大佐 各国の呼称

大佐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/09 23:00 UTC 版)

各国の呼称

空軍という現代発祥の軍種においては、それぞれの国家において「陸軍の航空部隊から発展」「海軍の航空部隊から発展」「そもそも航空戦力としての発祥」という成り立ちの違いにより、英文呼称・NATO階級コードにおける違いが生じる。

アジア

漢字文化圏内、日本の「大佐」以外、「上校」、「上佐」、「大領」の3つのバリエーションがある。

「上校」系

中華人民共和国
中華民国

「上佐」系

朝鮮民主主義人民共和国
ベトナム社会主義共和国

「大領」系

大韓民国

ヨーロッパ

欧州諸国では、海軍大佐は陸軍大佐と全く異なる呼称を使う。空軍大佐は、陸軍大佐と異なる呼称を使う国もあるが、陸軍大佐と同一の呼称を用いる例が多い。

「Colonel」系

イギリス
フランス
イタリア
スペイン
ポルトガル
オランダ
ベルギー
ルーマニア
エストニア

「Oberst」系

ドイツ
オーストリア
デンマーク
ノルウェー
スウェーデン
フィンランド

「Polkovnik」系

ロシア連邦
ウクライナ
ブルガリア
マケドニア共和国
セルビア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
クロアチア
スロベニア
チェコ
スロバキア
ポーランド
リトアニア
ラトビア

その他

先の「Colonel」「Oberst」「Polkovnik」のどれにも属さない系列。

ハンガリー
ギリシャ

中東・カフカース・中央アジア

トルコ
グルジア
アゼルバイジャン
シリア
イスラエル
サウジアラビア
イラン

オセアニア

オセアニアのうち、オーストラリアとニュージーランドはイギリス国王を国家元首に頂く英連邦王国であり、国の成り立ちからもイギリスとの関係が深く、軍の階級呼称もイギリス軍と同様の方式が採られている。

オーストラリア
ニュージーランド

南北アメリカ

基本的には欧州諸国と同様のシステムであるが、アメリカ大陸諸国の旧宗主国(イギリス、フランス、スペイン、ポルトガル)と同様に、上記の「Colonel」系列の階級呼称を採用している。

アメリカ合衆国
カナダ
メキシコ
キューバ
コロンビア
ベネズエラ
ブラジル
アルゼンチン
チリ

注釈

  1. ^ 漫画「エロイカより愛をこめて」で、伯爵がエーベルバッハ少佐を“艦長”の意味を込めて「キャプテン」と呼んだのに、少佐は陸軍の軍人だったため“大尉”で嫌がらせだと勘違いするシーンがある。
  2. ^ 政令指定都市札幌宮城愛知兵庫福岡等)は1佐(一)・中核市一般市は1佐(二)の区分。東京大阪沖縄陸将補(二)の区分となる。
  3. ^ アメリカ駐在のうち1名が将補で、他に少数の2佐がいる。
  4. ^ 北部方面航空隊長・東部方面航空隊長は1佐(一)、東北方面航空隊長・中部方面航空隊長・西部方面航空隊長は1佐(二)の区分。
  5. ^ 北海道補給処副処長・東北補給処副処長・関西補給処副処長・九州補給処副処長は1佐(一)、関東補給処副処長は将補(二)の区分となる。
  6. ^ 原則師団隷下から混成団隷下になった普通科連隊。
  7. ^ 平時は第14旅団に隷属、旅団の特科隊に準じた隊編成(丙)で編成されている。
  8. ^ ただし、関東補給処の古河・松戸・用賀支処長等、指定階級が1佐(一)職もありこの限りではない。また師団司令部・旅団司令部等所在駐屯地以外の駐屯地における業務隊長で1等陸佐の隊長が存在するが、通常は俸給表により1佐(三)の者が指定される
  9. ^ 通常の大隊長・補給処支処長・駐屯地業務隊長の指定階級は2佐。
  10. ^ 1佐(一)の職の一部が諸外国では准将相当とされる慣例に基づく。
  11. ^ 将補職の部隊長等に1佐(一)の階級で着任した場合・副旅団長や師団幕僚長等に着任し当該の者が使用を容認した場合等・1佐職の団長等で必要に応じて使用する「待遇の一環」であり、将補への昇任により当該階級でなくなった時点で赤色の台座に銀色の桜章二つが表示された通常の将補の車両標識となる。また、当該部隊長の職を下番して他の部隊長に着任した場合は白色の台座に戻る場合もある。ちなみに栄誉礼受礼者には該当しないため栄誉礼は行われることはなく、また通常の1佐職(連隊長・群長等)は白色台座の帽章1個が提示される。
  12. ^ a b c d 直訳は「戦列艦の艦長」。
  13. ^ a b 階級呼称はドイツ連邦軍国家人民軍ドイツ国防軍で共通。
  14. ^ ドイツ連邦軍独自の組織。
  15. ^ 大佐までは、一般親衛隊武装親衛隊の階級呼称は同一。
  16. ^ 陸軍空軍空挺軍海軍歩兵戦略ロケット軍のほか、国内軍(内務省軍)国境軍の地上・航空部隊、非常事態省などの準軍事組織、旧KGBの流れをくむ連邦保安庁対外情報庁連邦警護庁で使用。
  17. ^ 海軍(海軍歩兵やその他地上支援部隊を除く)と、国境軍の沿岸警備隊ロシア語版英語版のみが使用。
  18. ^ a b c 直訳は「一等艦長」。
  19. ^ 空軍は存在せず、陸軍傘下の航空団が存在。
  20. ^ Pukovnikは中佐に相当。准将はBrigadni generalと呼称。
  21. ^ Pukovnik中佐に相当。准将Brigadni generalと呼称。
  22. ^ 1968年のカナダ統合軍発足以前は、空軍大佐はイギリス空軍と同様にGroup captainと呼称されていた。

出典

  1. ^ 阪口、左読みP47
  2. ^ 「大尉」「大佐」の読みは?”. NHK放送文化研究所. 日本放送協会 (2016年2月1日). 2019年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月19日閲覧。


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