供物 道教

供物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 03:41 UTC 版)

道教

道教では、幽魂、正薦亡位には穀物を供え、神に対しては果物を供えていた。つまり対象によって供物にも違いがあったらしい[6]

道教には(しょう)という祭りもあり、これは夜間に供物を並べて、神々に願いごとを上奏するやり方である[7]。《隋書》経籍志の「道経序録」によると、「醮」とは災厄を消除する方法のひとつであり、夜中 星空の下で乾肉などの供物を並べ、天皇太一や五星列宿を祭り、文書を上奏する儀礼、とのことである[8]

神道

鶴岡八幡宮の供物

神道では「饌」といい、本来は神のために調えて献上した食物や食事を指し、献饌ともいう[9]。さらに遡れば、その土地の首長豪族が指導して田畑を開き、あるいはその土地を守護したことへの返礼として、収穫した穀物や特産品を食事として献上したことに始まるものである。

死者にを供えるということも広く行われる。事故や事件の現場に犠牲者への供花(花の供えもの)が沢山置かれるということも行われる。

宗教ではなく、さらにフィクションの中の話にすぎないのだが、アニメのファンの一部に、自分の思い入れの強いアニメのキャラクターが物語中で死んだら炭酸飲料を供える例もあるのだという[10]

脚注


注釈

  1. ^ モーセがイスラエルの民に規定として残した形で書かれているのは、『レビ記』1章である。 ウィキソースには、レビ記(口語訳)の原文があります。供物にまつわる出来事についての記述はトーラーの他の書にも登場する。
  2. ^ ヴィア・ドロローサも参照のこと

出典

  1. ^ a b 供犠』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h 小口偉一堀一郎『宗教学辞典』東京大学出版会、1979年、170頁。ISBN 978-4130100274 
  3. ^ Beattie, J., Other Cultures, 1964。(翻訳本:蒲生正男村武精一『社会人類学』社会思想社、1968)
  4. ^ a b 日本大百科全書『供花』 - コトバンク
  5. ^ 山折哲雄『仏教用語の基礎知識』角川学芸出版, 2000、p.120
  6. ^ 野口鐵郎, 田中文雄, 丸山宏, 浅野春二『道教の教団と儀礼』雄山閣出版、 2000、p.135-137
  7. ^ 改訂新版世界大百科事典『』 - コトバンク
  8. ^ 改訂新版世界大百科事典『』 - コトバンク
  9. ^ デジタル大辞泉『』 - コトバンク
  10. ^ アニメキャラの死を悼む個展、タイで開催 「進撃の巨人」も:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月19日閲覧。


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