分類 生物の分類

分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 17:51 UTC 版)

生物の分類

生物についても様々な分類の方法があり得る。

一般人による分類

一般人(生物学者ではない人々)の間では、動物 / 植物とざっくりと分けておいて、動物のほうを「(けもの、四足動物) / / 」などと分類したり、植物のほうは「野菜 / 果物 / / 樹木 ...」などと分類することがしばしば行われている。

これは、学問的に見ると、あくまで人間側の便宜に基づいて分ける方法である。

生物学の分類

生物学の中でも様々な分類法がある。

なお生物学の中には分類学という分野がある。生物学では「分類」と「分類学」という用語を区別することがあるが、前者は、多種類の生物の種を妥当な仕方で命名・整理して一つの体系にまとめるのが課題、とされ、後者は、この分類の仕方を理論的に問題とする分野ということに(一応は)されているが、実際には「分類学」という語で、分類の仕事の内容そのものも含ませて指している。

生物学では例えば次のような分類体系がある。

生物学の分類の基準も絶対的なものではなく、時代とともに変化してきている。 生物学のかつての(初期の)主要な基準は「生物の持つ形質の類似性」(類縁関係)であった。これは後に進化論と関係づけられて理解されるようになったわけではあるが、結局、「類縁関係」という基準は「進化による分類群の分岐が古いか新しいか」という基準に置き換えられた。さらに、分子生物学の発展に負うところが大きい。「進化による分類群の分岐が古いか新しいか」という基準に代わって「DNAの変化速度」という基準時間軸がかなり定量的に論じられるようになっている。最近では、DNA塩基配列をかなり短期間(短時間)で分析しデータ化できるようになったおかげで、コンピュータを用いてその変化量を(コンピュータ・プログラムによって計算で求め、関係や系統を、半ば自動的に)算出して分類する手法も充実化してきており、それが高い評価を得ている。


  1. ^ a b 大辞林「分類」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 緑川信之、「分類をみつめなおす:区分原理に注目して」『情報の科学と技術』 2016年 66巻 6号 p.254-259, doi:10.18919/jkg.66.6_254, 情報科学技術協会
  3. ^ en:Michael W. Friedlander(1995年)At the Fringes of Science(マイケル・フリードランダー『きわどい科学 ウソとマコトの境域を探る』)






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