八甲田山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 03:46 UTC 版)
レジャー
標高1,584mの大岳のほかに、田茂萢岳(たもやちだけ)、赤倉岳、小岳、高田大岳などの山々がほとんど同じ高さで並んでいる。ロープウェイは田茂萢岳に設置されており、冬はスキー、積雪期以外ならハイキング気分で山歩きが楽しめる。秋には全山紅葉し見事な錦秋模様となる上、登山道沿いにはコケモモやガンコウランがたくさん実をつけており、目と舌の両方を楽しませてくれる。また、冬季には東北地方でも有数の豪雪と強い季節風によりアオモリトドマツに見事な樹氷を楽しむことができる。加えて、山麓に散在する温泉群は、多様の泉質で味わい深い。
モデルコース
- 酸ヶ湯温泉バス停→仙人岱→八甲田大岳→毛無岱→酸ヶ湯温泉バス停・所要時間5時間(標高差700m)
山岳スキー
日本有数の山岳スキー場としても有名で、6km前後の各コースを約半年にわたり楽しむことが出来る。しかし、毎年のように死者が発生する。正規コースには目印となるポールが立てられているが、吹雪や雲中ではひとつ下のポールさえ見えないことがある。遭難はこうした悪天候の影響よりも、意図的にコースを逸脱したケースが多い。
行楽
- 萱野高原・萱野茶屋:青森市中心部から車で20分から30分程度、国道103号沿い標高500mほどになだらかな草原が広がる。茶店が3軒あり、「長生の茶」が親しまれている。曰く「一杯で三年、二杯で六年長生き」し、「三杯飲めば死ぬまで長生き」できるという。
- 田代平(タシロダイラまたはタシロタイ):県道40号沿い、赤倉岳・雛岳の北東になだらかな草原が広がる。茶店が3軒あり宿泊営業もあるため、登山の拠点となる。
温泉
麓には千人風呂が有名な酸ヶ湯がある。その他にも城ヶ倉温泉、谷地温泉、猿倉温泉、蔦温泉、八甲田温泉、田代平温泉、など山のいで湯があちこちに湧出している。
注釈
- ^ 「後カルデラ」とは「カルデラ形成された後に」の意、先カルデラはその逆
出典
- ^ 日本の火山 北八甲田火山群 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- ^ 日本の火山 南八甲田火山群 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- ^ 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 八甲田山 (PDF) - 気象庁
- ^ a b c “AOMORI MOBILITY”. 青森県サイクル・ツーリズム推進協議会. 2020年12月16日閲覧。
- ^ a b “基礎事項編”. 青森県. 2020年12月16日閲覧。
- ^ a b “八甲田山、十和田、弥陀ヶ原を常時観測火山に追加します”. 気象庁. 2016年11月18日閲覧。
- ^ 『八甲田の変遷』、岩淵功、「八甲田の変遷」 出版実行委員会、 1999年、p.20-21
- ^ “北八甲田・高田大岳 標高1559メートルに|環境|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 2020年6月26日閲覧。
- ^ a b 八甲田山の火山活動解説資料(平成25年5月) 気象庁 平成25年(2013年) 月間火山概況 (PDF)
- ^ 第126回火山噴火予知連絡会 全国の火山活動の評価 (PDF) 山噴火予知連絡会
- ^ 八甲田山の監視強化へ「山が膨らんでるように見える」 朝日新聞デジタル記事:2013年6月18日
- ^ 第127回火山噴火予知連絡会資料 その6 (PDF) 火山噴火予知連絡会
- ^ 第127回火山噴火予知連絡会資料 その8 (PDF) 火山噴火予知連絡会
- ^ “97年にも3人死亡の事故 青森・八甲田山”. 日本経済新聞 (2023年6月20日). 2023年11月23日閲覧。
- ^ 八甲田の湿地
- ^ いちのへ義孝『青森県の山』(2010年)
- ^ 「南八甲田山地総合学術調査報告書」1992年(駒ヶ峰地区)P.21。花粉分析の結果(持田・山中1981年)
- ^ 『青森県山岳風土記』山田耕一郎、1979年
- ^ 『青森110山」、村上義千代、平成11年p.132
- ^ 中道等『十和田村史. 下巻』、十和田村、1955年、p.544
八甲田山と同じ種類の言葉
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