坪内逍遥 坪内逍遥の概要

坪内逍遥

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 13:39 UTC 版)

坪内 逍遥つぼうち しょうよう
誕生 1859年6月22日
日本美濃国加茂郡太田宿
(現・岐阜県美濃加茂市
死没 (1935-02-28) 1935年2月28日(75歳没)
日本静岡県熱海市
墓地 海蔵寺(静岡県熱海市)
職業 小説家評論家翻訳家劇作家
言語 日本語
国籍 日本
教育 学士文学
最終学歴 東京大学文学部
活動期間 1885年 - 1935年
ジャンル 小説評論翻訳戯曲
文学活動 写実主義
代表作小説神髄』(1885年、評論)
当世書生気質』(1885年、小説)
桐一葉』(1894年、戯曲)
『新修シェークスピア全集』(1933年 - 1935年、翻訳)
主な受賞歴 朝日文化賞(1930年)
デビュー作 『小説神髄』
配偶者 坪内セン(1886年 - 1935年
子供 坪内士行養子、後に解消)
飯塚くに(養女)
親族 坪内鋭雄(甥)
竹村鶴叟
西川嘉義
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初期東京専門学校の学生と教員(前列右から坪内逍遥、天野為之高田早苗[1]

注釈

  1. ^ 『逍遥選集』別冊第2巻(春陽堂1927年)p.4-5に載せられた逍遥の回想によると、学生時代の明治13年(1880年)の夏休みに翻訳した。全体の6-7割が逍遥、3-4割が高田早苗の手になる。また挿入された漢詩の一部は天野為之による。柳田泉『明治初期翻訳文学の研究』(春秋社1961年)pp.25-26によると明治14年に高田早苗によって『春江奇縁』の題で版権届が出されているが、明治17年になってようやく『春窓綺話』と改題の上出版された。
  2. ^ 夏目漱石は逍遙の「ハムレット」翻訳劇上演(1911年)を観て「沙翁劇は其劇の根本性質として、日本語の翻訳を許さぬものである」「博士はたゞ忠実なる 沙翁の翻訳者として任ずる代わりに、公演を断念するか、又は公演を遂行するために、不忠実なる沙翁の翻案者となるか、二つのうち一つを選ぶべきであつた」と厳しく批判した。理由は「沙翁は詩人である、詩人の言葉は常識以上の天地を駆け回つてゐる」 「要するに沙翁劇のセリフは能とか謡とかの様な別格の音調によつて初めて、興味を支持されべきであると極めて懸らなければならない」(「坪内博士と『ハムレツト』」『漱石全集第16巻』岩波書店所収)。

出典

  1. ^ 東京専門学校時代の学生 – 早稲田ウィークリー
  2. ^ 大村弘毅『人物叢書 新装版 坪内逍遥』吉川弘文館、1987年、4頁。ISBN 4642051023  初出1958年。
  3. ^ 坪内逍遥「新旧過渡期の回想」(『早稲田文学』1925年3月号、『明治文学回想集(上)』岩波書店 1998年)
  4. ^ 第一回受賞者に坪内逍遥ら四人『東京朝日新聞』昭和5年1月25日(『昭和ニュース事典第2巻 昭和4年-昭和5年』本編p6 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  5. ^ 河竹繁俊「解説」(『役の行者』岩波書店 1952年)
  6. ^ 演出・俳優・音楽とも、よき夢であった『中外商業新報』昭和3年8月1日夕刊(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p484-485 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  7. ^ 早稲田の教壇から引退『東京日日新聞』昭和2年10月6日(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p485 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  8. ^ 風教を害す、と警視庁の弾圧『東京朝日新聞』昭和8年11月23日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p19 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  9. ^ 2010年5月連載『私の履歴書』河竹登志夫
  10. ^ 熱海市立図書館 100年のあゆみ 第2回『逍遥先生記念町立熱海図書館』の開館」広報あたみ, 2015年5月号, p. 14
  11. ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)211頁
  12. ^ 長田若子 2012, p. 45.
  13. ^ 長田若子 2012, p. 151.
  14. ^ 尾崎久弥 1971, p. 58.


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