儒教 教義・学説

儒教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 02:36 UTC 版)

儒教(じゅきょう)は、孔子を始祖とする思考・信仰の体系。紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上に亘り強い影響力を持つ。その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教礼教中国語版ともいう。大成者の孔子から、孔教孔子教とも呼ぶ。中国では、哲学思想としては儒家思想という。


注釈

  1. ^ なお儒教を宗教として信仰せずに儒教を研究する学者は、「儒学者」といわずに、「儒教研究者」と呼ぶべきとする見方もある[要出典]。ただし京都大学教授の吉川幸次郎や、評論家の呉智英は、自らを儒者であると主張し、儒教の立場からさまざまな立論を行っている。

出典

  1. ^ 『礼記・中庸』
  2. ^ 荘子天運篇
  3. ^ 朱子・語類巻14より。これは即ち、四書の読み順まで記している。(儒教の世界観においては)天から与えられた至徳を明らかにする事、知を致し物に格る。中こそは天下の大本であり、和こそは天下の達道である。中と和を極致に達せしめた時、天地の秩序は定まり、万物は生成発展する。儒教の目的とその目的達成への目標が掲げられたのが「三綱領」・「八条目」であり、朱熹は道統論を唱え自らの「学」の正当性を主張した。堯舜孔孟に「御目にはかかわらずとも、あの道理が心へ来れば道統、朱子の理与心と云はるるが大切の事なり。孟子の後あとの賑かな漢の経術に斯く云は見て取たるに極まる。偖、文章は下卑たこと。孟子と文選幷べたときに、文の上では腕押しなり(=孟子を文選の上位に置く事は愚かしき事)。韓氏が見て、孟子の後道を得たもの無し、と。そこで程子のみ来て、非是蹈襲前人云々なり。道統は中庸の心法、それは大学の事。其致知がすま子ば道統は得られぬ。」
  4. ^ 土田健次郎『儒教入門』(新)東京大学出版会、2011年12月19日、29頁。ISBN 978-4-13-013150-6 
  5. ^ 孔祥林『図説孔子』(新)科学出版社〈国書刊行会〉、2014年12月22日、113頁。ISBN 978-4-336-05848-5 
  6. ^ 高畑常信『中国思想の理想と現実』(新)木耳社、2014年10月6日、31頁。ISBN 978-4-8393-7187-6 
  7. ^ 『周礼・春官宗伯』
  8. ^ 論語 衛霊公第十五 10
  9. ^ 『論語』の泰伯篇
  10. ^ 『易経 下繫辭傳』 Archived 2012年3月13日, at the Wayback Machine.
  11. ^ 胡適論文「説儒」(1924年
  12. ^ 白川「孔子伝」
  13. ^ 史記』孔子世家
  14. ^ a b 『世界哲学史2』(ちくま新書、2020年)119-121ページ
  15. ^ a b 『世界哲学史2』121-123ページ
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  17. ^ 吾妻重二『宋代思想の研究』(新)関西大学出版部〈遊文舎〉、2009年3月18日、72頁。ISBN 978-4-87354-468-7 
  18. ^ 湯浅邦弘『概説中国思想史』(新)ミネルヴァ書房〈ミネルヴァ書房〉、2010年10月25日、116頁。ISBN 978-4-623-05820-4 
  19. ^ 湯浅邦弘『概説中国思想史』(新)ミネルヴァ書房〈ミネルヴァ書房〉、2010年10月25日、264頁。ISBN 978-4-623-05820-4 
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  25. ^ 奥谷 浩一「丸山眞男の日本思想史論の問題点」『札幌学院大学総合研究所紀要』p.63
  26. ^ 永井 和「戦後マルクス主義のアジア認識
  27. ^ 吉本隆明の183講演 - ほぼ日刊イトイ新聞 〈アジア的〉ということ
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  29. ^ 「中世ジャップランド」と「ヘル朝鮮」──SMAPとJYJで繋がった日韓のネットスラングの共通性(松谷創一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
  30. ^ 湯浅赳男『面白いほどよくわかる 世界の哲学・思想のすべて』日本文芸社、平成17年2月1日改訂第1版、ISBN 4-537-11501-7、p72
  31. ^ 加地伸行 『沈黙の宗教-儒教』 筑摩書房〈ちくまライブラリー〉/ 改訂版・ちくま学芸文庫、2011年
  32. ^ 孔子まつる那覇の施設 使用料免除は憲法違反 最高裁大法廷 | 憲法 | NHKニュース






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