仲人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 04:47 UTC 版)
仲人に選ばれる人

既婚の男女で、家庭生活がうまく行っている夫婦が選ばれる。その他に、社会的に信用があること、当事者より年長である程度離れていること、健康であり、仕事が忙しすぎない人物であることなどがあげられる。主に、学校や職場の先輩、恩師、地域の実力者、親戚など、結婚する男女と多少なりとも関係のある人物に依頼する場合と、全く関係のない「プロ」の仲人に依頼する場合がある。
仲人の仕事は多岐にわたるうえに、本人同士だけでなく家同士もまとめなければならず誰にでもできるというものではない。仲人をすることは名誉であり、昭和時代には「三度仲人をやって一人前」「仲人をするのは社会人の義務」などと言われた[2]。
仲人の事を「コンシェルジュ」と称する結婚相談所が近年増えているが、世話役だけでは結婚まで仲立ちできないため誤った表現である。
仲人の種類
- 食卓仲人 - 婚礼の席にだけ関与
- 正式仲人 - 結納など正式な婚礼儀式から関与
- 本式仲人 - 紹介から結婚まで全行程に関与
- 下媒人 - 紹介など縁組の下ごしらえのみ関与
- 頼まれ仲人 - 婚約が決まった段階で登場。社会的地位、財産がある人や会社の上司などが多い。
- 世話好き仲人 - 「仲人おばさん」 と呼ばれるタイプで、自ら買って出て縁組を世話する
- 商売的な仲人 - 結婚相談所、斡旋所など
- 橋渡 - 相手側に婚意を伝え、見合いまで関与
結婚契約
結婚とは法律上、契約の一種である。日本国においては法律婚主義を採用し、お互いの結婚の意思の合致と、婚姻障害事由の不存在(実質的要件)と、公的婚姻届(戸籍法に基づく届出)の行政手続き(形式的要件)が揃う事が必要である。行政書士が婚姻届、結婚契約書(財産の管理方法などを予め定める事により、お互いの財産の争いを予防できるとする夫婦別財産制度の規定を設けるなど)の作成を業として行っており、官公署に提出する書類及び、権利義務、事実証明の書類の作成は行政書士の独占業務とされている(行政書士法第1条の2)。
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