四国 地域

四国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 05:19 UTC 版)

地域

四国には突出して大きな都市がなく、地形的制約から各県に独立した都市圏が存在する。また、古くから海上交通が盛んであったため、各地ともに対岸との交流も盛んである。

四国地方を便宜的に2つの地域に分ける場合がある。

  • 北四国(瀬戸内海側。香川県・愛媛県)と南四国(太平洋側。徳島県・高知県)
  • 東四国(東部。徳島県・香川県)と西四国(西部。高知県・愛媛県)

各地域とのつながり

どの出発地からも対四国内への流動が最も多く、全体の流動数に占める割合は最低でも50%、最高で95%を占めている。四国内の県庁所在地別では、特に高松市が位置する香川東部が目的地として全てで首位となっているほか、四国外との流動では、徳島が神戸、香川東部が岡山県南、松山および高知が東京23区が最も多くなっている。全ての出発地別からは5位以内に香川東部・高知中央、6位以内に香川西部、8位以内に新居浜、11位以内に松山、12位以内に東京23区・大阪・岡山県南、14位以内に徳島を四国内全ての出発地が目的地としている。

かつては、「徳島近畿大阪神戸)を向き、高松岡山を向き、松山広島を向き、そして高知太平洋(または東京)を向いている」と言われ、「四国は一つ一つ」などと風刺されることもあった。しかし、20世紀末から高速道路網の整備によって四国内の相互交流が深まり、21世紀初頭にはそれまで盛んだった本州の都市を凌駕するに至った。

1990年(平成2年)時点での状況は徳島、高松、松山とも四国外との交流人口の方が多く、高知のみ四国内との交流の方が多かったが、流動数自体が非常に少なかった。四国外との繋がりでは徳島が京阪神、香川東部が岡山県南、松山が広島・大阪、八幡浜が大分といった地域と強く、特に香川東部と岡山県南との流動数は他に突出して多かった。

1990年(平成2年)と2010年(平成22年)の変化では、四国全域で四国内の相互交流が非常に活発になったこと、目的地としての流動が香川東部に集中することにより同地域が交流の中心としての性格を強めたことが挙げられる。また大きな変化として香川東部における徳島と岡山県南の関係性が逆転し、さらにその数も1990年の岡山県南よりも2010年の徳島の方が多く、圧倒的な差がついている。

2010年(平成22年) 全交通機関の生活圏別年間流動先の順位(県境を越えた移動)(単位:千人)[18]
出発地→
↓目的地
順位
徳島県 香川県 愛媛県 高知県
徳島 三好 南部 東部 西部 松山 新居浜 今治 宇和島 八幡浜 中央 幡多 高幡 安芸
1 香川東部
405万7
香川西部
99万2
高知安芸
24万6
徳島
390万3
新居浜
182万8
香川東部
73万7
香川西部
199万2
香川東部
13万6
高知幡多
98万5
香川東部
12万4
香川東部
73万7
宇和島
119万5
宇和島
29万6
徳島南部
28万3
2 香川西部
92万1
香川東部
33万3
香川東部
22万2
岡山県南
138万5
徳島三好
93万6
高知中央
61万3
香川東部
81万2
香川西部
11万4
高知高幡
29万8
高知高幡
9万8
松山
68万0
香川東部
5万8
八幡浜
6万3
香川東部
6万1
3 高知中央
54万1
高知中央
31万5
高知中央
16万8
新居浜
79万2
徳島
88万1
香川西部
48万9
高知中央
54万4
広島備後
11万2
高知中央
13万5
香川西部
8万1
徳島
56万8
松山
4万1
新居浜
5万7
新居浜
5万6
4 新居浜
37万6
新居浜
26万7
香川西部
2万6
高知中央
66万7
岡山県南
70万3
東京23区
28万1
徳島三好
30万1
高知中央
7万0
香川東部
2万1
高知中央
8万1
香川西部
51万8
徳島
2万8
徳島
4万8
香川西部
1万7
5 松山
29万9
松山
6万6
大阪
2万1
松山
63万9
高知中央
52万6
徳島
25万8
徳島
28万4
徳島
6万1
香川西部
1万8
大分
6万2
新居浜
51万5
香川西部
2万0
香川東部
4万7
徳島
1万6
6 神戸
23万4
岡山県南
1万7
東京23区
1万8
徳島三好
49万4
松山
49万2
広島
25万1
岡山県南
12万5
東京23区
5万3
大分
1万5
徳島
4万4
徳島三好
26万6
八幡浜
1万6
香川西部
4万3
宇和島
1万5
7 岡山県南
22万5
今治
1万5
神戸
1万7
東京23区
36万7
今治
17万1
大阪
14万6
東京23区
8万4
広島
2万8
東京23区
1万3
岡山県南
1万9
東京23区
19万1
東京23区
1万3
松山
1万6
東京23区
1万1
8 大阪
21万7
大阪
1万3
新居浜
1万7
徳島南部
31万9
東京23区
12万1
岡山県南
13万9
高知高幡
5万4
岡山県南
2万0
広島
1万2
東京23区
1万8
岡山県南
13万4
新居浜
9
東京23区
1万2
岡山県南
1万1
9 東京23区
20万9
広島
8
東大阪
1万3
大阪
24万3
大阪
10万2
徳島三好
10万2
高知安芸
5万3
大阪
1万8
高知安芸
1万2
大阪
1万6
徳島南部
12万3
今治
9
徳島南部
8
松山
1万1
10 淡路
12万9
八幡浜
8
兵庫尼崎
1万3
広島
17万4
広島
8万1
横浜
9万9
大阪
4万8
神戸
1万4
福岡
9
広島
1万6
宇和島
11万0
岡山県南
8
岡山県南
6
大阪
7
11 兵庫尼崎
10万0
高知安芸
6
松山
1万2
神戸
14万8
神戸
7万3
福岡
7万7
広島
3万8
徳島三好
1万3
大阪
8
福岡
1万1
八幡浜
9万7
大阪
4
大阪
5
神戸
7
12 京都
9万6
東京23区
5
岡山県南
1万1
今治
13万2
八幡浜
6万2
千葉
7万5
神戸
2万7
埼玉浦和
1万2
岡山県南
8
静岡西部
9
大阪
9万1
大阪豊中
4
京都
4
東大阪
3
13
8万6
東京多摩
5
高知高幡
1万1
八幡浜
11万1
大阪豊中
4万8
高知幡多
7万2
東大阪
2万1
横浜
1万0
神戸
7
高知幡多
8
広島
7万0
埼玉浦和
3
大阪豊中
4
徳島三好
3
14 大阪豊中
7万6
兵庫尼崎
4
沖縄南部
1万0
京都
9万9
広島備後
4万8
神戸
6万9
愛知豊田
1万8
東大阪
8
徳島
7
東京多摩
7
横浜
6万0
東京多摩
3
兵庫播磨
4
今治
3
15 東大阪
6万4
高知幡多
4
京都
8

9万5
東大阪
4万4
京都
5万4
兵庫尼崎
1万7
東京多摩
6

4
徳島三好
7
今治
5万3

3
今治
3
その他
3以下
合計 873万8 210万5 90万0 1118万5 677万4 448万5 473万9 79万9 161万8 68万0 502万4 145万6 64万6 53万7
人口当たり 13.8 46.8 8.3 18.8 16.8 6.9 14.6 4.6 13.0 4.3 9.1 15.4 10.5 10.0
うち
対四国内
638万6 201万1 70万8 724万8 499万2 231万1 406万2 40万2 147万6 44万5 366万7 138万0 58万2 46万7
73.1% 95.5% 78.7% 64.8% 73.7% 51.5% 85.7% 50.3% 91.2% 65.4% 73.0% 94.8% 90.1% 87.0%
うち
対大都市
172万9 5万4 13万4 184万5 74万5 124万8 42万1 18万2 7万1 9万3 90万6 5万2 4万2 4万6
19.8% 2.6% 14.9% 16.5% 11.0% 27.8% 8.9% 22.8% 4.4% 13.7% 18.0% 3.6% 6.5% 8.6%
うち
対他地方
61万8 3万9 5万2 208万6 103万4 92万1 25万5 20万9 6万6 13万8 44万4 2万0 1万7 2万0
7.1% 1.9% 5.8% 18.6% 15.3% 20.5% 5.4% 26.2% 4.1% 20.3% 8.8% 1.4% 2.6% 3.7%
徳島 三好 南部 東部 西部 松山 新居浜 今治 宇和島 八幡浜 中央 幡多 高幡 安芸
徳島県 香川県 愛媛県 高知県
  • 「合計」は生活圏間ではなく県境を越えた人数。
  • 「人口当たり」は合計を人口で割った数で、この数値が高いほど日常的に県境を越えた交流が多いことを示す。
色分け
生活圏区分 - 2010年(平成22年)国勢調査

この他にも、高速道路の最大志向先(最も多くの車両が目指す目的地)は四国各県とも高松であり、四国地方では高松を中心とした相互交流が根付いている。このように地域ブロックの代表的な都市に人の流れが集中し、中心性を高める傾向は年々顕著になっている[20](詳細は#高速道路を参照)。

四国島内の交流に関して、高速道路のエックスハイウェイ化以後は四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の発足などによって、より一体感を強める傾向にあり、各県それぞれの歴史や役割を生かした連携を深める段階に入っている。今後、四国4県が一つの地域として一体となった文化・経済活動や観光誘致が進んでいくと予想されている(「青い国四国」キャンペーンなどの実績もある)。

都市圏

都市雇用圏に拠る「都市圏」は以下の通り[21]。※2010年(平成22年)国勢調査基準

  1. 高松都市圏人口808,040人、面積1,360.12km²、人口密度594人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  2. 松山都市圏人口624,685人、面積957.14km²、人口密度653人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  3. 徳島都市圏人口563,553人、面積2,159.94km²、人口密度261人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  4. 高知都市圏人口494,236人、面積1,918.69km²、人口密度258人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  5. 新居浜都市圏人口216,697人、面積744.48km²、人口密度291人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  6. 今治都市圏人口147,444人、面積419.14km²、人口密度352人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  7. 宇和島都市圏人口81,179人、面積808.52km²、人口密度100人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  8. 四国中央都市圏人口80,948人、面積421.24km²、人口密度192人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  9. 四万十都市圏人口65,973人、面積1,295.39km²、人口密度50.9人/km²。(2022年4月1日、推計人口
  10. 八幡浜都市圏人口38,902人、面積226.66km²、人口密度172人/km²。(2022年4月1日、推計人口

国勢調査において総務省統計局の定義する都市圏としては松山都市圏が四国で唯一掲載されている。その他、東瀬戸経済圏(瀬戸内をはさむ地域を経済的に一体としてみる統計上の呼称)などがある。

2000年(平成12年)調査から2005年(平成17年)調査では各都市圏の枠組みが変化する事例が見られた。具体的には、平成の大合併によって郊外自治体が中心市に編入されたり、丸亀都市圏のようにモータリゼーションの浸透による他都市の郊外化で都市圏自体が消滅したり、逆に西条都市圏のように既存の都市圏から離脱して新たな都市圏を形成する自治体も見られた。

主要都市

四国地方4県の主要都市を掲載する。
四国地方の主要都市


松山市

高松市

# 都市名 県名 人口 # 都市名 県名 人口


高知市

徳島市

1 松山市 愛媛県 506960人 11 阿南市 徳島県 67854人
2 高松市 香川県 413337人 12 三豊市 香川県 60174人
3 高知市 高知県 322076人 13 観音寺市 香川県 56298人
4 徳島市 徳島県 250118人 14 鳴門市 徳島県 53290人
5 今治市 愛媛県 147444人 15 坂出市 香川県 49421人
6 新居浜市 愛媛県 113887人 16 さぬき市 香川県 45779人
7 丸亀市 香川県 108787人 17 南国市 高知県 46012人
8 西条市 愛媛県 102810人 18 大洲市 愛媛県 39375人
9 四国中央市 愛媛県 80948人 19 吉野川市 徳島県 37711人
10 宇和島市 愛媛県 68240人 20 小松島市 徳島県 35247人

四国には飛び抜けて大きな都市はないが、4つの県庁所在地に人口がある程度集中し、各県におけるプライメイトシティとなっている。 その他は中規模な都市であり、人口10万人を超える市でさえ長らく新居浜市と今治市の2都市しかなかった。

平成の大合併の結果、松山市が50万人、高松市が40万人の大台に乗り、新たに西条市と丸亀市が10万人を超え、今治市も17万人に増大した。 しかし、人口動態は松山市と高松市と丸亀市が横ばいであるものの、その他の都市は、大きく減少してしまっている。

政令指定都市
  • 該当市無し
中核市
施行時特例市
  • 該当市無し
その他

上記以外の県庁所在地

各県の表示順

各県の表示順は以下のようにさまざまな表示順が存在する。(当事典では地方公共団体コードの表示順を使用)

  • 全国地方公共団体コードでの表記。これが主に公式に用いられる。
    • 徳島県 (36), 香川県 (37), 愛媛県 (38), 高知県 (39) の順。
  • 宇高連絡船開設以降、長年に亙って香川県が四国の玄関口であったという理由で、香川始まりの表記
    • 香川県、徳島県、高知県、愛媛県の順。- 時計回り(郵便番号上二桁が順に76〜79)
    • 香川県、愛媛県、高知県、徳島県の順。- 反時計回り(エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国など)
    • 香川県、徳島県、愛媛県、高知県の順。- 北から
    • 香川県、愛媛県、徳島県、高知県の順。- 北からを意図したが、愛媛県と徳島県の位置関係を誤解したのかもしれない。
  • 4県庁所在地の人口規模順
    • 愛媛県、香川県、高知県、徳島県の順。
  • その他
    • 愛媛県、香川県、徳島県、高知県の順。- 時計回り(NHK松山放送局の天気予報)

四国の「中心」

高松市松山市の間では以前から「四国の中心都市」という座を巡って論争が繰り返されているが、特に近年は道州制に伴う州都(道都。以下では「道都」と表記する)の誘致に関連した論争が激化している。以下の都市がそれぞれ中心とされ、競合している。(→四国の道州制論議日本の道州制論議

四国の中央

徳島県三好市
昔から交通の要衝であったことから「四国のへそ」と呼ばれる。三好市池田町を縦断する吉野川には、それに因んだ名称のが架かっている(池田へそっ湖大橋四国中央橋など)。三好市山城町では、高知県から流れてきた吉野川に、愛媛県から流れて来た銅山川が合流する。昭和初期にはタバコ産業で繁栄しており、四国を代表する都市の一つであった。
愛媛県四国中央市
四国中央市(旧川之江市地区)の市街地
四国4県庁所在地を結ぶ高速道路網・エックスハイウェイのX字が交差する位置に当たる点、徳島と松山から等距離に位置する点、また合併当時、愛媛県を含む4県と接する唯一の自治体であった点から、合併の際に命名された(現在は三好市も同様に四国4県と接する自治体である)。将来、道州制が施行された際の道都を目指している。また、四国中央市に隣接し、より大きな人口を持つ愛媛県新居浜市も州都を目指している。

四国の玄関

徳島県鳴門市
大鳴門橋
明石海峡大橋開通後、鳴門海峡に架かる大鳴門橋の交通量は瀬戸大橋を上回るようになり、新たな四国の玄関としての側面を持ち始めている。3ルートから四国入りする場合、兵庫以西(中国・九州)と兵庫以東(前者以外)の人口を比べると17%:83%であり、圧倒的に神戸鳴門ルートを選択する場面が多くなる。神戸淡路鳴門自動車道の全通直後では、鳴門IC付近にある徳島トラックステーションを利用するトラックの増加が目立った。また京阪神方面への高速バスは一端は年々増加、屈指のドル箱路線までに成長していたが、近年はETC大幅割引の影響で減便・廃止が出始めている[22][23][24]。近年では、四国の高速道路網が充実してきたことから、松山市、高知市や高松市を出発して京阪神首都圏へ向かう高速バスや農産物を積んだトラックが、鳴門を通過するケースが顕著になってきた。今後、徳島県内の高速道路の整備や4車線化が進めば、鳴門が四国の玄関口としてさらに重要な場所になる可能性もある。なお、宇高連絡船が開設される以前の本四間の移動は、大阪府深日から船で淡路島洲本市へ渡り、淡路鉄道などを利用して洲本から福良まで淡路島内を移動、福良から船やフェリーで鳴門へ渡るというのが最も一般的なルートであった(福良・鳴門間は日本最古のフェリー航路)。そういう意味では「鳴門が新たな四国の玄関口になった」というよりも、「鳴門が再び四国の玄関口になった」といえる。

本州四国連絡橋公団の交通量のページ

香川県坂出市宇多津町
瀬戸大橋と、袂に広がる番の洲工業地帯(坂出市)
瀬戸大橋開通で、高松に代わる新たな四国の玄関口として注目された。橋の開通と併せて、新宇多津都市などの大規模開発が当時のバブル景気の中で進められたが、その後の明石海峡大橋の開通で、自動車による流動が神戸鳴門ルートに移動する傾向が見られている。しかし鉄道では現在も四国の玄関として、車窓では高層ビルも姿を見せている。
愛媛県今治市
上記2ルートに比べ本四間県境断面での交通量は劣るが、瀬戸内しまなみ海道によって本州と接続している。また、しまなみ海道以外にも安芸灘とびしま海道が広島県との県境断面を有しており、四国で唯一本州に至る道路を複数持つ。古くは瀬戸内海の航路の中心地として栄えたが、本四架橋の建設、航路の再編などにより港の付近が活力を失っている。また、大規模な合併により、周辺部は過疎の進行が激しい。人口は四国内では大きい方で、県庁所在地を除く自治体としては最大、また工業出荷額も四国最大である。海運造船業は国内有数の規模がある。

四国最大の都市

香川県高松市
旧高松桟橋駅構内を再開発した高松市のサンポート地区
本州と近距離にあることや、かつて宇高連絡船が運航していたことから、現在でも高等裁判所高等検察庁などの官庁地方支分部局(四国を管轄する出先機関)のほとんどが集まっている(一部松山市高知市に所在する)。また、四国全域を営業区域とする四国電力JR四国などの企業の本社や、全国的な大企業の四国本社・支社・支店なども高松市に立地することが多い。しかし、1988年(昭和63年)4月10日瀬戸大橋開通や1998年(平成10年)4月5日明石海峡大橋の開通による物流網の変化で、四国の玄関口としての機能は変化しつつあり、官庁や企業の管轄エリアが中国・四国地方に拡大した結果、高松における拠点が縮小傾向にある。
近年[いつ?]では、サンポート高松建設や丸亀町商店街再開発事業での『丸亀町グリーン』の建設、道州制施行後の州都の誘致によって、拠点都市の座を確固たるものにしようとしている。平成の大合併時には周辺の町を編入し人口42万を抱える都市となり、都市雇用圏における都市圏人口も四国最大の84万人である(中四国においても第3位の人口規模)。また、栗林公園『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に最高評価の3つ星に選定されている。
愛媛県松山市
松山市の中心部(一番町)
夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台である松山市は、元より四国最大の人口を抱える都市であったが、平成の大合併により人口51万人を突破しており四国で唯一、総務省統計局により都市圏と規定された松山都市圏(72万人)を形成している(中四国においても第3位の人口規模)。国の出先機関としては四国総合通信局が存在し、これに関連して企業分野においてもNTTグループの四国支店、日本郵便グループの四国支店、NHK松山放送局(四国地方の基幹局)などが立地している。
松山空港の旅客利用者数・貨物取扱数・運航路線数は最多であり、中四国地方で見た場合も最多となっている[25]。鉄道駅における利用者数もJR四国・私鉄を含めて伊予鉄道松山市駅が四国最多となっており、松山市における明確な拠点を形成している。海上交通も盛んで、松山港には、広島・九州各地から旅客船が就航している[26]
また観光面においては、『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』において最高評価の3つ星に選定された、日本最古の道後温泉本館[27][28]や、2つ星に選定されている現存12天守の一つである松山城などで有名な観光都市があり、国からは法令で国際観光文化都市の指定を受けている。
2010年代になってからは市街地の再開発が行われ、ホテルの建設[29]JR松山駅周辺の高架整備[30]外環状道路の延伸[31]が進んでいる。また、路面電車の松山空港方面への延伸計画[32]が本格化するなど四国最大の観光都市としての都市機能充実が図られている。

注釈

  1. ^ 【参考】 四国4県の総人口は、おおむね、都道府県人口順位第10位静岡県の人口約376万人に相当する(都道府県の人口一覧#外部リンク)。

出典

  1. ^ a b 平成28年全国都道府県市区町村別面積調 島面積 (PDF)”. 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年2月27日閲覧。
  2. ^ 『日本統計年鑑 平成26年』(2013年)p.17 - 1986年昭和61年)、海上保安庁による計測。
  3. ^ 平成27年全国都道府県市区町村別面積調 都道府県別面積 (PDF)”. 国土地理院. p. 5 (2015年10月1日). 2016年2月29日閲覧。
  4. ^ 島国領土がすべてから成る国)である日本を構成する6,852に対する『国土交通省』による区分け ⇒ 6,852島本土5島離島6,847島)。<出典>『国土交通省』サイト 離島振興課 離島とは(島の基礎知識)[1] 2009年11月27日閲覧。 ただし、について地理学上はこのような分類・区分けはない。
  5. ^ 【参考】 島国一覧領土がすべてで構成される国)
  6. ^ a b 平成25年10月1日時点の島面積より (PDF) 国土地理院(注:表中の「沖縄島 おきなわじま」は、通称名「沖縄本島」の正式名称)
  7. ^ 【参考】 日本のの面積順に上位10島本州北海道九州四国択捉島国後島沖縄本島佐渡島奄美大島対馬。 [出典] 国立天文台 (編)理科年表 平成19年版 P565、ISBN 4621077635
  8. ^ a b 世界のの面積順位より抜粋、出典 List of islands by areaオーストラリア大陸の面積未満で、四方を水域に囲まれる陸地)
    第1位 グリーンランド

    第6位 スマトラ島インドネシア共和国
    第7位 本州
    第8位 ビクトリア島カナダ* 人口1,707人(2001年)
    第9位 グレートブリテン島イギリスイングランドスコットランドウェールズ))

    第20位 アイルランド島アイルランド共和国およびイギリス北アイルランド))
    第21位 北海道
    第27位 デヴォン島カナダ* 世界最大の無人島

    第36位 スピッツベルゲン島ノルウェー
    第37位 九州

    第49位 バナナル島ブラジル* 世界最大の川の中の
    第50位 四国
  9. ^ 【参考】 国土地理院 四国地方の主な島の面積。なお、四国4県を四国地方とする見解もある。『日本地名大百科』小学館 1996年 p.554 ISBN 4-09-523101-7
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