大三島 経済・産業

大三島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/16 10:11 UTC 版)

経済・産業

第一次産業
ミカンを中心とした農業が主たる産業だが、オレンジ輸入自由化等により不振となり、近年ではイチゴ等の栽培も小規模ながら行われている。かつては除虫菊の栽培が盛んであった。瀬戸内の島嶼であることから平地が乏しく、また水資源にも恵まれていないため米作条件を満たせていないことから、盛んではない。
製造業
小規模ながら造船所、船体ブロック工場、縫製工場などがある。
「伯方の塩」のブランド名で知られる伯方塩業(本社・松山市)の製塩工場が近年立地している。なお、戦中までは島の東岸に石油備蓄基地があった。
商業
大山祇神社の参道である宮浦商店街があるものの、しまなみ海道の開通などもあり、参拝客の多くが宮浦港を利用する船客から自動車での来訪に移行したため沈滞している。また、島内の過疎化もこれに拍車をかけている。

教育

小学校
市の統廃合の検討対象に挙がっているが、島で1校と通学区域範囲が広範囲となり、また旧大三島町の区域では2004年度に1校に統合して間もないこともあり、懸念が広がっている。
中学校
  • 今治市立大三島中学校(上浦中学校と大三島中学校が統合。旧上浦中校舎を利用し、平成27年4月開校)
高等学校
かつて存在した学校
  • 上浦町立盛小学校
  • 上浦町立井口小学校
  • 上浦町立瀬戸崎小学校
  • 大三島町立大三島北小学校
    • 大三島町立鏡小学校(大三島北小学校へ統合)
    • 大三島町立宮浦小学校(大三島北小学校へ統合)
  • 大三島町立大三島南小学校
    • 大三島町立岡山小学校(大三島南小学校へ統合)
    • 大三島町立口総小学校(大三島南小学校へ統合)
    • 大三島町立宗方小学校(大三島南小学校へ統合)
    • 今治市立大三島中学校(上浦中学校と統合)
    • 今治市立上浦中学校(大三島中学校と統合)

観光

大山祇神社のある宮浦地区が島の観光の中心となっている。付近には旅館や土産物店、飲食店も数軒ずつ立地し、芸予諸島の中では生口島瀬戸田と並ぶ一大観光拠点となっている。国の名勝に指定されている。

しまなみ海道の開通とともに島の東部にインターチェンジができたことから、インターチェンジのある多々羅(たたら)地区には多々羅しまなみ公園、芸術会館、多々羅温泉、しまなみドームなどの観光関連施設が旧・上浦町により整備されている。

リゾート開発構想が華やかなりし頃(総合保養地域整備法など参照)は「えひめ瀬戸内リゾート開発構想」の一つの重点整備地区として大手企業によるリゾート開発構想も打ち上げられたが、バブル崩壊とともに大手企業は用地取得、開発着手の前に事実上開発構想を断念・撤退し、地道な取組みに戻った。

今日では、地域資源を生かしたグリーンツーリズムや修学旅行・合宿の誘致など地道な観光振興が行われている。


注釈

  1. ^ 国宝8点・重要文化財472点で、国宝・重要文化財となっている武具甲冑類の8割を所蔵していることから

出典

  1. ^ [1]
  2. ^ a b [2]
  3. ^ a b 神社博物館事典(國學院大學サイト)
  4. ^ 鶴姫公園 いよ観ネット - 愛媛県観光物産協会、2021年5月4日閲覧。
  5. ^ 現地から徒歩7分の所に大三島町文化財保護審議会が平成13年3月設置の看板より
  6. ^ 現地看板より


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