南松本駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 09:16 UTC 版)
貨物駅
JR貨物の施設は、旅客ホーム東側にある。1960年代に、付近の各駅に散在していた石油・セメント販売会社等の専用線を合理化のため当駅に集約したことから、1970年には計17本の専用線が接続したが、現存するものはごく僅かである。
コンテナホーム(ヤード)は2面2線、旅客ホーム東側に設置されている。本線と荷役線は、平田駅方引上線を介して接続している。また、営業窓口のJR貨物松本営業所が設置されている。
駅構内下り線側から分岐し、本線西側に沿って南下する松本市保有公共線がある。全長1km程のこの専用線の末端付近からはジャパンオイルネットワーク松本油槽所へ至る専用線が、その北側からは日本オイルターミナル松本営業所へ至る路線が分岐している。前者は塩浜駅発送の石油輸送で、後者は北袖駅・浜五井駅・末広町駅・浮島町駅・根岸駅・四日市駅発送の石油輸送で使用されている。かつては公共線から太平洋セメント(旧・日本セメント)松本サービスステーションや、秩父セメント松本サービスステーション、岡谷酸素松本営業所へ至る専用線も分岐していた。太平洋セメント線は2004年頃まで青海駅発送のセメント輸送で、岡谷酸素線は2005年頃までLPG輸送で使用されていた。
駅構内上り線側からは、電気化学工業松本サービスステーションや住友大阪セメント南松本サービスステーションへ至る専用線も以前は分岐していた。両者共に、青海駅(電気化学工業青海工場)や本巣駅(住友大阪セメント岐阜工場)発送のセメント輸送で使用されていたが、前者は2006年3月に、後者は2005年3月に廃止された。
また、日穀製粉松本工場や㈱タケヤ松本工場へ至る専用線もあった。
取扱う貨物の種類
- コンテナ貨物
- 12 ftコンテナ、20 ft大型コンテナを取扱う。
- 車扱貨物
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
貨物列車
(2014年3月15日改正時点)
- 高速貨物列車(コンテナ輸送列車)は、関東方面との間に1日2往復(うち北長野駅発着が1往復)[7]、名古屋貨物ターミナル駅との間に1日1往復(北長野駅発着)が運行されている[8]。
- 高速貨物列車(石油輸送列車)は、千葉貨物駅との間に1日1往復[7]、四日市駅方面との間に1日2往復運行されている[8]。
- 専用貨物列車(石油輸送列車)は、川崎貨物駅・根岸駅との間に1日1往復ずつ(後者は坂城駅発着)[7]、四日市駅方面との間に1日3往復が運行されている[8]。
記事本文
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、205頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “駅業務委託|駅ビジネス事業|事業紹介”. ステーションビルMIDORI. 2022年4月1日閲覧。
- ^ a b c d 信濃毎日新聞社出版部 編『長野県鉄道全駅』(増補改訂版)信濃毎日新聞社、2011年7月24日、79頁。ISBN 9784784071647。
- ^ 「来月から、4駅で無人化実施」『日本経済新聞』日本経済新聞社、1984年9月27日、地方経済面/長野、3面。
- ^ 『Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年11月29日。 オリジナルの2019年2月14日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ “南松本の新駅舎完成 JRきょう利用開始”. 市民タイムスWEB (市民タイムス). (2021年1月23日). オリジナルの2021年4月7日時点におけるアーカイブ。 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b c 鉄道貨物協会、93頁。
- ^ a b c 鉄道貨物協会、100頁。
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ a b “N 運輸・通信” (PDF). 令和5年版「松本市の統計」. 松本市. p. 5. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “N 運輸・通信” (PDF). 令和4年版「松本市の統計」. 松本市. p. 207. 2023年11月26日閲覧。
固有名詞の分類
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