古川組 古川組の概要

古川組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 15:36 UTC 版)

四代目古川組
設立者古川雅章
本部〒660-0055
兵庫県尼崎市稲葉元町2丁目8-1
首領親泊吉広[1]
上部団体 神戸山口組

2017年に分裂し、同名の脱退勢力が絆會傘下で活動していたが、現在は尼崎睦会に改称し山口組弘道会傘下となっている。

概要

特異な治安環境を持つ尼崎には山口組有力二次団体が3つ存在した。
それが大平組・古川組・真鍋組である。

なかでも古川組初代・古川雅章は初代大平組で最高幹部を務めていたが、古川組として山口組二次団体に昇格した。古川組独立後も大平組とは友好関係にあった。

古川組は過去、東京と沖縄に事務所を展開していた。沖縄県に設立された琉真会は、第4次沖縄抗争勃発のきっかけとなった。その第4次沖縄抗争は俳優・時任三郎主演の実録ヤクザ映画海燕ジョーの奇跡」で描かれている。

略歴

  • 1980年(昭和55年)6月 - 大平組傘下から三代目山口組の二次団体に昇格する。
  • 2005年(平成17年)10月 - 若頭・古川恵一が二代目古川組組長に就任し、六代目山口組若中となった。
  • 2015年(平成27年)12月8日 - 六代目山口組を離脱。
  • 同年12月9日 - 神戸山口組に参画。
  • 2017年(平成29年)7月6日 - 三代目体制となる。古川恵一は総裁となり、組長には仲村良松が就任した。
  • 2019年(令和元年)11月27日 - 尼崎市内で古川恵一が山口組竹中組組員に殺害される。実行犯は京都府警に逮捕された[2][3][4][5][6][7]

内部分裂(2017年)

二代目古川組
本部〒660-0892
兵庫県尼崎市東難波町4-9-19
首領山崎博司
活動期間2017年 - 2020年
上部団体絆會

2017年5月、二代目古川組若頭・山崎博司が三代目古川組組長を名乗り、古川組組員の多くを率いて任侠団体・山口組(現・絆會)に移籍した。さらに同年6月には
“初代への原点回帰を目的として二代目古川組に改称し、古川組二代目組長は山崎とする”
との声明を出す。内容は古川恵一の優柔不断さなどを非難し、二代目と認めないとするものであった。

2020年8月、山崎の引退に伴い、最高幹部が組織名を尼崎睦会(あまがさきむつみかい)に改称し、六代目山口組系三代目弘道会傘下に移籍した。

組長・山崎博司

二代目古川組若頭であったが、2017年4月30日、任侠団体山口組に参画。この際に古川恵一を追放した経緯を記した簡潔な文書を業界内関係先に送付した。

任侠山口組・絆會では本部長補佐や本部長を歴任し、2020年8月11日に引退した。

本部事務所

山崎が奪取し、2017年10月以降は任侠山口組そのものの本部機能を持つこととなる。
五代目山口組時代の1990年頃に古川雅章が開設した事務所であり、 2018年9月4日に行政の使用禁止の仮処分が認可された事で閉鎖され、2021年に入り解体された[8]

歴代組長

初代・古川雅章

(六代目山口組舎弟/五代目山口組若頭補佐/四代目山口組若中/三代目山口組若中/大平組舎弟頭)

本名は古川真澄。1980年6月に三代目山口組若中となる。2005年に引退し、2006年に死去した。

二代目・古川恵一

(神戸山口組幹部/六代目山口組若中/古川組若頭/真道会会長)

雅章の実子。 25歳でヤクザとなる。2005年に古川組の二代目を継承し、六代目山口組直参に昇格した。
2015年12月、六代目山口組から脱退し、神戸山口組に移籍する。神戸山口組では若中から幹部に昇格し、2017年に三代目古川組総裁に就任、跡目を仲村石松に譲った。

2019年11月27日に襲撃を受け急逝[2]

三代目・仲村石松

(神戸山口組若頭補佐/任侠団体山口組本部長補佐/三代目琉真会会長)

琉真会で長らく最高幹部を務めた経歴を持ち、琉真会の三代目を継承した。 任侠団体山口組が設立された際に、移籍し、本部長補佐に就任したものの、すぐに神戸山口組に戻っている。 上部団体の神戸山口組では若頭補佐を務めていたが、2022年に死去。




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