剣幸 略歴

剣幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 06:17 UTC 版)

略歴

高校卒業を待ち宝塚音楽学校受験・合格、1974年宝塚歌劇団に入団。60期生。『虞美人』で初舞台[14]

インテリアや建築を学びたくて工業高等学校に進学したが、実際には机に向かって製図を描く毎日で、自分には合わず体を動かす仕事をしたいと思うようになった。以前からNHK歌のグランド・ショー』に宝塚スターが毎週出演しているのを見ていて、きらびやかな世界に憧れを持ち宝塚音楽学校の受験を決めた[15]

受験科目のバレエは近くの教室に半年通い、声楽は音楽の授業がなかったため、何も練習せず受験に臨んだ。声楽は、あまりにひどく審査員が椅子から転げ落ち、面接では他の受験生がバレエ、モダンダンス、スパニッシュダンス等を披露するなか側転しか出来なかった。当然、落ちたと思い合格発表を見に行かなかったが、母が念のため確認に行くと受験番号があり慌てて駆け付けたものの入学説明会に遅刻してしまった。最後列の空席についたが、後に成績順だと分かり後ろから4番目であった[16]

入学後は自分なりに頑張り、13番で卒業できた[17]

芸名は出身地の富山県を代表する山のひとつである剱岳に由来。「剱岳のような険しい頂を目指してほしい」と富山工業高等学校の恩師から芸名をもらった[18]。同期に元女優の遥くらら(元星組雪組娘役トップ)[19]大浦みずき(元花組男役トップ)、磯野千尋(元花組組長)がいる[20]月組に配属された[14]

1974年9月から関西テレビザ・タカラヅカ』にレギュラー出演するユニット「バンビーズ」の第11期生に選ばれ、1年間、舞台を離れテレビで活動した[14]

舞台に復帰後、1976年の『ベルサイユのばらIII』配役変更公演の小公子や1977年の『風と共に去りぬ』(初演)新人公演アシュレ役と役付きも着実にランクアップし[14]1978年に当時のトップスターにして副組長兼任だった榛名由梨主演『隼別王子の叛乱』で新人公演初主演[21]

1979年には『宝塚テレビロマン・はいからさんが通る』に青江冬星役で出演[21]。また、いずみたくに歌唱力を認められ、1983年よりレコード、CDを数枚リリースしている[22]

ステージに関しては一徹で厳格であったが、オフステージではファンのみならず多くの仲間に親切で気遣いを欠かさなかったという(久世星佳麻路さき若央りさ轟悠真織由季天海祐希など月組所属であったものの談話より)[23][24]

1985年大地真央の後を受け月組のトップスターに就任[25]。相手役はこだま愛[26]、トップ披露公演は『ときめきの花の伝説 / ザ・スイング[25]

以降1990年まで5年間トップを務め、『ME AND MY GIRL』の1年間続演は宝塚史上初となった[7]

1990年サヨナラ公演『川霧の橋 / ル・ポアゾン 愛の媚薬』東京公演千秋楽をもってこだま共々退団した[27]

宝塚退団後は、舞台を中心にコンサートや映像、また2010年からは故郷・富山にてラジオパーソナリティや映画の吹き替えをこなすなど活動の幅を広げている[28]。一時期、舞台以外の活動では平仮名の「つるぎみゆき」名義で出演していた[29]

2011年から2015年までオーバード・ホール名作ミュージカル上演シリーズの全作品に出演[30]2012年の『ハロー・ドーリー!』は好評により翌年、富山と東京で再演され[31]読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した[32]

2015年、前年に創立された「宝塚歌劇の殿堂」の殿堂入り選考において、タカラジェンヌでは高峰妙子とともに殿堂入りを果たした[33][34]


注釈

  1. ^ 剣=宝塚歌劇団所属、野川=夫が当時関西テレビ放送勤務だった。
  2. ^ 開始当初はナイターオフ編成として、聴取率調査週間日を除く、金曜日21時から21時20分、2021年度ナイターシーズン中は、日曜日のニッポン放送ショウアップナイターの時間帯にナイターの開催が予め行われない場合(但し聴取率調査週間日、並びに夏季の屋外開催を中心に、日曜日ナイターが予め予定されていたカードが雨天中止となった場合でも放送しない)の予備番組として、20時から20時20分放送。剣が注目するエンタメ情報について、出演者や演出家などへのインタビューコーナー(スタジオ、ないしはリモート出演が多く、基本的に前後編2回に分ける)と、剣が防災士であるということから、防災情報を述べる

出典

  1. ^ 「とやま賞」受賞者名鑑
  2. ^ 菊田一夫演劇賞のあゆみ 第18回 1992年度
  3. ^ ありがとうございました! 東京芸術劇場ミュージカル月間 剣幸 優秀賞受賞
  4. ^ 読売演劇大賞 第17回(2010年)受賞結果
  5. ^ 読売演劇大賞 第21回(2014年)受賞結果
  6. ^ a b c 日本タレント名鑑』 VIPタイムズ社、2012年、632頁。
  7. ^ a b 『演劇ぶっく』 えんぶ、2013年8月号、65頁。
  8. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、66頁。
  9. ^ 北日本新聞』2014年3月21日。
  10. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、著者紹介頁。
  11. ^ 『テレビ・タレント人名事典』 日外アソシエーツ、2001年、697頁。
  12. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、103頁。
  13. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、86頁。
  14. ^ a b c d 歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、60頁。
  15. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、50-52頁。
  16. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、53-62頁。
  17. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、70頁。
  18. ^ 読売新聞北陸支社(富山地域面)』2013年10月11日。
  19. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、69頁。
  20. ^ 宝塚グラフ』 宝塚歌劇団、1990年12月号、48-49頁。
  21. ^ a b 『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、61頁。
  22. ^ 『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、64-65頁。
  23. ^ 「剣幸、その思い出と送る言葉」『宝塚グラフ』 宝塚歌劇団、1990年12月号、44-45頁。
  24. ^ 「愛と夢に乾杯!! - 剣幸を送る言葉 - 」『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、70-77頁。
  25. ^ a b 『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、63頁。
  26. ^ 『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、82頁。
  27. ^ 『歌劇』 宝塚歌劇団、1990年12月号、64頁。
  28. ^ 『ハロー・ドーリー!』公式サイト キャスト・プロフィール”. オーバード・ホール. 2015年10月7日閲覧。
  29. ^ 土曜ワイド劇場「広域捜査官 楠錬三郎 3」ロケ便り”. オフィス・エイツー (2003年7月). 2015年10月7日閲覧。
  30. ^ 【インタビュー&稽古場レポ】剣 幸「ミー&マイガール」”. ローチケHMV (2015年10月29日). 2017年5月28日閲覧。
  31. ^ 『北日本新聞』2012年11月27日。
  32. ^ 読売新聞』2014年2月2日。
  33. ^ 恋文vol.46”. 剣幸オフィシャルウェブサイト (2016年1月). 2016年2月29日閲覧。
  34. ^ 宝塚歌劇100周年記念施設「宝塚歌劇の殿堂」の新たな顕彰者を選出しました 宝塚歌劇の発展に寄与した顕彰者4名が殿堂入りします (PDF)”. 阪急電鉄ニュースリリース (2015年10月2日). 2016年2月29日閲覧。
  35. ^ 中日新聞』1993年8月17日。
  36. ^ 剣幸 『メリーゴーランドのように(Soiree books)』 東宝映像事業部、1992年、145-146頁。
  37. ^ 榛名由梨「榛名由梨のOh!タカラヅカ」『サンケイスポーツ(近畿版)』1990年7月13日。
  38. ^ デイリースポーツ』2009年12月3日。
  39. ^ a b 大地真央と役替わり
  40. ^ 『ステージぴあ関西版』 ぴあ 関西支社、2015年9+10月号、9頁。
  41. ^ 情報誌『mite mite』 富山市民文化事業団、2015年2月20日発行、12頁。
  42. ^ a b 宝塚歌劇団OGによる"男唄"カバーアルバム第3弾『麗人REIJIN -Season 2』、2016年1月6日(水)リリース決定!”. エンタステージ (2015年12月31日). 2019年12月30日閲覧。
  43. ^ a b 元宝塚男役が集うコンサート、真琴つばさ「お衣装でも勇気を出して魅せます」”. ステージナタリー (2016年9月22日). 2019年12月30日閲覧。
  44. ^ 小林公平・寺田瀧雄メモリアルトーク&プチコンサート⑤【追加公演】
  45. ^ “島田虎之介「ダニー・ボーイ」が舞台化、真田佑馬&水田航生が出演”. コミックナタリー. (2016年8月17日). http://natalie.mu/comic/news/198410 2016年8月17日閲覧。 
  46. ^ “上演8時間超のポール・クローデル「繻子の靴」を渡邊守章が演出、出演に剣幸”. ステージナタリー. (2016年8月29日). http://natalie.mu/stage/news/199842 2016年8月30日閲覧。 
  47. ^ 鄭義信版「ヴェニスの商人」は関西弁が炸裂する「歌うシャイロック」”. ステージナタリー (2016年12月3日). 2016年12月15日閲覧。
  48. ^ NHKテレビテキスト『NHK短歌』 NHK出版、2015年5月号、32-33頁。
  49. ^ NHK. “NHK短歌 - NHK”. NHK. 2018年12月15日閲覧。
  50. ^ 週間番組表|AMラジオ 1242 ニッポン放送”. ニッポン放送 (2021年3月22日). 2021年3月22日閲覧。
  51. ^ 剣幸オフィシャルウェブサイト”. 2021年3月26日閲覧。
  52. ^ “越路吹雪37回忌、トリビュートアルバム&メモリアルコンサートに宝塚OGら”. ステージナタリー. (2016年10月26日). http://natalie.mu/stage/news/206881 2016年10月26日閲覧。 






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