五常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/07 14:17 UTC 版)
補説
- 中華人民共和国黒竜江省ハルビン市にある県級市の五常市は、儒教の徳目「五常」に由来する。
- 五常に忠・孝・悌を足したいわゆる八徳は、滝沢馬琴作の『南総里見八犬伝』にて、主要な登場人物、八犬士のモチーフとなる。彼等はそれぞれ数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、里見家の元に集う。
- 1988年に放送されたテレビアニメ鎧伝サムライトルーパーでは5つの鎧とその装着者に五常が一つずつ込められており、それぞれ烈火(真田遼:仁)、金剛(秀麗黄~シュウ・レイファン:義)、光輪(伊達征士:礼)、天空(羽柴当麻:智)、水滸(毛利伸:信)となっている。
脚注
参考文献
- 白川静『孔子伝』中央公論社<中公文庫BIBLIO>、2003年1月。ISBN 4122041600
- 廣常人世「五常」小学館編『日本大百科全書』(スーパーニッポニカProfessional Win版)小学館、2004年2月。ISBN 4099067459
- 本田濟「仁」小学館編『日本大百科全書』(スーパーニッポニカProfessional Win版)小学館、2004年2月。
- 澤田多喜男「義」小学館編『日本大百科全書』(スーパーニッポニカProfessional Win版)小学館、2004年2月。
- 高橋忠彦「礼」小学館編『日本大百科全書』(スーパーニッポニカProfessional Win版)小学館、2004年2月。
- 土田健次郎 『儒教入門』東京大学出版会、2011年。ISBN 978-4130131506。
- 白取春彦『「東洋哲学」は図で考えると面白い』青春出版社、2005年3月。ISBN 4-413-00771-9
関連項目
注釈
- ^ 「三綱」の思想は、特に『春秋繁露』『白虎通』などの漢代思想で言われる[1]。「三綱」は元々は儒家ではなく法家の思想である、とする指摘もある[2]。
- ^ 白川静『孔子伝』によれば「狩衣姿も凛々しい若者のたのもしさをいう語」である。白川(2003)
- ^ 最古の字典である『説文解字』では「親」に通じると述べている。
- ^ 孔子はまた、「君子」について、「造次」(急変)のときも、「顚沛」(ひっくりかえること)のときも「仁に違ふことなし」として、生活のいかなる場面でもつねに身につけるべき至高の倫理とした。
- ^ ともに『論語』顔淵篇に収載されている。
- ^ 『説文解字』では、語源的に「宜」に通じると説明している。
参照
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