはれこのわかむらさきの一本に
    心をそめてみる人もかな 右事書奥書異本
    夢浮橋新御門跡様道澄御手跡也
    長門府中長福寺御在寺候時也、同巻
    桐壺者大御門跡道増様御手跡也
    聖護院殿様之事也
    永禄七年七月八日 吉見大蔵太輔正頼 (花押)

関屋巻の奥書に飛鳥井雅康筆とある。池田亀鑑は、もともとは夢浮橋巻にあったもので、補写が行われた際に切り取られて関屋巻に付けられたのであろうとした。この説に対して、佐々木孝浩は、奥書は、もともと関屋巻のものであって、他の巻は別の写本を書本とする立場である[2]。 桐壺及び夢浮橋にある奥書によって、この2帖が、飛鳥井雅康らではなく、(桐壺は道増、夢浮橋道澄)による補写であることがわかる。桐壺と夢浮橋のみ別人の筆になっていることについて、池田亀鑑は「家本としての価値を高めるため」であろうとした。

勘物

本「大島本」は大部分の帖末に第一次奥入を有する。奥入を有しない巻は桐壺花散里澪標関屋絵合初音常夏篝火野分東屋蜻蛉夢浮橋である。

池田亀鑑は奥入を有するかどうかを青表紙本であるかどうかの基準としていたため、このことが大島本が「校異源氏物語」及び「源氏物語大成校異編」において底本として採用された大きな理由となったと見られる。

大島本より書写時期が古く、池田が利用可能な形でまとまって伝来している青表紙本の写本として池田本横山本言経本があげられるが、池田本は奧入を有するものの第一次奧入と第二次奧入が混在し、奥入りを有しない巻もあるため「大島本に次ぐ」という評価を与えられて桐壺、夢浮橋、初音、浮舟といった大島本に問題があるとされる巻において底本に採用されてその他の巻で校合本文の一つに採用されるにとどまり、横山本や言経本は奧入を有しないため校合本文のひとつとして採用されるにとどまった。

蔵書印

大島本には以下のような蔵書印が確認出来る。

  • 「宮河」 (陶晴賢の家臣「宮川房長」との説あり)
  • 「吉見/正頼」
  • 「青谿/書屋」 大島雅太郎
  • 「をばま」「小汀氏蔵書」 小汀利得
  • 「鈴木」 (味の素株式会社社長鈴木恭二)

綴じ方

大島本は袋綴になっている。このことについて佐々木孝浩は、袋綴という綴じ方は、安価な薄い紙を使うときや反古紙を再利用する時に使う「安物の装幀」であり、当時の権力者である大内氏が飛鳥井雅康に依頼して作らせた写本には相応しくないものであり、この「大島本」は大内氏の求めによって作成された「飛鳥井雅康書写本」そのものではなく「飛鳥井雅康書写本を転写したもの」であるとする根拠の一つとした[2]。これに対して藤本孝一は、「袋綴」という綴じ方は確かに安価な薄い紙を使うときや反古紙を再利用するときに使われる綴じ方ではあるものの、全ての「袋綴」がそうではなく、実際にこの大島本の場合には反古紙を再利用したような紙は一枚もない。大島本の装丁は当時の中国で生まれた最新のものを取り入れたものであって、このころ明と日本との最大の交流の窓口になっていた大内氏のために作られた写本としては至って相応しいものであり、何ら疑問とするに足りないと批判した[30]


注釈

  1. ^ 「宮河」印を有する19 帖、他の34帖
  2. ^ 田中とみについては千利休の末裔である可能性を指摘されている[5]
  3. ^ ある古書店が付けた価格が400円であったのに対して、希望価格は一万円であった。
  4. ^ ただし十数帖は必ずしも大島本を優先しない。#各種校訂本での大島本の採用状況に後述。
  5. ^ 但しその後に見いだされた明融本にされているものもあると見られる。
  6. ^ 残りの5帖は、臨模本以外も含む明融本を使用している。
  7. ^ 平安時代には「みこ」なる言葉は天皇の子についてのみ用いられ、親王などそれ以外の貴人の子はあくまで「御こ」(おほむこ)と厳密に使い分けられている事を指摘[21]

出典

  1. ^ 佐々木孝浩「蔵書家大内政弘をめぐって」佐藤道生編『名だたる蔵書家、隠れた蔵書家』慶応義塾大学出版会、2010年(平成22年)11月、pp. 57-79。ISBN 978-4-7664-1764-7
  2. ^ a b c d e 佐々木孝浩「「大島本源氏物語」に関する書誌学的考察」「斯道文庫論集」第41輯(慶應義塾大学斯道文庫、2007年(平成19年)2月28日)pp.165-200、『大島本源氏物語の再検討』(和泉書院、2009年(平成21年)10月)ISBN 978-4757605299 所収。
  3. ^ 田坂憲二 「大島本源氏物語をめぐって -その伝来過程を中心に-」『香椎潟』第33号、福岡女子大学、1987年(昭和62年)9月25日、pp. 13-26。のち『源氏物語享受史論考』風間書房、2009年(平成21年)10月、pp. 484-505。ISBN 978-4-7599-1754-3、柳井滋「大島本『源氏物語』の書写と伝来」新日本古典文学大系『源氏物語』第1巻、解説、岩波書店、1993年(平成5年)、上原作和「青表紙本『源氏物語』原論 青表紙本系伝本の本文批判とその方法論的課題」王朝物語研究会編『論叢源氏物語 4 本文と表現』新典社、2002年(平成14年)5月、pp. 17-78。ISBN 4-7879-4923-3 のち『光源氏物語學藝史 右書左琴の思想』翰林書房、2005年(平成17年)5月、pp. 134-179。ISBN 978-4-87737-229-3
  4. ^ 上原作和「佐渡時代の大島本『源氏物語』と桃園文庫」『光源氏物語傳來史』武蔵野書院、2011年(平成23年)11月、pp…142-161、286‐312。ISBN 978-4-838-60256-8
  5. ^ 『源氏物語』の佐渡時代保有者は千利休の末裔か。物語研究会11月例会 佐渡の大島本『源氏物語』のことなど 坂口昭一・上原作和、上原作和「佐渡時代の大島本『源氏物語』と桃園文庫」『光源氏物語傳來史』武蔵野書院、2011年(平成23年)11月、pp…142-161、286‐312。ISBN 978-4-838-60256-8
  6. ^ 高木文「賜架書屋随筆」『書物展望』第5巻第8号(通号第50号)、書物展望社、1935年(昭和10年)8月、pp. 126-129。
  7. ^ 反町茂雄「源氏物語蒐集と池田亀鑑さんと」『定本 天理図書館の善本稀書 一古書肆の思い出』八木書店、1981年(昭和56年)7月、pp. 149-173。
  8. ^ 角田文衞「大島本源氏物語の由来」『古代文化』第44巻第5号、1992年(平成4年)5月。のち『影印本大島本源氏物語』の別巻解説 および『紫式部伝 その生涯と源氏物語』法藏館、2007年(平成19年)1月25日、pp. 591-598。ISBN 978-4-8318-7664-5 に収録。
  9. ^ 藤本孝一「大島本の名称」『日本の美術 第468号 「定家本源氏物語」冊子本の姿』至文堂、2005年(平成17年)4月、p.28。ISBN 978-4784334681
  10. ^ 鷺水庵より 『源氏物語』の古写本を調べる” (Japanese). 伊藤鉄也 (2007年11月3日). 2017年3月25日閲覧。
  11. ^ 阿部秋生「現時点における本文整定の問題」『国文学解釈と鑑賞別冊 源氏物語をどう読むか』至文堂、1986年(昭和61年)4月5日、pp. 8-21。
  12. ^ 伊井春樹「保坂本と『源氏物語大成』の校異」『保坂本源氏物語 別冊2 保坂本源氏物語解題』1997年(平成9年)3月、p. 15。ISBN 978-4-273-02872-5
  13. ^ 土方洋一「源氏物語のテキスト研究」小森陽一編集『岩波講座 文学 〈1〉 テクストとは何か』岩波書店、2003年(平成15年)5月、pp. 165-188。ISBN 978-4-0001-1201-7
  14. ^ 「凡例Ⅲ」『源氏物語別本集成 第1巻』p. 6。
  15. ^ 渋谷栄一「縦長四半本・藤原定家筆「源氏物語」と大島本との関係について--大島本が定家筆本に最も近似する本文であることの再確認と問題点」高千穂大学高千穂学会編『高千穂論叢』第45巻第1号、高千穂大学高千穂学会、2010年(平成22年)5月、pp. 1-29。
  16. ^ 加藤洋介「大島本源氏物語の本文成立事情 大島本若菜下巻の本文状況 大島本をめぐる異同状況」中古文学会関西部会(編)『大島本源氏物語の再検討』(和泉書院、2009年(平成21年)10月)、pp. 182-184。ISBN 978-4757605299
  17. ^ 渋谷栄一「定家本「源氏物語」の生成過程について 桐壺を中心として」紫式部学会編『古代文学論叢15 源氏物語とその前後 研究と資料』武蔵野書院、1997年(平成9年)7月、pp. 165-197。ISBN 4-8386-0170-0
  18. ^ 藤本孝一「大島本源氏物語の写本学的研究 原本復元」中古文学会関西部会(編)『大島本源氏物語の再検討』和泉書院、2009年(平成21年)10月。ISBN 978-4-7576-0529-9
  19. ^ 伊井春樹「大島本源氏物語本文の意義と校訂方法」上原作和「研究史の総括と展望 〈戦国時代〉の『源氏物語』本文史研究」今西祐一郎,室伏信助 (監修)上原作和,陣野英則 (編集)『テーマで読む源氏物語論 2 本文史学の展開/言葉をめぐる精査』(勉誠出版、2008年(平成20年)6月12日)
  20. ^ 加藤昌嘉「本文研究と大島本に対する15の疑問」中古文学会関西部会(編)『大島本源氏物語の再検討』和泉書院、2009年(平成21年)10月。ISBN 978-4-7576-0529-9
  21. ^ 池田利夫「あとがき」『源氏物語回廊』笠間書院、2010年(平成22年)1月、pp. 1017-1020。ISBN 978-4-305-70495-5
  22. ^ 室伏信助「源氏物語の本文とはなにか -大島本「初音」巻をめぐって-」『源氏物語の鑑賞と基礎知識 18 初音』国文学解釈と鑑賞 別冊、2001年(平成13年)10月、至文堂、pp. 241-247。
  23. ^ 「凡例」石田穣二・清水好子校注『新潮日本古典集成 源氏物語 8』新潮社、1985年(昭和60年)4月、p. 3。ISBN 978-4-10-620369-5
  24. ^ 藤本孝一「大島本源氏物語の写本学的研究 原本復元」中古文学会関西部会(編)『大島本源氏物語の再検討』和泉書院、2009年(平成21年)10月、pp. 1-49。ISBN 978-4-7576-0529-9
  25. ^ 佐々木孝浩「「大島本源氏物語」に関する書誌学的考察 再説」代表者(豊島秀範)國學院大學『源氏物語の研究支援体制の組織化と本文関係資料の再検討及び新提言のための共同研究』第1号、2008年(平成20年)3月、pp. 65-78。
  26. ^ 根来司『源氏物語枕草子の国語学的研究』 有精堂、1977年(昭和52年)10月。
  27. ^ 室伏信助「大島本『源氏物語』採択の方法と意義」『新日本古典文学大系 19 源氏物語一』岩波書店、1993年(平成5年)1月、pp. 456-467。ISBN 4-00-240019-0
  28. ^ 今井源衛「『源氏のゆふだすき』と『源氏六十三首之歌』」『語文研究』第25号、九州大学国語国文学会、1973年(昭和48年)3月号。のち『王朝文学の研究』(角川書店、1970年(昭和45年)および『今井源衛著作集 4 源氏物語文献考』2003年(平成15年)9月、pp.302-313。ISBN 4-305-60083-8
  29. ^ 池田亀鑑編『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1985年(昭和60年)10月、p. 124。
  30. ^ 藤本孝一「大島本源氏物語の写本学研究」中古文学会関西部会(編)『大島本源氏物語の再検討』(和泉書院、2009年(平成21年)10月)、pp. 1-49。ISBN 978-4-7576-0529-9
  31. ^ 池田亀鑑『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 221。
  32. ^ 大津有一「諸本解題 大島氏旧蔵冷泉為清筆源氏物語」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  33. ^ 大津有一「諸本解題 大島氏旧蔵源氏物語」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 131。
  34. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵花宴巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 263。
  35. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝耕雲筆花宴巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  36. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵松風巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 265。
  37. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為氏筆松風巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  38. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵鈴虫巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 265。
  39. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為氏筆鈴虫巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  40. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵鈴虫巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 263。
  41. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為相筆松風巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  42. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵藤裏葉巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 265。
  43. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為家筆藤裏葉巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  44. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵柏木巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 266。
  45. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為氏筆柏木巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  46. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵紅葉賀巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 263。
  47. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為氏筆紅葉賀巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  48. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵伝西行筆竹河巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 266。
  49. ^ 大津有一「諸本解題 大島氏旧蔵伝西行筆竹河巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 131。
  50. ^ 池田亀鑑「重要諸本の解説 大島氏旧蔵小汀利得氏蔵夕霧巻」『源氏物語大成 研究編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 266。
  51. ^ 大津有一「諸本解題 小汀氏蔵伝為家筆夕霧巻」池田亀鑑編『源氏物語事典 下巻』東京堂出版、1960年(昭和35年)、p. 132。
  52. ^ 北川忠彦・西浦甲佐子翻刻「天理図書館蔵大島本平家物語巻十二」『ビブリア 天理図書館報』第79号、天理大学出版部、1982年(昭和57年)10月、pp. 84-117。
  53. ^ 久保木秀夫「『伊勢物語』大島本奥書再読」谷知子・田渕句美子編著『平安文学をいかに読み直すか』笠間書院、2012年(平成24年)10月25日、pp. 10-37。ISBN 978-4-3057-0678-2
  54. ^ 加藤昌嘉「源氏物語古系図の中の巣守」陣野英則・新美哲彦・横溝博編『平安文学の古注釈と受容 第二集』武蔵野書院、2009年(平成21年)10月、pp. 17-34。ISBN 978-4-8386-0237-7


「大島本」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大島本」の関連用語

大島本のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大島本のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大島本 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS