土岐市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 16:35 UTC 版)
概要
名古屋市から北東に約35kmの距離にありJR中央線と中央自動車道で結ばれる好立地であることから高度経済成長期から団地開発が進み、現在ではベッドタウンとなっている。2005年には東海環状自動車道が開通し、豊田方面とのアクセスが飛躍的に改善されたことで工業団地としての需要も高まってきている。観光面では美濃焼関連のほかにも岐阜県屈指の集客施設である土岐プレミアム・アウトレットを擁する。土岐市を含む東濃地方は古くより善光寺から名古屋を結ぶ下街道の宿場町として栄えた歴史があり、県庁所在地の岐阜市よりも名古屋市との結びつきが強いという特徴がある[2]。
地理
同じ市であるが、地理的に各地域が山で隔てられておりそれぞれの町の文化が形成されている。共通する陶磁器産業についてもそれぞれの地域によって得意とする分野が分かれている。
隣接する自治体
歴史
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 土岐郡駄知町・土岐津町・下石町・妻木町・泉町・肥田村・鶴里村・曽木村の8か町村が合併して土岐市が発足[3]。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 旧土岐郡泉町の定林寺地区の一部が可児郡御嵩町に編入される。
合併の経過
昭和の合併
- 合併促進法により旧土岐郡町村の枠組みが議論される。
- 当初は「土岐津、泉、肥田の北部のみ」の市町村合併や「下石、妻木、駄知等の南部のみ」の枠組み等も研究される。
- 合併案に際し、下石町および妻木町へ多治見市から激しい合併の勧誘があった。
- 当初現土岐市の枠組みに駄知町は難色を示し、南部のみの枠組みを推進する。
- 合併に際し、市役所の所在地について下石町と土岐津町は対立し、激しい主導権争いを繰りひろげ何度も白紙になりかけたが、駄知町が仲裁に入り協議が行われ、幾つかの条件をつけ合意する。
- 市役所は合併後2年以内に土岐郡役所跡に置く
- 下石町に公会堂を設置する(旧市民センター、土岐市西部体育館 現:西部こども園)
- 妻木町および下石町の病院の整備(旧中央病院 現:ウエルウエア土岐)
- 駄知町に陶磁器試験場を設置する(現セラテクノ土岐)…等
- 合併目前、「陶都市」の名称で合併しようとしたが、多治見市など他陶磁器産地の猛反発があり、当時の自治省(現総務省)に却下され、その後「美濃陶都市」でも却下され、いくつかの案より古来からの郡名である土岐を採用し「土岐市」と命名した(隣接し先に合併した瑞浪市は、土岐郡瑞浪土岐町他周辺町村が合併し誕生しているが、市の名称で「瑞浪市」案と「土岐市」案で対立したが、「瑞浪市」を採用している。)。
- 1955年(昭和30年)2月1日 土岐市制施行[3]。
- 合併後2年間駄知町(旧駄知町役場)に市役所設置(議員が入りきらず駄知小学校講堂で議会が行われた)。
- その後泉支所と土岐津支所が廃止され、駄知支所を設置、土岐津町に市役所が建設される。
平成の合併
- 2002年(平成14年)7月1日 東濃西部3市1町(土岐市、瑞浪市、多治見市、土岐郡笠原町)を枠組みとする東濃西部合併協議会が設置される。
- 2004年(平成16年)1月25日 東濃西部の合併に関する住民投票が行われ、笠原町以外の3市で合併反対が賛成を大きく上回り、その結果を受け合併計画は白紙となる。
- この時、新市名の投票も行われ、「土岐川、織部、東濃、陶都、桔梗」から「東濃」が一位となった。尚、市役所新庁舎は土岐市内に建設が決定していた。
- 2004年(平成16年)3月31日 東濃西部合併協議会が解散する。
- 以後単独市政をあゆむ。
人口
土岐市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 土岐市の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||
■紫色 ― 土岐市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | ||
土岐市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
注釈
出典
- ^ 「陶磁器の産地」陶磁器お役立ち情報2015年11月5日
- ^ 「土岐市からの通勤・通学者数」2013 土岐市統計書 2015年3月1日
- ^ a b “土岐市制60周年記念事業”. 土岐市 (toki.lg.jp). 2022年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月17日閲覧。
- ^ “市議会のしくみ”. 土岐市. 2019年5月7日閲覧。
- ^ a b c “スポーツ姉妹都市 静岡県焼津市” (PDF). 広報とき(2007.10.1). 土岐市. 2014年7月14日閲覧。
- ^ a b “災害時の応援に関する協定書” (PDF). 土岐市. 2014年7月14日閲覧。
- ^ a b c d “姉妹(友好)提携情報”. 自治体国際化協会. 2012年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月14日閲覧。
- ^ a b c “姉妹都市(イタリア:ファエンツァ市)”. 土岐市. 2014年7月14日閲覧。
- ^ “イオンモール土岐がオープン、東濃初 社長「渋滞対策が最大テーマ」”. 朝日新聞デジタル (asahi.com). 朝日新聞社 (2022年10月8日). 2022年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月17日閲覧。
- ^ “イオンモール土岐公式ホームページ”. イオンモール土岐. 2022年5月31日閲覧。
- ^ 「県内外から30万人以上の人で賑わう 」織部ヒルズ ホームページ2015年12月25日
- ^ 「もみじライトアップ」曽木公園もみじライトアップ実行委員会公式ホームページ2015年11月5日
固有名詞の分類
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