味千ラーメン 歴史

味千ラーメン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:51 UTC 版)

歴史

  • 1968年昭和43年) 専門店用の生麺とベースの製造販売を開始。
  • 1972年(昭和47年) 株式会社を設立(未上場)。大津工場において、生麺、調味料、スープ等の製造すると共に、フランチャイズチェーン店を募集し、組織化を開始。
  • 1994年平成6年) 台湾台北に海外に初出店(合弁)。(現在は閉店)
  • 1996年(平成8年) 潘慰、重光産業よりライセンスを取得し香港に出店。劉壇祥(重光孝治)の死去に伴い、長男の重光克昭が重光産業の代表取締役社長に就任。
  • 1997年(平成9年) 潘慰、香港2号店開店。
  • 1999年(平成11年)東京池袋店オープン。(現在は閉店)。
  • 2001年(平成13年)ニューヨークFC出店。福岡キャナルシティ博多ラーメンスタジアムに出店。(現在は閉店)。
  • 2002年(平成14年)味千本店リニューアルオープン。
  • 2007年(平成19年)味千(中国)控股有限公司、香港株式上場。
  • 2009年(平成21年)大韓民国に進出し、ソウル市で1号店を開業[9]。(現在は閉店)。
  • 2011年(平成23年)虚偽宣伝により上海市政府より行政処分を受ける[10]

豚骨スキャンダル

味千ラーメンは、自社のスープは店舗で豚骨と煮干しを煮込んで仕込んでおり、「軟骨素」という骨を強くする栄養が溶け出し「ラーメン一杯に牛乳5杯分のカルシウムが含まれている」と宣伝していた。また栄養成分は中国農業大学の分析結果としていた。2011年、メディアの調査報道により、スープは工場で生産した濃縮液であることが発覚、同時に栄養成分表示も虚偽であったことが暴露された。中国農業大学は、同社製品の分析を行った事実はなく、虚偽宣伝の停止と公開謝罪を要求した。中国メディアはこの事件を「骨湯門」(豚骨スキャンダル)として大々的に報道[11]。「骨」は豚骨、「湯」はスープ、「門」はスキャンダルを意味する[12]。8月、上海市政府当局は味千ラーメンを虚偽宣伝の容疑で調査し[13]、11月、味千ラーメンに対し20万元の罰金の支払いを命じた[14]。さらに、上海市品質技術管理局は、味千ラーメンが食品添加物を違法に使用していたとし、78万6600元の罰金を科していたことを明らかにした。

これら一連の事件に関し、重光産業は「一般的なやり方」であり、「日本本部の管轄外で、代理企業が自分でやったこと」と回答[15]。日本の味千ラーメンと味千中国は無関係であると強調した。

関連図書

  • 『中国で一番成功している日本の外食チェーンは熊本の小さなラーメン屋だって知ってますか?』 重光克昭 (2010年、ダイヤモンド社) ISBN 9784478014202

  1. ^ 味千ラーメン 企業案内 会社概要
  2. ^ 味千の取り組み
  3. ^ 武田愛一郎 (2006年4月7日). “玉名ラーメンものがたり 1”. 熊本日日新聞 
  4. ^ ラーメン のれんのヒストリー:<17>大水害が熊本の「源流」生む こむらさき(熊本市中央区)”. 西日本新聞 (2015年6月26日). 2016年6月7日閲覧。
  5. ^ 当時の味を再現したラーメンを提供するセカンドブランドの「拉麺劉」が熊本市内に2店ある。
  6. ^ [1]
  7. ^ 味千ラーメン成功の背後人民網 2020年2月15日閲覧
  8. ^ TKUテレビ熊本 2008年11月15日放送
  9. ^ “「味千ラーメン」韓国進出、重光産業、11ヵ国・地域目――グアムにも年内初出店”. 日経MJ(日本経済新聞社). (2009年12月21日)
  10. ^ [2]
  11. ^ 味千骨汤门 味千骨汤门真相披露 商都生活 2011年7月25日(中国語)
  12. ^ 味千ラーメン、中国でイメージダウン=日系外食の代表格が苦境 サーチナ 2011年8月18日
  13. ^ 上海市当局が味千ラーメンを「虚偽宣伝」の疑いで調査 サーチナ 2011年8月3日
  14. ^ 味千ラーメン問題の調査終了=罰金240万円の支払いを命じる―上海市 Record China 2011年11月18日
  15. ^ え、日本人は味千ラーメンを知らないの?エキサイトニュース 2020年2月15日閲覧


「味千ラーメン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「味千ラーメン」の関連用語

味千ラーメンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



味千ラーメンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの味千ラーメン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS