保利耕輔 保利耕輔の概要

保利耕輔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 03:52 UTC 版)

保利 耕輔
ほり こうすけ
2000年
生年月日 (1934-09-23) 1934年9月23日
出生地 日本 東京都
没年月日 (2023-11-04) 2023年11月4日(89歳没)
死没地 日本 神奈川県川崎市
出身校 慶應義塾大学法学部卒業
前職 日本精工従業員
NSKフランスSA社長
所属政党自由民主党→)
無所属→)
自由民主党(無派閥)
称号 正三位
旭日大綬章
法学士(慶應義塾大学)
親族 父・保利茂(元衆議院議員)

内閣 小渕第2次改造内閣
第1次森内閣
在任期間 1999年10月5日 - 2000年7月4日

第114代 文部大臣
内閣 第2次海部内閣
在任期間 1990年2月28日 - 1990年12月29日

選挙区佐賀県全県区→)
佐賀3区
当選回数 12回
在任期間 1979年10月30日 - 2014年11月21日

その他の職歴
第51代 自由民主党政務調査会長
総裁:福田康夫麻生太郎
2008年8月1日 - 2009年9月29日
第43代 自由民主党国会対策委員長
総裁:橋本龍太郎
1997年 - 1998年
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衆議院議員(12期)、文部大臣第138代)、自治大臣(第5354代)、国家公安委員会委員長(第6364代)、衆議院憲法審査会長(第2代)、自民党国会対策委員長(第43代)、自民党政務調査会長(第51代)、自民党憲法改正推進本部長などを歴任。

衆議院議長内閣官房長官農林大臣労働大臣自民党幹事長自民党総務会長などを歴任した元衆議院議員保利茂は父。

来歴

生い立ち

東京府出身。1947年東京高等師範学校附属国民学校(現・筑波大学附属小学校)、1953年東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業。

1958年慶應義塾大学法学部卒業後、日本精工に入社。1974年にはフランスのNSKフランスSA社長に就任した。

政界へ

父・保利茂の死去に伴い、後援会の要請を受けて1979年第35回衆議院議員総選挙佐賀県全県区から自由民主党公認で立候補し、初当選(当選同期に佐藤信二畑英次郎麻生太郎岸田文武白川勝彦丹羽雄哉亀井静香吹田愰宮下創平亀井善之船田元など)。1982年衆議院議事進行係を務める。

自民党入党後は田中派に所属し、田中派の分裂に際しては竹下登が結成した経世会に加わる。竹下派会長・金丸信の後継をめぐり派内が小渕恵三を推すグループ、羽田孜を推すグループに分かれた際は綿貫民輔らと共に最初はどちらにも与さず、後に平成研究会(小渕派→橋本派)に参加した。1990年第2次海部内閣文部大臣に就任し、初入閣。

1999年小渕再改造内閣自治大臣国家公安委員会委員長に就任し、2度目の入閣。小渕の危篤に伴い、急遽居抜き内閣の形で組閣された第1次森内閣で再任。

郵政民営化法案で造反・離党

2005年7月、郵政民営化法案の採決で反対票を投じた。そのため第44回衆議院議員総選挙では自民党の公認を得られず、佐賀3区から無所属で立候補し、自民党公認の広津素子らを破り、10選。総選挙後の特別国会では、再提出された郵政民営化法案に一転、賛成票を投じるも、自民党を離党。

自民党復党

2006年11月、自民党に復党届を提出。同年12月に党紀委員会で認められ、約1年ぶりに自民党に復党した。保利の復党により、自民党内では佐賀3区で当選した保利、比例復活で初当選した広津のどちらを次期総選挙において佐賀3区で公認するかが問題になったが、自民党佐賀県連はより強固な後援会組織を有する保利を公認するよう党本部に求めた。2008年8月、総裁・福田康夫の下で自民党政務調査会長に就任。党執行部入りにより、次期総選挙での佐賀3区での公認はほぼ確実視された。次の総裁・麻生太郎の下でも政調会長に留任。

2009年8月、第45回衆議院議員総選挙に佐賀3区から立候補[1]。自民党を離党してみんなの党から立候補した広津らを破り、11選。総選挙後、党憲法改正推進本部長に就任。2012年第46回衆議院議員総選挙で12選。なお同選挙を最後に佐賀3区は廃止されるため同選挙区から選出された最後の国会議員となった。横路孝弘の後任の衆議院議長に名前が挙がったが、これを固辞した[2]。同年、衆議院憲法審査会長に就任。

2013年12月25日、第47回衆議院議員総選挙に立候補せず、政治活動から引退することを表明[3]。2014年11月21日の衆議院解散により退職となり、35年にわたる代議士生活に幕を下ろした。

2015年4月29日、春の叙勲で旭日大綬章を受章した[4]

2017年8月『わが人生を語る 保利耕輔回顧録』(佐賀新聞社)を刊行。

2023年11月4日、誤嚥性肺炎のため、神奈川県川崎市の病院で死去した[5][6]。89歳没。死没日付をもって正三位に叙された[7][8]

人物

  • 自民党内では改憲論議の重鎮として存在感を示した[6]。2012年には、憲法改正推進本部長として自民党の憲法改正草案の取りまとめを主導した。2014年に政界を引退するまで、衆院憲法審査会長を務めた[6]
  • 血液型はAB型。
  • 初出馬の際には父親がモットーにしていた「百術は一誠に如かず」を引用して選挙区民にアピールを行った[9]
  • 頑固一徹で生真面目な性格で知られる。日歯連闇献金事件をめぐり当時の平成研究会会長・橋本龍太郎が会長を辞任した際、後任に名前が挙がるも、就任の要請をかたくなに固辞した。
  • 郵政民営化法案に反対し、自民党から刺客を送り込まれたいわゆる「造反組」の中では、平沼赳夫と並び最強の地盤を誇るといわれる。05年の第44回衆議院議員総選挙では佐賀3区から無所属で立候補して当選し、自民党に猛烈な逆風が吹き荒れた09年の第45回衆議院議員総選挙でもみんなの党から立候補をした広津素子らに比例復活すら許さず当選した。
  • 日中国会議員書画展へ書画を提供している[10]

  1. ^ 比例貢献が基準?公明が自民92候補を推薦(2009年7月30日20時25分 読売新聞)
  2. ^ “衆院議長に伊吹氏=自民”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2012年12月22日). http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-564527.html?mg=inert-wsj 2012年12月22日閲覧。 
  3. ^ 保利氏、今期で勇退へ 候補者調整が焦点に 佐賀新聞 2013年12月25日閲覧
  4. ^ 春の叙勲 4087人が受章へ - NHK NEWS WEB アーカイブ 2015年4月29日 - ウェイバックマシン
  5. ^ 【訃報】元衆議院員 保利耕輔氏死去”. 佐賀新聞 (2023年11月10日). 2023年11月10日閲覧。
  6. ^ a b c “文相や自治相など歴任、元自民党衆院議員の保利耕輔氏が死去…89歳”. 読売新聞オンライン. (2023年11月10日). https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231110-OYT1T50223/ 2023年11月11日閲覧。 
  7. ^ 『官報』第1124号12頁 令和5年12月15日
  8. ^ 故保利元文相に正三位 - 時事ドットコム 2023年12月1日
  9. ^ 収録 79総選挙 二世と母『朝日新聞』1979年(昭和54年)9月18日朝刊 13版 23面
  10. ^ [1] NPO法人日中国会議員書画展実行委員会
  11. ^ タバコ販売&耕作者政治連盟から自民党議員への献金額 6年間の合計金額が多い順 2010年~2015年(平成22~27年)”. 日本禁煙学会 (2017年2月21日). 2018年8月18日閲覧。
  12. ^ 一般財団法人 実践自然保護団体 日本熊森協会HP 日本熊森協会 顧問一覧 2014年1月現在
  13. ^ 天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟HP 天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟 役員 2009年(平成21年)9月10日現在
  14. ^ 在日フランス大使館HP2013年5月22日 マセ大使が日仏友好議員連盟所属議員と晩餐会
  15. ^ 神道政治連盟国会議員懇談会 神政連 WEB NEWS
  16. ^ アレルギー児を支える全国ネットHP 第4回アヒルの水かきフォーラム開催 自由民主党花粉症等アレルギー症対策議員連盟(通称ハクション議連) 主催:2004年3月8日
  17. ^ 左藤あきら 衆議院議員HP 活動報告 国会での活動報告 2003年7月24日
  18. ^ News for the People in Japan 2004年3月30日 憲法調査推進議員連盟 自民党(衆院)上から3行目・左から2つ目 
  19. ^ 全国山村振興連盟HP 2006年5月25日 全国森林環境・水源税創設促進議員連盟総会開催される
  20. ^ 伊東市HP 市長公室課 > 業務案内 > 市長の部屋 > 「現場主義」行動日記 > 平成25年6月 2013年6月18日
  21. ^ 全国山村振興連盟HP 2008年5月20日 全国森林環境税創設促進連盟定期総会開催される
  22. ^ 全国山村振興連盟HP 2004年2月5日 棚田振興議員連盟を設立
  23. ^ 財団法人アジア学生文化協会HP 2005年12月22日 東南アジア留学生友好議員連盟からご寄附いただく


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