囲碁 用具・囲碁用語

囲碁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 05:18 UTC 版)

用具・囲碁用語

碁盤
碁笥に入った碁石
碁盤
板の上に、直交する縦横それぞれ同じ本数の線分を引いたもの。碁石を置くのは縦線と横線の交点である[1]。一般に、縦横19本ずつの19路盤が使われる。初心者向け、お好み対局向けに13路盤9路盤7路盤6路盤もある。古来使用されたものには17路盤も存在した。
線は、もっとも外側にあるものから順に第1線、第2線、第3線……のように呼ぶ。また第4線の交点や辺の中間、碁盤の中心にある黒点をと呼び、19路盤の場合、9つある(右図参照)。碁盤の中央にある星を特に天元という[1]
碁盤の交点座標は、先手の黒から見て、横の座標を左から右に1から19の算用数字で、縦の座標を上から下に一から十九の漢数字で表すことが多く、これは数学直交座標系における第四象限と考えるとわかりやすい。この場合、右上隅の星は「16の四」、天元は「10の十」と表現する。
座標については、上述の表記がもっとも伝統的なものであり新聞や雑誌でももっぱらこの表記法が用いられるが、海外の囲碁ファンの増加などもあり算用数字とアルファベットで座標を表現することもある。ただし、その表現方法は統一されていない。横の座標はアルファベット、縦の座標は算用数字を用いるが、「数字の1とアルファベットのIの混合を避けるために、Iを用いないかどうか」、「数字の0とアルファベットのOの混合も避けるために、Oも用いないかどうか」、「縦の座標を上から下にとる(直交座標系における第四象限)か、下から上にとるか(同じく第一象限)」は場合によってまちまちである。
碁石
単にともいう。黒・白の2色あり、合わせて碁盤を埋め尽くせる数(黒181、白180[2])だけ用意される(グリーン碁石と呼ばれる、濃い緑と薄い緑の2色のものもある[3])。碁石を入れる器を碁笥(ごけ)と言う[1]。盤上の碁石を数えるときの単位は「(もく)」であり、一つを一子(いちもく)、二つを二子(にもく)などと表す[4]。しかしながら、囲碁特有の読み方であるため、「子」が「し」と読まれることもある。「子(もく)」ではなく「目(もく)」の字を当てることもある。

注釈

  1. ^ 日本の公式戦で使用される囲碁のルールである「日本囲碁規約」の規定上は対局者が合意しないと、無限に続く可能性もあるため、有限なゲームとは分類されないが、事実上有限なゲームで、広くプレイされているゲームであるため、適切な停止条件を考慮した上で、二人零和有限確定完全情報ゲームとして研究されている。
  2. ^ 実際に「信長から名人の称号を受けた」かには異論もある。詳細は本因坊算砂を参照。
  3. ^ あくまでも、権利であるため、パスをして相手に手番を渡すことが認められる[5]
  4. ^ 「直前」のみならず、対局中のすべての同一局面の再現の禁止はスーパーコウルールと呼ばれる。日本ルールでは採用されていない。
  5. ^ 双方の石ともに打たれていない点のこと

出典

  1. ^ a b c 囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年7月31日閲覧。
  2. ^ 囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年7月31日閲覧。
  3. ^ 囲碁,棋聖戦,上達の指南” (日本語). 読売新聞 囲碁コラム. 2021年7月31日閲覧。
  4. ^ ふりがな付きの使用例:日本棋院発行の月刊碁ワールド2012年10月号38ページ、週刊碁2012年11月19日号18面1段最終行。
  5. ^ a b Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第1条・第2条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  6. ^ Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第13条・第14条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  7. ^ Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第4条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  8. ^ a b Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第5条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  9. ^ 囲碁の基本:囲碁の打ち方 アタリ|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月4日閲覧。
  10. ^ 囲碁の基本:囲碁の打ち方 石を打てない所|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月4日閲覧。
  11. ^ 着手禁止|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月1日閲覧。
  12. ^ a b 囲碁の基本:囲碁の打ち方 コウ|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月4日閲覧。
  13. ^ a b c 囲碁の基本:対局のルール・流れ|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月1日閲覧。
  14. ^ Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第8条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月4日閲覧。
  15. ^ a b Ⅳ 日本囲碁規約改定の概要(6)「ダメ詰め」、「手入れ」の交互着手原則(根拠の明確化)|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  16. ^ Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第9条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  17. ^ Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説 第11条・12条|囲碁の日本棋院” (日本語). 囲碁の日本棋院. 2021年8月2日閲覧。
  18. ^ 日本棋院棋士採用規程平成30年12月4日改定
  19. ^ a b c d 岩橋 培樹 東アジアに展開される碁ビジネス -現代的な創造産業としての現状と可能性-(2009年)
  20. ^ a b 松本忠義 囲碁史における定説・通論研究の基礎、方法論
  21. ^ The Sadness and Beauty of Watching Google’s AI Play Go”. WIRED (2016年3月11日). 2016年3月12日閲覧。
  22. ^ 世界の囲碁人口分布図
  23. ^ 「レジャー白書に見るわが国の余暇の現状」
  24. ^ a b c Combinatorics of Go”. tromp.github.io. John Tromp, Gunnar Farneback. 2018年12月22日閲覧。
  25. ^ 将棋における実現可能局面数について”. www.nara-wu.ac.jp. 篠田正人、奈良女子大学理学部. 2018年12月22日閲覧。
  26. ^ a b c d e f g h i 美添一樹「モンテカルロ木探索-コンピュータ囲碁に革命を起こした新手法」『情報処理』第49巻第6号、2008年6月15日、 686–693。
  27. ^ a b Yen, Chen, Yang, Hsu (2004) "Computer Chinese Chess" Archived 2015年7月9日, at the Wayback Machine.
  28. ^ 田中哲朗、「ゲームの解決」 『数学』 2013年 65巻 1号 p.93-102, doi:10.11429/sugaku.0651093
  29. ^ コンピューターにプロ全勝 九路盤、巧みにミス誘う” (日本語). 朝日新聞. 2018年12月22日閲覧。
  30. ^ 「第1回囲碁電王戦」プロ棋士の張豊猷八段と平田智也三段がコンピュータに全勝” (日本語). マイナビニュース (2014年2月11日). 2018年12月22日閲覧。
  31. ^ a b c なぜ「囲碁」だったのか。なぜ「10年かかる」と言われていたのか──AlphaGo前日譚|WIRED.jp” (日本語). WIRED.jp. 2018年12月22日閲覧。
  32. ^ 日本棋院「別冊囲碁クラブNo.37囲碁雑学ものしり百科304ページ「岡目」の項 昭和56年12月」
  33. ^ おかめはちもく”. goo辞書(デジタル大辞泉). 2020年9月24日閲覧。 ただし「八目」が「八手先」を指すと解釈するのは無理がある。





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